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世間話

2015年04月15日 09時46分21秒 | 稽古日誌
世間話
  あたりさわりのない、世の中の一般的な話。
  気のおけない雑談。
 【類語】無駄話 おしゃべり 雑談



1988年7月8日未明
東京都目黒会社員宅 中学二年生【当時14歳】が、父・母・祖母を殺害した。


裕福で恵まれた家庭に起こったこの事件は、
「これは例外中の例外で,めったに起こらない事件が起った……」
であると同時に
「どこの家庭で起こっても不思議はない」というも見解もあった。


詳しい内容は、おいおい触れるとしよう。
今回の芝居は、この事件を土台にした作品である。


前半“読合せ”をした後、後半“作品討議”に時間を割いた。

“これは衝撃的な事件だと思う”
“衝撃的とは、ナニが「衝撃的」?”

“一般的に「裕福」と言われる家庭に起こったから”
“「生活に困った」とかではなく、親にしかられて腹立った……それが動機?”
“そんなことで、家族殺す……?”

“1988年だけでも少年が関わった犯罪は、100件以上ある。これは大きな事件のひとつか?”
“宮○勤もこの1988年、こっちのほうが記憶に残っているな……”

“少年犯罪は、その後報道されないからじゃないかしら……”

“包丁で、母親72回、父親37回、祖母56回 めった刺し……そんなに刺さなくても殺せるでしょう?”
“なぜ、そんなに刺した? 恨み? 憎しみ? ……?”

“何の話してるか、よう分からん。世間話やんけッ”

“……?”
“……!?”
“ッ!? ッ!?”
“およッ!?

しかし、ハタと気づいた。
そう、わたしたちは“世間話”をしていたのか!!


いかに、凄惨で、一般的でない、非日常の出来事かを論じていたつもりだった。
しかし、
“世間話”
だったのだ。

つまり、自分にとって関係ない“ひとごと”の会話、
つまり、“無駄話”をしていたのだ……!?


これは、すごいことである。
“気づかなかった”
のだ!!


今回の作品は、
世間一般で言えば“とんでもない事件”
といわれる内容をあつかっているはずである。

それらの会話が、せりふのやり取りが、存在している登場人物たちが、
“何の話してるか、よう分からん。世間話やんけッ”
といわれる危険性を秘めているのだ。

そうならないようにと、肝に銘じて
取組まなければならない



そんな、ことを思った、話し合いでした。






まあ、
ただ、
お客様に話し合いを観せている訳ではないので、
“世間話”
と思うなら、

軌道修正したらええのに……

と思わないわけではないのだが……



自分の意見は述べないで、
批判と非難をされた
と感じるのは、
われわれに中身が無い内容の話だったのだろう。


きっと、
当事者として、
感じてもらえなかったのかな……


まあ、

次回
確認してみよう……。


 


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1 コメント

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無駄なことは何一つない。 ()
2015-04-15 15:27:04
読みながらゲラゲラ笑ってしまいましたよ~。あの空気はあの場所に居ないと味わえないビターなものでしたね!
結論から遡って話をした方が分かりやすいかもですねー!
明日またよろしくお願いします!
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