毎日が遺言

お通夜

 まだ昨日までの酒飲みペースが切り替えられない脳みそで追われるように仕事をしているところへ、愛しの妻からの電話。家から電話なんて滅多にないことなので「なんだろう?」と思って聞くと、義理の親戚の方が亡くなって、今日のお通夜に行ってほしいとのこと。
 その人とウチとの関係は、私の亡き祖父の妹の息子さんのお嫁さんのお母さん。私、会ったこともない人なんですがね。r(^-^;) でも息子さんちとは家も近いし親戚づきあいしてるし、こういう義理は大事にしないといけない。まぁ、これからはどんどん縁遠くなるんだろうけどね。
 若い頃はこんなことは疎ましくって仕方がなかったんだけど、父が亡くなって親戚づきあいに顔を出すようになると、足を運ぶことが人付き合いの基本だってことを感じるようになった。別に日常生活で頼りにしたりされたりするワケじゃないんだけど、「あなたのことを重きに置いていますよ」という“意思表示”が、案外安定的な“空気”を作る力になったりするのだ。もちろん、正直、煩わしいと思うこともあるけどね。でも“空気”をみんなで作るっていうのは、今一度社会で大事にされていいことかも知れないと思う。まぁ、プラスマイナス両面があることだけど。
 いじめ問題なんかも、学校や地域で、「あんたを大事に思う人が何人もいるよ」という“空気”を誰もが感じることができたら、解決の一助になるんじゃないかな
 で、まぁ今夜は電車に乗って大阪まで行ってきました。亡くなった方は90歳。大往生だから、田舎ではお祝い半分ってところ。見たところ親族の皆さんはけっこうさばさばした感じだった。色んな人に世話をかけて亡くなったのかも知れない。でもさ、そういうふうに世話をかけて人生を全うできるって幸せなことだよねぇ。ウチでも、父が病気で寝たきりになったし、祖母は寝たきり要介護老人だったから、どちらも家族は正直なところしんどいところがあった。でもね、家族にとっても「できる世話を一生懸命やった」と思えたという意味では、よかったって言えるんじゃないかな。
 オレは家族に世話をかけて死ぬ。きっとそう。息子よ、頼むぞ。覚悟しておいてくれ(笑)。
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