毎日が遺言

チロの病

 チロの病は進んでいるようで、夜は乾いた小さな咳を、コフコフと、しきりにするようになりました。
 亡父も肺ガンでなくなりましたが、父の病が進行しているとき、よくそんな咳をしていたものです。
 父を亡くして後、また同じ咳を耳にするとは思いませんでした。
 やせ細り、歩みもだんだん弱々しくなってきているチロですが、それでも自らの歩を確かめるように、あちらこちらへと歩きたがります。
 ご近所の方々も、散歩中に出会うと、チロを気遣って声をかけてくださいます。一人一人に病の説明をするのですが、少し身体が動く日は「おっ、今日は元気そうでよかったなぁ!」と言ってくださいます。
 ありがたいことです。
 しんどいけど、一日でも長く生きよう、な、チロ。
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