昼間、仕事場に訃報が入った。前の職場の同僚のお父さんが亡くなったのだった。苦しいときに一緒にやってきた元同僚だったので、ぜひ通夜には参列しようと思ったのだが、そういうときに限って、仕事がどんどんずれこむ しかしまぁ、残務を急いで仕上げて、足りないところは人に放り投げて(笑)、通夜に行った。7時の通夜だったが、会場に着いたのは7時半、ちょうど焼香が終わろうとしているところだった。久しぶりに顔を見た元同僚は元気そうだった。お父さんの享年は75歳とのこと。ウチの父よりも4歳も若くして亡くなったのだった。しかし、穏やかな元同僚の顔を見ると、ウチと同じように、療養の日々が続いていたのかもしれない。ウチの父の場合は、亡くなる2年あまり前にガンの手術をし、半年後に再発。翌春、私は父親の緊急事態や病院の世話に備えて近くに転勤させてもらったのだが、その時の父はもう一日のほとんどを寝たまま過ごしていて、3か月に一度ぐらいの割合で入院治療をしていた。その半年後に父は亡くなるのだが、正直なところ、家族はかなり疲れていた。そのとき、「今できる最善のことを精いっぱい父のためにしよう」と家族で話し合っていたので、父の世話はイヤなものではなかったのだが、心も体も(睡眠がかなり不定期で、寝不足もあった。母は特にひどかった)疲れていたので、亡くなった時は、大事な家族を亡くした悲しさや、今までの家族の努力が実を結ばなかった寂しさの一方で、ホッとした気持ちが何%かあったことは確かだ。今日のお通夜で元同僚の顔を見て、詳しい事情は全く知らないのだが、自分と同じような部分があったのではないかと思ったのだった。 明日の葬儀を終えると、それからが本当の寂しさがやってくるんだろうなぁ。これまで過ごした亡き人の姿を、何度も何度も、何カ月も何年も、思い出すんだろうなぁ。冥福を祈るとともに、元同僚には一日も早くその喪失感をやわらげてほしいと思う。 今日の晩ご飯は、ブリの照り焼き、八宝菜もどき、冷奴、ジャガイモとタマネギの味噌汁。ジャガイモの味噌汁は久しぶりでとても美味しかった ブリの照り焼きも、スーパーで妻がいいのを見つけてくれたもので、これも美味しかった カメラが壊れてしまったので、一品ずつの写真を紹介できないのが残念ですが、つやつやの冷奴も、野菜たっぷりでとくに干しシイタケがふくよかな野菜の旨煮も、紹介したかったです