午前中、タマネギの草抜きと施肥をしていると、見知らぬおじさんが畑に入ってきた。笑顔でペコリと頭を下げながら近づいてくるので、私も思わずペコリ。
おじさん(以下「お」)「こちらの畑、おたくの畑ですか?」
私(以下「わ」)「はい、そうですけど」
お「この梅の木もお宅のですか? 大きな畑ですね!」
わ「そうです。小作ですけどね」
お「実は… 私、去年、道に落ちていた梅の実を拾って持って帰ってたんです。」
(梅の木は道沿いにあって、枝が幾分道に張り出しているので、道の側溝に落ちた実がたまるのです)
わ「ああ、そんなの、勝手に持って帰ってくれてけっこうですよ」
お「それで、道から手の届くところの落ちた実もいただいたんです。いえ、草刈り機で切られてしまうのがもったいなくて…」
おじさん、ちょっとはにかんでる感じ。う~む、ちょっとだけ泥棒したんだな(笑)。正直だな。😅
わ「それくらいなら構いませんよ。今年、もしほしかったら、私が畑にいる時に声をかけてください。使い物にするので、余ったら差し上げますよ」
おじさん、うれしそうにパッと明るい表情になりました。
お「そうですか! いや~、実は梅のジャムを作るんですよ! ありがとうございます!」
ストレートに「ください」という見知らぬ人もいるのに、なかなかの奥ゆかしさですな😁
夕方、姉夫婦が「ハッサクがたくさんありすぎるので、もらってくれ!」と、半ば押し付けに軽トラックの荷台いっぱいのハッサクを持ってきました。「ハッサク、あんまり食わんのやけどなー」と言いつつも、段ボール箱2杯をもらいましたが、見事に全部傷物(笑)。姉夫婦は野菜の販売も細々とやっているんですが、これじゃあ売れんわなぁ。
で、傷物で思いつきました。「いつも傷物の柿とかレモンとかを道端に置いて自由に持ち帰ってもらってる、あのやり方で、道を通る欲しい人に持って帰ってもらおう」
こんな田舎道でも、レモンなんかは50個ぐらいが2~3時間でなくなるんです。後日、知らない方から「こないだ、いただいたものです、ありがとうございました♪」というようなお礼を言われることもしばしば。置手紙をもらったこともあります。別に言ってもらわなくてもいいんだけど、そんな風に言ってもらうとやっぱりウレシイものです♪
見知らぬ正直な人が多い町です。いいところだなぁ、わが町は!😄