本木雅弘は、よかったです チェロの演奏にしても、納棺の作法にしても、すっかり板に付いている感じでしたね。演技くさい力が入ってなくて、日常生活に彼を置いて、それをだぶらせながら観ていました。なんか、プロ根性みたいなものを感じました。
それに対して、広末涼子は、何かと抑揚が乏しくて、対照的でしたね~。
このあたりでは、納棺師という人はいないのですが、あの感覚は分かりますね。私は自分が喪主でお葬式を二度出しているんですが、それで初めて分かるようになった感覚があります。あのバタバタとした2~3日は、ホントにゆっくり亡くなった人のことを考える間がなくて、じっくり思い返せるのは、焼き場から帰ったあとなんですよね。ホントは、その人の亡骸がまだあって、その人の顔が見られる間に、いろいろと思い返したいのに、親戚や他人の思い出話を聞く方が先に立つし、儀式の段取りであたふたとするし、わけがわからないままに死者を送るんです。でも、ああいう風に亡骸を見つめる時間があると、「送る」という気持ちが整理できるかもしれない。そんなことを考えながら観ていました。
それにしても、物静かで、進行がゆっくりとしていて、日本映画だなぁ!と思いましたよ。
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