猫や犬のモフモフした
お腹が堪らない。
そんな私が猫と戯れていて
気付かされた事がある。
どうやら、自分が猫アレルギーらしい
と言う事だ。時には喘息を伴う事もあり、
一応、病院で診て貰うと、やはりそうらしい。
今日から三日間、新年の挨拶の為、
三匹の猫が待つ嫁の実家に行く。
今年も嫁の実家ではマスクを装着し、
リビングの端の方でうずくまって、
新春を過ごす予定だ。
しかし彼等は自分達に興味を示す
人間には近寄らず、
興味を示さない人間に擦り寄るらしい。
安全地帯とでもおもわれているのかな?
リビングで横たわる私の傍らに猫。。
良く見られる風景である
そんな、猫を引き寄せる私が、
お気に召さないらしく、
子供達からは『パパ、ズルい!!』
と、責め立てられる。
踏んだり蹴ったりとは、この事だ。
そんな嫁の実家に、私の愛猫がいる。
彼だ。名前は【豆】
七年前、私の実家の蔵を
片付けていると、
何処からか『ミ"ミ"ミ"…』と、
奇妙な声。
物陰から這い出て来たのは、
なんと、掌サイズ程に小さな仔猫。
一体、何処から入り込んだのか?
等と考えていると、
突然、ヨロヨロッと倒れて
動かなくなった。
近寄って覗いてみると、
腹から背中から体中ノミだらけ。
この体躯で一気に血を吸われたら、
ひとたまりもない。
生きてはいるけど、どうやら
かなり弱っていて助かりそうもない。
可哀想な事だ。。
まぁ、母猫が来て最後を看取るだろう。
『私がいたら母猫はこないかな?
邪魔しちゃいけないな』
と、片付けを中断し、
休憩がてら1時間程離れてみたが、
どうやら母猫は来ないらしい。
・・・見捨てられた?
自然というのは、なんて厳しい世界
なんでしょう。
まぁ、どうしようも無い
…どうしようも無い。
一時の同情で私が手を出しても、
その後、面倒をみるのは大変だ。
最後まで出来ないならやるべきではない。。
仔猫は母の待つ巣にでも帰る
つもりなのか、
目の前で懸命に立ち上がろうと、
もう一歩進もうと必死に足掻く足掻く
仔猫の癖にたいそうな気迫だ。
動物の[生き死に]に慣れっこな人々には
大袈裟に聞こえるかもしれないけど、
死に様に不慣れな私に、
その姿はたいそうな迫力だった。
掌サイズの癖になんて気迫だろう。
産まれたてで『◯◯の為に生きたい‼』
なんて理由なぞ無いだろうに。。
私なら、とうに立ち上がるのを
諦めてしまいそうだ。
あ〜クソ‼
何で態々、私の前に出てきたんだ?
ミーミー出て来られたって
どうにも、出来ねぇよ‼
すっかり感情移入してしまった
私はプチパニック状態。
母猫は来ない。
今はこの猫と私だけ。
自然の摂理?一時の同情?
知るかそんなもん!!
助るぞ‼
助かったらウチに住め‼
と言う訳で、彼は動物病院に
二晩入院する事になりましたとさ・・。
入院費は三万円、いや馬鹿にならないっスね。
…服とか靴とか買おうと思ってたのに。。
獣医さんにも言われました。
『ノミ取りして点滴すれば
助かるかもしれませんが、
一時の可哀想で手を出すのは
人間のエゴです。
この後、育てきる自信はありますか?
無いなら、やめましょう。』って。
なんて動物側に立った意見。
素晴らしい獣医さんだ。
いやでも、退院してからが、
ホントに大変。
だって母猫替りですもん。
最初は三時間置きにスポイトでミルク。
仕事には行かなきゃいけないし…
仕事場の机の上に置いて。
ってわけにはいかないよなぁ…
悩んだ末に、ミルクを皿に入れて
出社し、定時帰宅。
定時で帰る為、授乳中の
私の仕事っぷりったら、
いつもの十倍は機敏で効率的な
仕事してましたね。
一ヶ月程続けたけど、
結局、見兼ねた彼女(現在の嫁)が
結婚の為に会社を辞めていた事もあり
対応可能だから・・・。
と、実家で育てくれる事になりました。
『育てます‼』なんて意気込んで言ったものの、
一人ではやりきれなかった。。
・・・情けない。
彼はそのまま嫁の実家で暮らしています。
一ヶ月程に嫁の実家で暮らした後、
嫁と一緒に嫁がせるつもりだったの
ですが、実家でたいそう
可愛がってくれていて
私も猫もいなくなったら両親が
可哀想だ。
と、嫁も言うので諦めました。
授乳中、頭に乗せて遊んでいた所為か、
彼は整髪料の匂いで私を覚えている様だ。
嫁の実家では、朝の整髪中に
挨拶にやってくる。
グルグルと喉を鳴らして。。
他の猫には手を伸ばさない私だが、
彼だけは特別だ。。
お腹が堪らない。
そんな私が猫と戯れていて
気付かされた事がある。
どうやら、自分が猫アレルギーらしい
と言う事だ。時には喘息を伴う事もあり、
一応、病院で診て貰うと、やはりそうらしい。
今日から三日間、新年の挨拶の為、
三匹の猫が待つ嫁の実家に行く。
今年も嫁の実家ではマスクを装着し、
リビングの端の方でうずくまって、
新春を過ごす予定だ。
しかし彼等は自分達に興味を示す
人間には近寄らず、
興味を示さない人間に擦り寄るらしい。
安全地帯とでもおもわれているのかな?
リビングで横たわる私の傍らに猫。。
良く見られる風景である
そんな、猫を引き寄せる私が、
お気に召さないらしく、
子供達からは『パパ、ズルい!!』
と、責め立てられる。
踏んだり蹴ったりとは、この事だ。
そんな嫁の実家に、私の愛猫がいる。
彼だ。名前は【豆】
七年前、私の実家の蔵を
片付けていると、
何処からか『ミ"ミ"ミ"…』と、
奇妙な声。
物陰から這い出て来たのは、
なんと、掌サイズ程に小さな仔猫。
一体、何処から入り込んだのか?
等と考えていると、
突然、ヨロヨロッと倒れて
動かなくなった。
近寄って覗いてみると、
腹から背中から体中ノミだらけ。
この体躯で一気に血を吸われたら、
ひとたまりもない。
生きてはいるけど、どうやら
かなり弱っていて助かりそうもない。
可哀想な事だ。。
まぁ、母猫が来て最後を看取るだろう。
『私がいたら母猫はこないかな?
邪魔しちゃいけないな』
と、片付けを中断し、
休憩がてら1時間程離れてみたが、
どうやら母猫は来ないらしい。
・・・見捨てられた?
自然というのは、なんて厳しい世界
なんでしょう。
まぁ、どうしようも無い
…どうしようも無い。
一時の同情で私が手を出しても、
その後、面倒をみるのは大変だ。
最後まで出来ないならやるべきではない。。
仔猫は母の待つ巣にでも帰る
つもりなのか、
目の前で懸命に立ち上がろうと、
もう一歩進もうと必死に足掻く足掻く
仔猫の癖にたいそうな気迫だ。
動物の[生き死に]に慣れっこな人々には
大袈裟に聞こえるかもしれないけど、
死に様に不慣れな私に、
その姿はたいそうな迫力だった。
掌サイズの癖になんて気迫だろう。
産まれたてで『◯◯の為に生きたい‼』
なんて理由なぞ無いだろうに。。
私なら、とうに立ち上がるのを
諦めてしまいそうだ。
あ〜クソ‼
何で態々、私の前に出てきたんだ?
ミーミー出て来られたって
どうにも、出来ねぇよ‼
すっかり感情移入してしまった
私はプチパニック状態。
母猫は来ない。
今はこの猫と私だけ。
自然の摂理?一時の同情?
知るかそんなもん!!
助るぞ‼
助かったらウチに住め‼
と言う訳で、彼は動物病院に
二晩入院する事になりましたとさ・・。
入院費は三万円、いや馬鹿にならないっスね。
…服とか靴とか買おうと思ってたのに。。
獣医さんにも言われました。
『ノミ取りして点滴すれば
助かるかもしれませんが、
一時の可哀想で手を出すのは
人間のエゴです。
この後、育てきる自信はありますか?
無いなら、やめましょう。』って。
なんて動物側に立った意見。
素晴らしい獣医さんだ。
いやでも、退院してからが、
ホントに大変。
だって母猫替りですもん。
最初は三時間置きにスポイトでミルク。
仕事には行かなきゃいけないし…
仕事場の机の上に置いて。
ってわけにはいかないよなぁ…
悩んだ末に、ミルクを皿に入れて
出社し、定時帰宅。
定時で帰る為、授乳中の
私の仕事っぷりったら、
いつもの十倍は機敏で効率的な
仕事してましたね。
一ヶ月程続けたけど、
結局、見兼ねた彼女(現在の嫁)が
結婚の為に会社を辞めていた事もあり
対応可能だから・・・。
と、実家で育てくれる事になりました。
『育てます‼』なんて意気込んで言ったものの、
一人ではやりきれなかった。。
・・・情けない。
彼はそのまま嫁の実家で暮らしています。
一ヶ月程に嫁の実家で暮らした後、
嫁と一緒に嫁がせるつもりだったの
ですが、実家でたいそう
可愛がってくれていて
私も猫もいなくなったら両親が
可哀想だ。
と、嫁も言うので諦めました。
授乳中、頭に乗せて遊んでいた所為か、
彼は整髪料の匂いで私を覚えている様だ。
嫁の実家では、朝の整髪中に
挨拶にやってくる。
グルグルと喉を鳴らして。。
他の猫には手を伸ばさない私だが、
彼だけは特別だ。。