日本刀の手触りは分かりますね?
カラスの濡れ羽色の様に怪しげな光を携えるソレは、日本刀の分厚い刀身を撫でているかの様にヌラヌラと冷たく滑らか…
一転、逆目に撫でれば剣山の様に、掌を引き裂かんして来る
そして驚くことにモフモフと柔らかい
まるで念入りに磨いた刺繍針の束が、大福の上に敷いてあるかの様…。
ヌルヌラとザクザクとモフモフの混沌
それが黒柴だ
…とね
黒柴の素晴らしさを同僚に伝えたいのですが、表現は合ってますかね?
『ズレたこと言ってないで早く散歩行くよ』という、みかんの声が聞こえて来ます
散歩後…眠る黒混沌