またも葬送のフリーレンから言葉を借りてきます。
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アイゼンは、辛く苦しい旅がしたいのかい?
僕はね、終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような楽しい旅がしたいんだ
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勇者ヒンメルのパーティーが魔王を倒す偉業を成し遂げられた理由がここにあるような気がします。
ヒンメル一行は10年と言う長い旅の末に魔王を撃ち取ったようです。
もし魔王討伐と言う目標にとらわれ10年間も辛く苦しい旅をしたらどうだったのだろうか。きっと、魔王を前に焦りと恐怖が生じ、力を発揮できず異なった結果になってしまったかもしれない。魔王討伐を最終目標にしつつも、目の前のことに日々真剣に取り組み、楽しんだ結果、絶え間なく進み続けることができ、結局10年もかかったが、最終的には魔王を凌駕できていたのかもしれない。
これは、歩み続けることと成長し続けることには、楽しむことが必用と言うことなんだと思う。
それともうひとつ、くだらないことを言い合える関係だからこそ、パーティとしてのシナジーが生まれたのではないかと考えた。各々の役職に当てはめて役割分担をすれば、一見うまくタスクを割り振れたように見えるが、どっちともつかないタスクが発生した場合、隙間があく。しかし、くだらないことを共有できるような関係性だったからこそ、役割分担にとらわれることなく、パーティとしてのパフォーマンスを最大化できたのかもしれない。最近流行りの心理的安全性がある状態だ。
物事に真剣に取り組もうとした時、その目標を達成する焦りから、自らにプレッシャーをかけて、周囲にも強要して、ピリッとした空気を作るのがうまい人がいる。短期的にはこの緊張感は成果に結び付きやすいのだと思う。ただ、その環境はサスティナブルなのか?Well-beingなのか?
あなたは辛く厳しい仕事がしたいのですか?僕はね、終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような楽しい仕事がしたいんだ。
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