フィリピン再登録

フィリピン3年振り100回目

テレサと永遠の別れ

2023-07-22 14:57:59 | 日記

私は12時ごろ就寝していると2時や3時と携帯に電話がかかってくる。テレサからだ。

眠さで意識もうろうに「何~?」と話すとテレサはしどろもどろで私に話してくる。「ヨッパラッテル、キモチワルイ~」そして「ムカエニキテ、ウゴケナイ~」。私が「今どこに居るの?」と訊くと「ワカラナイ」。

で、結局私が着替えて探しに行くのだ。スナックやママがアフターに行きそうなお店も予想できるので、目星をつけてその導線の界隈を繁華街とは言え深夜で人通りの絶えた路地をウロウロして探すのだ。だいたいビルの前や既に閉まった飲食店の前などに、ほぼ熟睡かっ?って状態で倒れている。それを引き起こして連れて帰るのだ。時には雑居ビルと雑居ビルの隙間で寝てたりして、猫かっ!とつっこみたくなる。

可愛いな~なんてのは最初の内で週3回位起こされて、特に寒い冬なんてのはつらい。

当時の私は現実な訳で、そんな日がほぼ連日続いて当然私は慢性的な寝不足になり、徐々にストレスが溜まっていきテレサと別の事でもぶつかることが増えて、二人に小さな亀裂が入りはじめた。これは本当なのだがテレサより心惹かれる別のPINAが居たわけではなく、性格の不一致ならぬ生活の不一致が問題だった。彼女は家を後にした。

それからの数か月の細かなディティールは端折るが、これが元々の原因からの別れが来ることなった。

別れてからはテレサとしばらく会うことは無かったが、久しぶりに電話がかかって来た。「ゲンキー?」「ワタシ キョウカラ アタラシイ オミセニ ウツル オカクサンイナイカラ キテクレナイ」。文字では表しにくいが結構恥ずかしそうに話してくる。

どこに居るか尋ねると「コマゴメエキ」。駒込?そんなとこに店有るの?巣鴨にはPPが確か1軒有ったが(当時)。ま、とりあえず行く事にした。

店で久しぶりに話すとどうも別の男の影が有る事はうっすら感じた。その時点で私にも復縁の気持ちは無い。もう一度戻ったところでまた同じことの繰り返しになると心に決めた思いが有った。

その後、1-2度アタラシイオミセ キテホシイと連絡が有って、可哀そうだか初日一回だけって事でつきあってあげた。何せ、1~2ヵ月毎、直ぐに店を換わるのだ。

初めてテレサと出会った店で同僚としていたジョシーは、テレサと随分前から親友で心優しいPINAでテレサを通じて親交があり、1年以上随分テレサとの連絡が途切れても携帯にジョシーの電話番号は残っていた。ある日そのジョシーから電話入った。「テレサガシンジャッタヨ」。耳を疑い暫く意味を受け取る事が出来なかった。「テレビデモヤッテルヨ」。どのテレビか訊くと「フィリピンノ チャンネル7」。

当時はYoutubeも無く直ぐには確認できなかったが後に何かの方法で観る事が出来たが「日本でフィリピン女性が殺された疑いがある」と言う内容だった。

その後何度かジョシーから断片的に訊いた話だと、付き合っていた男性から火を付けられたそうだ。「火をつけられた!??」。どういう状況なのだ?。フィリピンサイドの報道だと日本人男性と口論中に日本人男性から火をつけれたとの論点。私が推測するに駒込の時に訊いた30歳ぐらいの男性の存在があり、口論になり自分で火をつけたのか。しかし衝動的な行動しがちなテレサだが、人が自分に火をつけるって事があるのか?

今でさえ威張れるほどの国民でもないのに、外国人に差別を当然とする日本政府と日本人が多いが、当時はもっとVISA等の取り締まりも厳しく警察も日本人びいきの差配があったのではないだろうか。

憤りは有ったが、いずれにしてもこの時点で私が動く理由も無く、権利も無いのだ。強い心残りを残しつつ冥福を祈った。

 

ジョシーの寂しく悲しい後悔を私に語る声が今も耳に残る。



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