現代、昔と違い「物に対する価値」が非常に多様化している。
昔は、ただ単に、材質が良いから高額、たくさんの機能がついているから高額といった具合にシンプルだった。
しかし、今は安くてもある程度の質、ある程度の機能は当たり前。
さらに多くの機能を求めても、それほど高額にはならないし、そもそも通常版で事足りる。
今、軒並みネットの世界などで、高額で売買されているのは、「レア」「希少価値」などのアイテム。
なかなか手に入らない、古いものだから高額だという理屈は、今も昔も同じ。
至極当然のことだ。
僕が小学生の頃、「ビックリマン」というお菓子が大流行した。
お菓子に同梱されているシールが人気で、全国的に大流行。
特にヘッドと呼ばれるキラキラシールは持っているだけで、他のクラスメイトから羨望の眼差しを浴びたものだ。
しかし、このキラキラシールは子供達の間だけの流行であり、大人は全く関心を持たない。それが当たり前。
仮に父親に「スーパーゼウス」のシールをあげるよと言っても、いらいないと言っただろう。
さて、現代。
ビックリマンは流行っていないが、色々と子供の間の流行はある。
今は妖怪ウォッチの勢いがかなり凄いみたい。
表題の通り、妖怪ウォッチの映画前売り券を購入すると特典がもらえるようだ。
しかし、それがなかなか手に入らないから一部の親御さんから批判が出ている。
大人が買い占めているせいで、子どもたちの手に届かなくなっている。
昔と違い、大人たちはこれら「子供の間だけのレアアイテム」をネットを通じて現金化する手法を持ってしまった。
これが全ての原因だ。
昔はネットなんかないから、スーパーゼウスは高額で転売できない。
良い大人がスーパーゼウスを高額で子供に売りつけようとしたものなら、恥ずかしい行為で終わっていた。
しかし、今はネットという匿名の世界で、IDだけでいくらでも金のやりとりができる。
子供のアイテムを、良い大人が「恥ずかしい」という感覚も持たずに、やりとりできるようになったのだから、
今後も何らかの対策を練らない限りは、なくなることはないだろう。
「良い大人」が、金欲しさに子供の畑を荒らしまくり、モノのレア度を「買い占め」という手法でコントロールしている。
いや~~~。子供にとってはいい迷惑以外の何者でもない! 現代ならではの悲劇!!
可哀想である・・・・。
ここ数年の流れを見ると、このようなことが起こることは容易に想像できるのだから、
映画の主催者側も、色々と工夫して欲しかったですね。
前売り券ではなく、劇場にて渡すとか(1人1個、転売屋防止)、限定にせず全員分の在庫を十分に用意するとか、いくらでもできたでしょうが~~~。
今回、50万個の特典が用意されたようですが、主催者側の動員予測は何万人だったのだろう?。
僕の予想では150万から200万は動員されそうな感じですが、どうだろう?
ワンピースレベルの劇場版は500万人以上動員するわけですから、あきらかに50万は少ないよう感じます。
そもそも特典と言っても、純金製のメダルでもなければ、銅製のメダルでもない。
材質自体はプラスティックで、大量生産すればするほど、原価も安くなるモノですよね。
それらが、一時のブームにのっとり高額になってしまうのは、健全とは言えません。
(材質がどうのこうのでなく、データが高額だという現代ならではの話でしょうが・・・)
大人が介入して、大したものでもない(原価が安い)モノが高額で取引されるのは、そろそろ辞めにして欲しいものです。
子供の世界は、それはそれで、そっとしておけよと・・・・言いたい徒然BOOGIE-LIFEでした。