お昼の12時を少しまわり、宴会会場に他の部署の方々も、ほぼ集まった頃、社長は声をあげた。
『みんな集まったかな?、とりあえず皆さんご苦労さんな、今日は短い時間だが昼を沢山食べてくれ。後知っての通りツネが今日で巣立つ。だがツネはいつまでも我が社の人間だから、ふらっと戻るかもしれないよ、その時は又宜しくな、とりあえず一旦ツネとは、お別れするから、区切りだな。ツネひと言言え。』
社長に託されツネ師匠は、少し照れくさそうに挨拶をした。
『短い間でしたが、お世話になりました。』
言葉少なくシンプルな挨拶だったが、実直な彼らしい最後の言葉だった。その後、各自手元にあるジュースや、お茶の類を持ち、社長の音頭で乾杯となり、ワイワイガヤガヤ楽しいお昼となった。
社長は時間がたっと少しだけとビールを飲み始め、カラオケを始めた。
アルコールに手をつけたのは彼だけだったが。
それでも食事は美味しく私は満足だった。