介護というには大袈裟ですが。

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もうひと踏ん張り

2022-11-24 06:58:17 | 日記
今日は昨日の雨から一転し、大変良い天気になっている。
気温もグンと上がりそうだ。中小でブラックな我が社の営業部も少しずつではあるが、やっとこさっとこ数字の輪郭が見えてきた。
昨日のワールドカップは久しぶりにスカッとした。やれば出来る、日本も捨てたものではない。
今週も後2日(でない方はごめんなさい)
もう少しで年末。
皆さん、もうひと踏ん張りです。
無理しないで自分のペースで頑張りましょう。


銭出しのトッサン (5)

2022-11-13 05:30:38 | 日記
我が社営業部の最古参であり、ムードメーカーである、トッサンは、営業部の雰囲気が悪くなると総務や経理と掛け合い、社内福利厚生目的にて、月に2.3万程度だが融通してもらう事に長けていた。ベテラン社員ゆえの事で、総務や経理も、一線を超えなければと、そこまで目くじらを立てなかった。
私達は、銭形のトッサンならぬ、銭出しのトッサンと名付け頼りにした。
(ルパン三世を知らない人は、ネットで調べてくださいね。)
そして、各営業マンの顧客を把握し、数字の貸し借りも彼が差配をした。
そんな彼が、この年末少し焦っていた。
口には出さないも一時間に一回席を外し、出入口の自販機でオロナミンCを飲んだ。
このオロナミンCの消費量が彼の精神状態をはかるバロメーターであった。
私は彼と20年を超す付き合いだが、間違いなく精神状態は良くなかった。


赤い月の下の誓い (4)

2022-11-12 06:16:49 | 日記
年末に向かいブラック企業の我が社の営業竹槍大作戦は最初から大きく頓挫した。しかし今の営業は3.4.5.月向けの準備であり、そこまで現場は焦ってはいなかった。少し複雑だが、我が社は年末年始、そして3.4.5月、そして夏のお盆前後、の3回が主な、かきいれどき、であり、その準備は2.3が月前にするのが年間スケジュールとなっていた。
そのため、今の仕事は3.4.5.月のための準備であり、この時期のノルマの顧客のアテは各営業マン個人個人で当然抱えていた。万が一数字が足りない時も、ノルマを達成している営業マンが貸名目で補填しあった、そうすれば誰も傷つかないし、いざとなれば助けてもらえるという計算も皆持っていた。まさに馴れ合い、もたれ合いの文化がそこにあった。
そのため口には出さないも(何とかなるさ)と皆んな営業マンは思い、たかをくくっていたのだ。しかしそれでも、思ったよりも数字の出方が悪く。皆少しずつ、アレッアレッと違和感を感じ始めていた。
そんな重苦しくなりそうな雰囲気を察したのは営業部最年長の銭出しのトッサンである。
彼は部内の空気が悪くなりそうになると、仕事終わりに一人一本ずつ缶ビールを奢ってくれ、会社の屋上でミーティングと称して、他愛もない話しをする事を提案した。いわばガス抜きである。
何やら学生が部活帰りに近くの公園でコロッケやアイスを食べながら、先輩や先生の悪口を言う構図に似ているが、私達は、この学生の様なミーティングが意外と好きだった。7人いる営業部の社員の半分以上にあたる5人と総務と人事の若手3人の計8人が、赤い月の下、屋上で、にわかミーチィングをし、年末に向け各自決意を誓いあった。

混乱 (3)

2022-11-11 06:21:31 | 日記
中小でブラック企業の我が社の営業は法人を相手にしたものだった。そのため、御得意さんのお客様が存在し、挨拶周りをすれば、ある程度数字は読めた。
しかし、この一連のコロナである、大部分の法人の財布のヒモはグッと締め付けられ、それに伴う様に担当者の裁量権は、少し前では考えられないほど縮小され、そして煩雑な手続きを要した。
今までのように前例があるから契約とは簡単にいかなくなっていたのである。
当然数字の伸びは鈍重となり、お偉いさんは、この事を重く見て営業責任者に数字をあげるようハッパをかけた。
我が社の営業責任者は、御得意さんの子会社や関係のある団体にも声をかけろ。新規開拓しろ。と大号令をかけた。
そして、我々は当然として、人事、総務の若手も手伝いに来てくれ、まさに社をあげての営業活動となったわけだが。
御得意さんのルート営業を基本としていた我が社の営業部は新規開拓のノウハウがない。手探りながら、ホームページで電話番号を調べ、電話やらメールやらをした。が。思いつきの様な営業は当然上手くいかず、惨めなまでに撃沈につぐ撃沈となった。
『御得意さんだけでは数字が足らない。少しでも開拓しろ。』
『アポ無しで訪問しますか?』
『今の時代、そんな事したら捕まるからやめとこう。』
『営業スタイルが古いんですよ、今の時代にあっていない。』
『竹槍で戦えるか!』
『じゃ、どうするの?』
『文句言ってないで、何とかしょう。』
ストレスのためか、社員の間から不満が少しずつ出てきた。
このまま皆んな全く成績が上がらなかったらどうなるのかな?
年末に向けて私は妙にゾクゾクした。


アカンベー太郎 (2)

2022-11-10 06:47:56 | 日記
総務のべー太郎の進行で始まった会議は年末に向けて、営業を頑張ろうという、恫喝、もとい、決起集会であった。
7名いる、我が社の営業部の社員は、それぞれに決意表明を高らかに宣言し一定の盛り上がりをみせ解散となった。
私も当たり障りのない決意表明をした。
正直、こんな茶番劇の様な会議は意味がないとは思うが、こういう体育会系的な事をするのもブラック企業にありがちな儀式で、それ込みの営業部だと私は思っている。
会議が終わり、総務のべー太郎がヘラヘラと、クネクネしながら話しかけてきた。
『大変ですよねぇ、でも皆さんならサクサクっと軽く数字クリアですよねぇ。なにせ、我が社の営業は、やり手揃いですから。』
『べーちゃん、思ってないこと言ったろ。』
べー太郎、当然、あだ名である。
愛嬌があり、人当たりは良いのだが、本音を言っている感じは全くなく、心の中で、あっかんべー😜。をしている様なので私達は、親しみをこめて、(アッカンベーたろう)
略して(べー太郎)と呼んでいる。
もちろん彼の事は皆大好きで、愛のある呼び名であるのでパワハラではない。と思う。
とにもかくにも、年末休みまで、我々にとってはラストスパートのフリをしなくてはならない残り2ヶ月が始まってしまった。