忘れた頃に…
去年の秋、田んぼから持ち帰ったミズワラビの一部を土を入れた浮舟式栽培箱(栽培箱についてはこちらの考案された方のHPを、この栽培箱の製作記事はこちらをご覧ください)に植えておいたのですが株がそれほど成長する前に冬になって枯れてしまいました。栽培箱はいつものごとくほったらかしになっていたのですが、ほったらかしにしておいてもいつも湿地状態を保つのがこの栽培箱のすごいところです。
春にシラタマホシクサを数株この箱に移植したのですが成長が悪くやっぱり田土ではだめかと思いつつまたまたそのままほったらかしになっていたのですが最近(8月末)になってから雑草が珍しくまとめて生えてきたなぁと思いながらしゃがみ込んで良く見たら なんとミズワラビでした。
小さいのにすでに胞子葉が出ています。去年の株から出た胞子が残っていたようです。土を捨ててリセットしなくて良かった!浮舟式栽培箱が湿った条件をずっと保っていてくれたおかげで忘れた頃に思わぬプレゼントに出会いました。いやぁまいった。これでますます土を捨てられなくなる。
…と ここで冷静になって考えてみたらこの方法なら屋外でもミズワラビをキープし続けることができることになります。絶対に翌年も芽が出るという保証はありませんが去年小さな株を数株植えただけだったことを考えるとそこそこ育った株なら十分に可能性はあるはずです。
何株かを水槽に移して残りは来年も芽が出ることを期待してこのまま様子を見ることにします。
今年もシラタマホシクサの季節が終わりに近づいて、さて、サギソウと分けるべきなのかと考えつつ水槽の材料を確保すべく、サイズ合わせを始めています。ちゃんと咲いてくれるけれども、サギソウの球根の大きさがやや小振りなのは、混雑が原因かと思われるからです。…とかいって、こぼれ種でやはり混色になるのかもしれないですが、ミミカキグサやモウセンゴケがしのんでいるかと思うと、古いミズゴケが捨てられませんねぇ。
そちらでも捨てられなくて悩んでらっしゃるようですね。
ミズゴケは突然べっとりと溶けるように腐ってしまうのでそれまでにいつかは植えかえる必要がありますね。モウセンゴケは食虫植物なので根はたいしたことがないはず?なので季節を選べば植えかえてもダメージはそれほど大きくはないと思いますが問題はミミカキグサですね。ミズゴケの中を地下鉄のように細い地下茎が走り回っているでしょうから簡単にはほぐせませんね。どうすればいいんでしょうかねぇ。ミミカキグサは何度も消滅させているのでよいアドバイスが浮かびません。
夏は気にかけるのでこまめに水やりをするけど、冬場は油断してつい忘れてしまいがち。浮舟式栽培箱あなどれませんね。
なかなかリセットできそうにありませんがミズワラビの成長が去年より遅いのでタイミングを見計らってそのうち土の入れ替えをしようと思っています。
土を入れた「浮舟式栽培箱」は水草の水上葉でのキープにも使えますよ。大阪では冬を越す外国原産の水草が何種類かあります。注意して管理をしないと雑草化しかねませんね。