辻さんは「音楽に詳しくない方も、『バイオリンってこんな音するんだ』というところから楽しんでもらえたらうれしい」と話す。
開演は午後6時半。全席指定で税込み千円。問い合わせは同センター(0564・72・5111)。(柏樹利弘)〙
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辻さんは「音楽に詳しくない方も、『バイオリンってこんな音するんだ』というところから楽しんでもらえたらうれしい」と話す。
開演は午後6時半。全席指定で税込み千円。問い合わせは同センター(0564・72・5111)。(柏樹利弘)〙
〘 名曲の数々を花束にして届ける年3回のシリーズ。2022年度は女性指揮者とソリストが集まって贈る、まさにミューズの世界。曲目は、モーツァルト:ディヴェルティメント変ロ長調K.137、ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218、ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73。指揮は沖澤のどか、ヴァイオリンは玉井菜採。
開催日時
2022年11月3日(木)
15:00〜17:00
備考
14:00開場
会場
広島国際会議場 フェニックスホール
広島県広島市中区中島町1-5広島平和記念公園内… 〙
辻さんは「音楽に詳しくない方も、『バイオリンってこんな音するんだ』というところから楽しんでもらえたらうれしい」と話す。
開演は午後6時半。全席指定で税込み千円。問い合わせは同センター(0564・72・5111)。(柏樹利弘)〙
〘 …フィオナ・ヒル元国家安全保障会議(NSC)ロシア担当上級部長
一、プーチン氏はウクライナ戦争をロシアの存亡を賭けた「第3次愛国大戦争」(The Third Great Patriotic War)と位置付けている。第1次は1800年代のナポレオンによる侵略、第2次は1940年代のナチスによる侵略にそれぞれ立ち向かった「愛国大戦争」だった。
二、ロシアは欧州からその存在を承認してもらいたいのだ。冷戦構造終焉でソビエト連邦が崩壊した後、その後継者となったロシアの影響力を保持できる領域の維持・拡張を望んできた。ところが欧米西側諸国はウクライナをグレーゾーンにしてきた。
アレキサンドリア・バクロックス博士(ロシア・ユーラシアン研究センター所長)
一、ウクライナ侵略後、ウクライナのインフラの40%は破壊され、国民総生産(GDP)は前年度比33%減となった。
一方ロシアの国庫収入は前年度比35%減、国庫支出は59%増となったが、西側の経済制裁は、ロシアの戦闘能力維持に大した打撃をまだ与えていない。これは中国やインド、イランとの貿易のお陰である。
二、ロシアの消費者も生活状態に支障はきたしてはいない。
マーク・ハーリング退役陸軍中将
一、ウクライナにとって最大の問題は、西側諸国から供与された異なる兵器システムをどう統合して実際の戦闘力にするかだ。
春の戦闘は、ロシアの兵力動員力対ウクライナの戦闘体制充実になってきた。
二、プーチン氏は支配地域の拡張を目指し、前線に兵力を導入してくる。
同時に、ウクライナのインフラを標的にしたミサイル攻撃、空爆、海上艦隊からの砲撃を増強してくる。
三、またベラルーシ経由でウクライナへの侵攻も現実的になってきた。
ナタリヤ・ブゲヨバ博士(ベルファー・インテリジェンスプロジェクト・ロシア問題センター・ウクライナ国家安全保障問題アナリスト)
一、プーチン氏の目標はウクライナ国家と国民のロシアへの併合だ。これはプーチン氏だけでなくロシア国民の未来永劫の総意だ。
したがってこの究極的な目標を達成するという願望はなくならない。戦争終結が難しいのはそのためだ。
二、ロシアが戦争終結の交渉を受け入れるタイミングはできるだけ多くの領域を確保できるかで決まる。
ロルフ・モワット=ラーセン元米エネルギー省インテリジェンス・カウンターインテリジェンス局長(元米中央情報局=CIA=核テロ対策部長)
一、ウクライナ戦争が2023年に終結するという見通しは全く立たない。
二、この戦争はウクライナにとってもロシアにとっても大惨事と言える。
特にロシアにとっては、たとえ戦場でウクライナに勝ったとしてもロシア全体の戦略的なダメージは計り知れない。
三、プーチン氏が恐れていたのは、ウクライナが欧州連合(EU)に加盟してNATOへと接近し、加盟するという悪夢だ。
ウクライナ侵攻後、NATOは同氏が予想した以上にロシアの軍事的脅威を超えた存在であることを示している。
四、私が最も恐れているのは、来年(2024年)はいつか、通常兵力ではウクライナを奪還できないと信じた時、プーチン氏が戦術核兵器使用に踏み切ることだ。その時、米国はどう対応するか、だ。
最も気になるのは、最後のモワット=ラーセン氏の「戦術核」使用説だ。
確かにプーチン氏は、核兵器使用の選択肢を排除しないと言明している。モワット=ラーセン氏は、この点ついてCBSとの単独インタビューでさらに細かく言及している。
「ロシアは戦場での戦いに負けている。重要な戦略拠点を奪還するのに苦しんでいる」
「他方、ウクライナも西側から供与された兵器を100%使いこなせずにいる。ロシア軍を国外に追い返すまでには至っていない」
「ロシアがアフガニスタン侵攻した際には、膠着状態が続き、最終的に撤退するのに10年を費やした」
「今回は戦闘のテンポ、武器・兵器の損傷、兵士の死傷者数などの規模から見て、戦闘が(数年から10年といった)長期的な膠着状態が続くことはなさそうだ」
「ロシアが今年1年、戦闘を続けても決着がつかず越年、来年に持ち越せば、そしてロシアが何としても(最低でも)現在支配している地域を死守しようとするならば、戦闘は激しいものにならざるを得ない」
「となれば、これまで使ってきた兵器に代わる新しい兵器や戦術核兵器の導入も十分あり得る」
ロシアとの直接戦闘だけは避けたいNATOの意図は、核戦争への「パンドラの箱」を開けてはならないという暗黙の認識があった。
それがロシアの戦術核によって打ち破られる。その時、ウクライナは米国に戦術核の供与を要求してくるのか。
「勝利」を確約したバイデン氏は、その時、どのような判断を下すのか。来年は米大統領選挙の年である。
(高濱 賛)〙
〘 1972年、東北初のプロ・オーケストラとして誕生した山形交響楽団は2022年度が50周年の節目にあたる。22年度の公演予定で目立つのは、創立者の村川千秋さん(89)が3公演で指揮台に立つことだ。近年は年間1公演程度だったが、創立者への敬意を示した。
村川さんは、4月16、17日に山形市の山形テルサで開かれた第300回定期演奏会で、シベリウス 作曲の交響詩「フィンランディア」と「カレリア組曲」を指揮。… 〙
〘 ロシアによるウクライナ侵攻は、クラシック音楽界に大きな影を落としている。欧米諸国でロシア音楽を避ける動きが出る中、ソ連時代の作曲家・ショスタコービッチに精通している指揮者の井上道義は、音楽に関わる人は今こそ歴史に学ぶべきだ、と話す。(文化部 松本良一)…
…「戦争は音楽の中だけにとどめなくてはいけない。どんな理由があろうとも、実際に人を殺すなんて最低だ。音楽家はみんなそう思っている」…
…作曲家は 平和を願い、音楽で戦争を告発 した。「もし、この曲をロシアの作曲家の作品という理由で演奏会から排除するとしたら、それはあまりに一面的な考えだと思う」
しかし、音楽は感情の芸術でもある。「ウクライナの人はいま、『バビ・ヤール』を演奏する気になれないかもしれない。その気持ちはわかる。だが、音楽を聴きたい人から、その機会を奪うのは誤りだ」。それが、たとえナポレオン戦争におけるロシアの勝利を祝った チャイコフスキー の 序曲「1812年」であっても、という。… 〙