夕方には雨があがり、昼にはまったく見えなかった山々が顔を出し始めました。
かといって、夕方から外出することもできず、買っておいてまだ開いていない、村上春樹氏の小説を読み始めました。
「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」
実は大学生のころ、氏の「ノルウェーの森」という本を読んだのですが、???という感じで。
で、今回はリベンジということでネットで購入。
う~ん、やっぱり駄目かも…。
もう少し頑張って読んでみます。
自分としては「巡礼の年」といえばリストの「巡礼の年」でありまして。
「巡礼の年」は、「第1年」、「第2年」、「第3年」から成るピアノ独奏曲集です。
「第1年 スイス」は1835年から36年にかけて、マリー・ダグー伯爵夫人とふたりで旅したスイスでの印象をもとに作曲されています。
第1番「ウィリアム・テルの聖堂」 / "La chapelle de Guillaume Tell"
第2番「ワレンシュタットの湖で」 / "Au lac de Wallenstadt"
第3番「牧歌」(パストラール) / "Pastorale"
第5番「夕立」 / "Orage"
第6番「オーベルマンの谷」 / "Vallee d'Obermann"
第7番「牧歌」(エグローグ) / "Eglogue"
第8番「郷愁」 / "Le mal du pays"
第9番「ジュネーヴの鐘」 / "Les cloches de Geneve"
「第2年 イタリア」は1837年7月から39年11月にかけて、マリー・ダグー伯爵夫人とリストがふたりで滞在したイタリアでの印象をもとに作曲されています。
第1番「婚礼」 / "Sposalizio"
第2番「物思いに沈む人」 / "Il pensieroso"
第3番「サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ」 / "Canzonetta del Salvator Rosa"
第4番「ペトラルカのソネット 第47番」 / "Sonetto 47 del Petrarca"
第5番「ペトラルカのソネット 第104番」 / "Sonetto 104 del Petrarca"
第6番「ペトラルカのソネット 第123番」 / "Sonetto 123 del Petrarca"
第7番 「ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲」 / "Apres une lecture du Dance-Fantasia quasi sonata"
先日東京でラファエロ展を観てきたのですが、第1番の「婚礼」はその画家ラファエロによる、聖母マリアと聖ヨゼフの婚礼の場面を描いた『マリアの婚礼』にインスピレーションを受けて作曲されたということです。
「第3年」は、先の二つとは性格を異にしている作品集です。創作年代も背景もかなり幅があります。
第1番「夕べの鐘、守護天使への祈り」 / No.1 "Angelus! Priere aux anges gardiens"
第2番「エステ荘の糸杉に寄せて-葬送歌(第1)」
第3番「エステ荘の糸杉に寄せて-葬送歌(第2)」
第4番「エステ荘の噴水」 / No.4 "Les jeux d'eaux a la Villa d'Este"
第5番「哀れならずや-ハンガリー風に」 / No.5 "Sunt lacrymae rerum"
第6番「葬送行進曲」 / No.6 "Marche funebre"
第7番「心を高めよ」(スルスム・コルダ) / No.7 "Sursum corda!"
あくまで印象なのですが、「第3年」は宗教色の強い作品集となっていますね。
「エステ荘の噴水」はこの巡礼の年の中で一番有名なのですが、
自分としては「心を高めよ」が印象深いですね。
では、頑張って村上春樹の小説を読み進めることにします。
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