ゴキ研

ゴキゲン中飛車研究ノート

定跡の基本から最前線まで詳しく紹介。

ゴキゲン中飛車▲5八金右超急戦【▲1一龍△7二玉▲7五角③】

2010年01月23日 16時49分49秒 | ▲5八金右超急戦
いや~、失敗しました。

先週の龍馬伝を観忘れてしまいました。T^T

これはNHKオンデマンドにお世話になるしかなさそうです。^^;

さて、今週は順位戦C級1組がありましたね。

C級1組

小林裕士六段△広瀬章人五段
 二枚銀急戦
  後手勝ち
村山慈明五段△長沼洋七段
 丸山ワクチン佐藤流
  後手勝ち
日浦市郎七段△戸辺誠五段
 相穴熊
  後手勝ち
佐々木慎五段△高野秀行五段
 先手中飛車
  先手勝ち
北島忠雄六段△近藤正和六段
 居飛穴対美濃囲い4筋位取り
  先手勝ち

ゴキゲン中飛車の4勝1敗。(先手中飛車の1勝を含む。)

先週の順位戦でも6勝1敗だったので、勢いは衰えることを知りません。^-^

しかし、残念ながら私期待の近藤正和六段は敗れてしまいました。T^T

以前週刊将棋のインタビューで、

「ゴキゲンで相穴熊を指す人が居るけど、あれは僕には考えられない。
穴熊にしたくないからゴキゲンを指すのに、それでは自分の中飛車人生を
否定する事になる。」

と仰っていた通り、美濃囲いから4筋位取りで戦ってくれましたが、
▲8六角の覗きが厳しく敗れてしまいました。

結局、左金が一度も動く事無く終局してしまったのが敗因ではないでしょうか。

2枚の囲いと4枚穴熊ですからね。

一手△5二金左が入ったら大きかったと思うのですが。

一方、相穴熊を選択した戸辺誠五段はうまく捌いて快勝しました。^-^

これで怒涛の9連勝です。

昇級争いは以下の4人に絞られました。

9勝0敗 戸辺誠五段(28位)
7勝1敗 飯島栄治六段(4位) 片上大輔六段(15位)
6勝2敗 広瀬章人五段(3位)

実は、私は戸辺誠五段、広瀬章人五段と同い年なんです。^-^

同世代の星として、何とか一緒に昇級してもらいたいです。^-^

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さて、そろそろ超急戦のテーマ図8について触れておきたいと思います。



テーマ図8からは遠山新手の△5一飛が最良と考えて研究していましたが、
なかなか後手良しの結論が出せないでいました。

しかし、真っ先に切り捨てていた手が実は最善だったのかもしれません。

早速その手を研究して行きたいと思います。


テーマ図8からの指し手
△6四銀(途中図)
▲同角△同歩▲6三銀△8二玉(第1図)



◇△7二玉を最も活かす一手

テーマ図8から△6四銀が新手であり、盲点となっていた一手。

と言うのも、▲1一龍△7二玉が入っていない▲7五角型(参考図)の将棋では成立しないから。



参考図から△6四銀だと本譜と同じ進行を辿ったときに
▲同角△同歩▲6三銀△5一玉(A図)と逃げるしかないですよね。



上の第1図とA図を比べたら天地の差です。

△8二玉と手順に戦場から遠のくか、△5一玉と押し戻されるかですからね。

以上の理由から、新手△6四銀は△7二玉と寄った手を最も活かす一手かもしれません。


第1図からの指し手
▲5二銀成△同金右▲6一飛△5一歩(テーマ図16)



◇試される受けの力

テーマ図16までは一本道でしょう。

テーマ図8からテーマ図16に至るまでの間に、駒の損得は飛角交換のみです。

つまり、角銀と飛桂香交換となっています。

後手としては、馬で桂香を拾う展開に持ち込めれば駒得となってベスト。

先手も簡単に拾わせては不利になるので、猛然と攻めてくるはずです。

つまり、先手の攻めを後手が如何に受け止めるかが鍵になります。

テーマ図16からは先手の手が広いので、後手は受けの力が要求されます。

とは言え、あらかじめ研究していれば大丈夫。

今後はテーマ図16を深く掘下げていこうと思います。

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今週の中継は日曜日に女流名人戦清水市代女流名人vs里見香奈倉敷藤花

木金に王将戦羽生善治王将vs久保利明棋王がありますね。

どちらも中飛車が濃厚で楽しみです。^-^


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