「何これ? 」:道のり
「女人なのに咎がある。男子なのに徳がある。
悪人は男子も悪人なるあり。善人は女子も善人あり。
門法の願い、出離を求むること、必ず男子女人によらず。」
(道元)
残念ながら「女性蔑視」は、各国に色々な形で存在しています。
道元は、法を訊ね、出家するにも、また、悟れるか
悟れないかについても、男女差はないと説いています。
【閑話休題】
森喜朗元首相は、
”女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる”
と言ったそうです。
確かに看過し難い言葉として、報道等から一斉に非難を浴びていますが、
森氏は、「~時間がかかるから悪い」とは一言も言っていません。
私が森氏なら、
「”女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる”と
確かに申しましたが、期間がかかる事が悪いとは一言も
申しておりません。
また、私は、話が長い事が悪い事とも思っておりません。
しかしながら、皆様方に、誤解を与えるような発言を致しました
事につきましては、誠に申し訳ないと思っております。」
とでも言う事でしょう。(なかなかの詭弁ではありますが………)
森氏の過去の発言には、
・「子もいない女性を、税金で面倒みるのはおかしい」
・「女の人だなあ~。やっぱり(視野が)狭いなあ~」
等の発言もある事から、今回の発言も「女性蔑視」の
感覚からの発言であったと言うことは、否定できないと思います。
そもそも「女性蔑視」や「男性優位(男尊女卑)」を
意識すること自体がおかしいのでは?
「女性蔑視」や「男性優位(男尊女卑)」などは
本来それ自体、「無」である(あってはならない)。
男どもには、何故か無意識のうちに「女性蔑視」する
気持ちが心の奥底にある者が多いと思われますので、
今回の森氏の様な発言があると、逆に、攻撃的に
「女性蔑視ケシカラン」と声高に主張する事になるのでは
ないのでしょうか。
今回の森氏の発言は、擁護する個所など皆無であることは
言うまでもありません。
本当の意味においての「女性差別」や「人種差別」等は
何時になったら無くなるのでしょうか?
どれほどの長い道のりが必要なのでしょうか?
* 失った 恋に未練の 虎落笛
2021.02.07.moai291