「何これ? 」:忍耐の美徳
「生まれが卑しいからと言って、軽んじるな。
道を学びはじめたばかりと言って、あざ笑うな。
笑われたからと言って、怒ったり怨んだりするな。」
(道元)
家柄、未熟者と言ってあざ笑い、貧乏人と言って
阻害する。このような事がなきよう、忍耐の美徳を教える。
【閑話休題】:IOC「資格剥奪」
新型コロナウイルス対策指針「プレーブック」最終版
1,「プレーブック」の内容
国際オリンピック委員会(IOC)は、
五輪で感染防止の規則に違反したら、大会からの除外や
制裁金を課す等の方針を「プレーブック」に表記した。
2,内容
① 選手らは原則、宿泊先と練習場、競技場の行き来のみ。
メディアの関係者も、海外からの入国・帰国者の待機期間にあたる
14日間は、活動計画書を提出し、認められた場所だけの訪問に限る。
② 禁じられている繁華街や観光地に出かけたり、感染の有無を調べる
検査を拒否すれば、制裁を与える。
マスクの不着用や、他人と距離を十分に取らなかった場合も
警告や制裁の対象とする。
③ 違反を見つければ誰でも、大会組織委員会や各国代表に通報できる。
情報はIOC幹部を含む調査チームと共有され、選手や関係者が使う
スマートフォンの全地球測位システム(GPS)の履歴などを基に、
事実確認を行う。
④ 行動規則違反が認定されれば、大会参加に必要な資格認定証の
剥奪や失格、大会からの除外などの処分や、制裁金が科される。
認められていない場所に出向いていれば、政府が改めて14日間の
待機を求めたり、国外退去を命じたりすることもある。
⑤ ウイルス検査頻度については、
選手村に出入りするチームの関係者や審判、競技場で活動する
フォトグラファーは4日目以降も毎日、検査する。
選手と複数回接触する可能性があるIOC職員やメディアの関係者、
バス運転手等は、少なくとも4日に1回、選手との接触機会がある
大会ボランティアは7日に1回検査することと規定。
3,何だかよく分からない点
①「認められた場所」:誰が設定するの?
IOCやIOCが決めるの? 何の基準をもって……
今から、日本政府や東京都に決めろ、と言うことなの?
②項目:「制裁を与える」
=IOCやIOCが制裁の対象の調査や制裁の決定を
何時、どの様に決定し、実施するの?
(開催期間中でも制裁をヤルということなのかな?)
③項目:「誰でも、大会組織委員会や各国代表に通報できる」
=「IOC幹部を含む調査チーム」(こんなのあったっけ)と
共用して、スマートフォンの全地球測位システム(GPS)の
履歴などを基に、事実確認を行う事としている。
(個人情報の保護より、IOC様の情報収集が優先するとは……)
こんなものは、スマホを宿舎にでも置いて外出すれば
行動の追跡などできない。
選手一人一人に、IOC職員を付けるつもりなの?
東京都も政府も、人手が足りませ~ん。
特に問題なのは、「誰でも通報できる」としているところです。
メダル有力選手への「イヤガラセ目的」で通報し、精神的ダメージを
与えようとする不埒者が出て来る可能性もあります。
④項目:「行動規則違反」
=資格認定証の剥奪や失格の定めは、今までにも規程があったはず。
今回、コロナに関する行動規範逸脱のみで、資格認定証の剥奪等は
理解できません。
IOCは、何時から「WHO」になったのでしょうか?
「政府が改めて14日間の待機を求めたり、国外退去を命じたりする
こともある」との記載がありますが、IOCは日本国政府に対し、
この様なことをサジェスチョン出来る立場なのでしょうか?
見上げたものです(日本国政府より、IOCはエライんだぁ~)。
⑤項目:「ウイルス検査」
=こんな回数を勝手に規定されても、誰がこの検査を実施するので
しょうか? 東京都もその他の機関も毎日の検査で手一杯です。
五輪が最優先ではありません。
「スカ首相」も言っている様に、「国民の命と健康を守る」事が
最優先です。 IOCで勝手に検査してくださいませ。
組織委やIOCなどは、2月に公表した「プレーブック」を4月に改訂した。
そして、大会開催による感染拡大を懸念する声が根強いことを踏まえ、
最終版で、行動規則違反に対する厳しい制裁と、厳格な検査ルールを定め、
公表する事としている。
国際オリンピック委員会(IOC)は、この様な「プレーブック」を
作成する事で、如何にも「ヤッタ気分」にでもなっているのでしょうか?
コンドームの配布も規程されているのでしょうか?
* 蜘蛛の囲や 風の強さを 受け流し
2021.06.12.moai291