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上司からの勧めで読んだ「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」岸見一郎・古賀史健著、です。
一見すると「人から嫌われてでも何かを成し遂げなさい」的な自己啓発の本かと思いますが、アドラー心理学を哲学者と青年の対話形式でわかりやすく説いた本で、一言で表現しろと言われると「人は変わることができる」ということだと自分は理解しました。
哲学で言われがちな「人は皆自由である」「人は誰でも幸福になれる」という考えを、アドラー心理学をベースに、数日で読めるボリュームで表現しています。
実際の内容も、哲学者と青年が数日おきに五夜に渡り上記のテーマを議論するというものです。
もちろん一読しただけでマスターできるほど心理学は甘くありませんが、今後の自分の考えと行動に良い影響を与えてくれるであろういくつかのエッセンスは理解できたと思っています。
あまり詳細を書くとネタバレするのであえて書きません。
ただ、私も3年前に管理職になった少し後に、数人から「最近少し変わったな」と言われたことがありました。
特に変わろうと意識したわけではないですが、変えてはいけない自分の芯と、立場が変わったことで自分に足りないと思ったことがあったのは事実です。
それが図らずとも行動や言動に現れて良い方向に捕えられていたのだとすれば、やはり「人は変われる」ということで、この本に書かれていたことを読んで「そういうことだったのか」と共感し納得できる部分がいくつかありました。
確かに、上司からの勧めも「立場が変わった時に読むと良い」とのことでした。
まだすべて自分の肚に落ちたわけではないですが、時折読み返してみて「なるほど」と思える時が来るような気がしています。