「大つけ麺博」第四陣に出陣しました。
これまでは各陣で開幕日の木曜日に行き、人気度合いを確かめて、翌週の火曜日の最終日前日に行きたいお店に行って5ないし6店舗ずつ制覇してきました。
しかし、前回の記事の通りルールに従って消去しても8店舗になったので、今回は行ってみたいお店が多すぎる・・・。
第一陣から第三陣までは木曜の初日と最終日前の火曜日だけ行っていましたが、今日は所用で外出する前の食事に行かせてもらいました。
まず開門前に会場に着いて、開門後に真っ先に向かったのは初日に人気を集めていた茨城の「特級鶏蕎麦龍介」。
えっ!?ここは昨年と同じメニューの為外すのでは・・・?と前回記事通りならそうなっちゃいますよねぇ。
ですが、鶏白湯の濃厚つけめんが大好きで、前回の並びを見たら食べたくなっちゃったんです。
すみません・・・。
残りをどうするかはこの後考えます・・・。
雨のせいで出足が良くなかったことも手伝って、オープン後の並びは4番目をゲット。
店主が麺茹で時間をアナウンスしてくれ、11:09には出品作「龍介つけ蕎麦」をゲット。
おぉ、見た目シンプルですがそれだけに自信がみなぎっているように見えるのは気のせいでしょうか。
麺は全粒粉で色濃い極太麺。
しっかり締められて歯応えも良く、何より小麦のしっかりした味が感じられて良いです。
つけます。
まずどっぷりつけてみましたが、麺をすすると鶏白湯のクリーミーで濃厚な旨味が広がり、そしてしっかりした歯応えの後に小麦の風味が追いかけてきます。
結構つけダレの絡みが良くて濃厚なので、麺はつけダレに2/3くらいまでつけると麺とつけダレの味のバランスが良く、まず小麦の風味、そして濃厚な鶏白湯と来て、噛み締めるごとに小麦の風味と言う味わいが楽しめるかなあと個人的には思います。
チャーシューは淡泊な鶏むね肉。
肉質はしっとりして味付けはかなり薄め、濃厚な味に慣れた後に良い箸休め。
そして肩ロースチャーシューでしょうか。
断面は鮮やかなピンク色で、こちらもしっとり肉質で味付け薄目ですが、表面をこんがり焼いた香ばしさがアクセントに。
麺とつけダレも最高にうまいですが、チャーシューも奇をてらわず麺とつけダレのわき役に徹しつつ肉そのものの美味さが感じられて良い存在感です。
穂先メンマも入っていました。
柔らかすぎず、ちょっと歯ごたえを残しており好みの触感です。
麺は濃厚つけダレに後押しされてあっという間になくなり、ラストはスープ割りを頂きます。
上のように書かれていましたが、お店の方が割スープを注いでくれました。
ネギをたっぷり追加してくれ、柚子の香りもほんのり。
ちょうど良い塩味に割ってくれて、薬味で風味も変わり美味しいスープ割りです。
いやぁ、さすがのお味ですね。
先日の「二代目五右衛門」のさっぱり感とは対極ですが、今日の並び列はこちらの方が上なのも納得か。
そして、二店目には東京の「博多ラーメン でぶちゃん」をセレクト。
これを見たら、未知の味な感じが満点で食べたくなってしまいました。
このイベントでは、昨年の「日本ラーメン大百科」では単独で看板メニューの「博多ラーメン」を出し、「櫻井食堂 feat.でぶちゃん」では「トリュフ香る豚骨カルボナーラ」で洋風というかジャンク寄りな豚骨ラーメンが美味しかったです。
この未知な感じが万人受けしないのか、雨のせいなのか、並びは自分の前に一人だけ。
こんなものは張られていたのですが、背脂が固まるのが嫌なので熱盛でオーダーしてみました。
熱盛は一度締めた麺を再度麺茹で機にくぐらせて提供。
受付後約3分ほどで出品作「汁なし背脂つけ麺」をゲット。
写真ではわかりにくいですが、ほんのり湯気が立って温かい麺。
平打ち形状の中太麺でもっちり食感。
冷盛にしたらもっと締まった感じやツヤツヤ食感が楽しめたかもしれませんね。
ではつけてみます。
ん?背脂の味しかしないぞ。
あ、背脂の下に醤油ダレが入っていると書かれていたのだった。
じゃあ、タレとよく混ぜて頂かないと。
おぉ、これはすごいインパクト。
背脂の甘みがきて醤油ダレとにんにくがガツンと来ます。
ニンニクも入れていたとは。
背脂と醤油ダレだけだとパンチが弱かったかもしれませんが、一気にジャンク寄りになって良いです。
唐辛子も入っているようで、食べ進むとニンニクと唐辛子と背脂の効果で体がポカポカにw。
醤油ダレの味が結構濃いだけでなく、ニンニクのインパクトがすごいので、つけあわせのほうれん草とメンマの優しい存在感がありがたしw。
背脂が良い感じで麺に絡んでいくので、背脂とタレはこんなに減ってしまいました(苦笑)。。
しかも、つけダレではないのでスープ割りはないのかと思ったら、しっかりありました!
倍くらいに薄めでこんな感じ。
ですが、これでもかなりしょっぱい!
ニンニクと唐辛子の効果もあるのでしょうが、再度注ぎに行ったら、うどん出汁で割るのでたっぷり入れて良いそうで、容器の内側の線ぐらいまで入れて飲める濃さになりました。
それでも結構な塩味で、ニンニクの風味の強さは相変わらずなのと、量が多すぎたので残してしまいましたが。
すみません・・・。
しかしながら、背脂とタレに絡めて食べるつけめんと言うアイディアは面白く、このお店ならではのジャンク感にあふれて美味しかったです。
さて、スープ割りつきを2食頂いたのでお腹は8分目ぐらいかな。
あと1食行けるか・・・。
いや行っとかないと!
残すは、いずれも海老を使った東京の「麺屋 愛心TOKYO」「麺屋 音」「小麦と肉 桃の木」の3店、そして濃厚豚骨魚介つけめんのパイオニアである埼玉の「頑者」、新潟の「宝来軒 総本店」。
(※宮城の「あはれ」は得意ではないピリ辛系なのでごめんなさい・・・)
実は、今回土曜日に初めて訪れたのは、実はというか当然もう1回来るためでしてw。
甲殻系のつけめんも好きなので海老を使った3店が気になっているのですが、今日は「麺屋 音」をセレクト。
出品作は「日本三大地鶏×伊勢海老 贅沢濃厚つけ麺」。
隣には素材を宣伝するパネルも。
三大地鶏は昨年までの鶏白湯ラーメンで使っているもので、昨年は頂かず一昨年は子供が食べたものを味見させてもらっただけだったので、ちゃんと食べておけばよかったなあとちょっと後悔。
少し混み始める時間帯に差し掛かって待ちは4名、自分が5番目でした。
お店の前に来ると海老の香りが素晴らしい!
これは期待できますね。
麺茹で待ちで数分かかりはしたものの、無事出品作「日本三大地鶏×伊勢海老 贅沢濃厚つけ麺」をゲット。
おぉ、これまた見た目はシンプル。
いかにも濃厚そうなつけダレに、太麺の上にはネギとチャーシューのみ。
「特級鶏蕎麦龍介」同様自信がうかがえるルックスです。
麺はふすまも使い、平打ちがかった太麺。
歯応えと小麦の風味もばっちりで美味しい麺です。
では早速つけましょう。
ドロ系とまではいかず、準ドロ系くらいの粘度でしょうか。
しっかり麺に絡んできます。
そして、麺をすするとこれまで体験したことがないくらいのレベルの海老風味に驚き。
こ、これはすごい。
ベースに鶏白湯がある為濃厚かつマイルドなボディを持ち、さらに伊勢海老の殻や味噌ごと粉砕したかのような、海老の身の甘み・殻の香ばしさ・味噌のちょっとした苦みとコクを併せ持った美味しいつけダレです。
ただ、海老風味がこれでもかと言うくらい強いので、海老味噌とかが苦手な人には向かないかもしれませんが、自分にはドストライクです。
一つだけもったいないと思ったのは、三大地鶏がちょっと引っ込んでしまった感じがしたこと。
昨年までのラーメンだと三大地鶏の鶏白湯だけだったので鶏の濃厚な旨味を純粋に楽しめたのでしょうが・・・。
それでも、これだけ伊勢海老の旨味を隅々まで引き出したアイディアと技法はすごいですね。
トッピングはネギとチャーシューのみ。
そのまま頂くと割としっかり目に味付けされていましたが、バラ肉で少なめとはいえ脂身があるので、できれば炙る等の工夫が欲しかった気も。
超濃厚な海老風味のつけダレにつけると、脂身は柔らかっくなるものの少し味が濃く感じられ、豚肉の美味さが海老に上塗りされてしまった感があるので。
ラストはスープ割りです。
ポットでセルフで注ぐのですが、白っぽい割スープで、鶏白湯なのかと思ったのですがあまり鶏の香りがしなかったので、もしかして麺の茹で汁とかだったのかも。
第四陣は前回頂いた「二代目五右衛門」の「昆布水つけめん」、「麺堂稲葉」の「小麦と鶏を極めたつけめん『熱き鼓動の果て』」ともに特徴を出して非常に美味しかったですが、今日は「特級鶏蕎麦龍介」と「麺屋 音」も負けないレベルで美味しかったです。
「でぶちゃん」もとんがった特徴があり良かったのですが、美味しさと言う点では・・・ごめんなさい。
11月は1・2・3食目で、2023年通算149食(99すすり40つけ10まぜ)になりました。