またまたやってきました!
江戸川陸上競技法「えどりくフィールド」!
今日はジャパンラグビーリーグワン第16節クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下:S東京ベイ)とサントリー東京サンゴリアス(以下:東京SG)の一戦。
実は、昨日行われた埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下:埼玉WK)と東芝ブレイブルーパス東京(以下:BR東京)の試合の結果、埼玉WKが勝利して15勝1敗の勝ち点66としており、今日勝ち点61のS東京ベイがボーナス付きの勝利で勝ち点5を積み上げて並んでも、勝ち点で並んだ際の順位決定方式「当該チーム同士の対戦成績」でS東京ベイに勝利している埼玉WKの1位でのプレーオフ進出が決まっています。
一方で3位の東京SGは12勝3敗の勝ち点55で、S東京ベイに勝ち点差6と離されており勝利しても3位は変わらず、一方で4位につける横浜キヤノンイーグルス(以下:横浜E)は9勝2分4敗の勝ち点49で、やはりボーナス付きの勝利でも東京SGには及ばず、かつ昨日BR東京が敗れたことで5位が確定したため、今日明日の試合に関係なく1位埼玉WK、2位S東京ベイ、3位SG東京、4位横浜Eのプレーオフ進出が決定しています。
かつ、プレーオフ準々決勝の対戦は1位対4位、2位対3位となる為、今日の対戦はプレーオフの前哨戦となります。
選手の入場です!
まずは東京SG。
今日はSH流やWTBテビタ・リーがリザーブにも入っておらず欠場ですが、それ以外は概ねベストに近い布陣です。
そしてS東京ベイも入場。
こちらはFLラブスカフニが欠場していますが、それ以外ほぼベストの陣容。
試合は左に陣を取ったS東京ベイのキックオフで開始。
試合はキックオフ直後から東京SG陣内で進むも、攻めるS東京ベイに反則が出てなかなか押し込めない状態。
ファーストスクラムは攻めるS東京ベイのノックオンで東京SGボールから。
その後も両チームにノックオンが多く出て、1・2分刻みでスクラムが続いて消耗戦の様相。
そして、13分にサンゴリアスのノックオンでスクラムになると、サンゴリアスのイリーガルアングルでS東京ベイがペナルティを獲得。
これをSOバーナードフォールーが決めて先制。
東京SG陣内でプレーを続けていたS東京ベイの待望の先制点。
21分にS東京ベイが右サイド突破を図り、東京SGが懸命のプレーでタッチに出しますが、その際S東京ベイのWTB根塚が倒れてしまいました。
根塚は脳震盪の可能性があり、一時交代となりました。
そのラインアウトからモールを作ってトライを狙うS東京ベイ。
押し込んで審判の手も上がりトライの表示。
しかし、このプレーがTMOの対象となり、モールの際にS東京ベイのオブストラクションがあったとしてノートライに。
しかし、直後の25分にはS東京ベイのLOヘル・ウヴェが短いパスを受けて東京SGのラインを中央から強引にブレイク、トライを決めました。
この試合初のトライで8-0とリードを広げます。
ゴール真正面のコンバージョンはSOバーナード・フォーリーが難なく決めて10-0。
しかし東京SGも反撃。
34分には東京SGのFB松島のディフェンスから逆襲を仕掛け、中村の突破から右に展開、つぶされた後は連続攻撃から中央にポイントを移し田村が突破、つぶされた後のボールを左に展開して、最後はWTB尾崎が左隅にトライ。
ポイントをずらしながらの見事な連続攻撃でトライを返しました。
このコンバージョンはSO田村が蹴りますが、向かい風のせいかコースは良かったものの距離が足りず失敗でスコアは10-5に。
結局前半はその後も決め手なく、10-5のスピアーズ5点リードで折り返し。
後半は左に陣を取った東京SGのキックオフで再開。
1分経たず、東京SGのノックオンでS東京ベイボールのスクラムになると、スクラムから出したボールを左に展開、ライン際で短いパスを受けたWTB木田がスピードに乗って駆け抜けてトライ。
この角度のないコンバージョンは前半の田村同様距離が足りず、バーに当たって跳ね返り失敗、15-5に。
その後は両チームの攻守が入れ替わるスリリングな展開に。
9分にS東京ベイは一気に4枚代えで戦力のリフレッシュを図りますが、チャンスをつかんだのは東京SG。
右のラインアウトから連続攻撃を仕掛け、左にポイントをずらしながら深く押し込みます。
そして、このラックから出たボールを・・・。
トライ!
逆サイドで遠くて見えませんでしたが、ボールを出したSH齋藤がをパスを出すと見せかけて自らゴールラインに飛び込んでトライしたようです。頭脳プレーですね。
そして、このプレーでS東京ベイFBゲラード・ファンデンヒーファーがシンビンで一時退場。
田村がコンバージョンを成功させ、15-12と点差を詰めます。
S東京ベイのキックオフで再開しましたが、ボールを受けた田村がすばやく左に展開し、ボールを受けた尾崎がライン際を突破。
キックパスを選択し、自ら蹴ったボールに自ら走り込んでトライを狙いますが、ボールはS東京ベイのディフェンスで弾かれたように見えましたが・・・。
ここでTMO判定に。
そしてTMOの結果は、ボールではなくボールを持っていない選手の足にタックルに行ったノーボールタックルと判定され、ペナルティトライで7点を献上、15-19とついに東京SGが逆転。
加えて、ノーボールタックルを行ったS東京ベイ谷口はシンビンに。
S東京ベイはわずか2分で2人のシンビンを出し、かつ逆転を許して8分間を13人で戦わねばなりません。
さらに畳みかける東京SGは左サイドのラインアウトモールから交代で入ったHO中村のトライ。
このコンバージョンは失敗しますが、15-24と点差を広げます。
13人の時間帯はあと5分あり、この間に東京SGがもう1トライ奪うことも十分にあり得ましたが・・・。
後半からS東京ベイのCTBライアン・クロッティに代わって入ったテアウパ・シオネが中をやや右寄りでパスを受けて22mラインを突破してタックルされると、タックルを引きずるようにしてゴールラインも突破してトライ!
数的不利の中でこれしかないという個人の力でDFラインをこじ開けました。
このコンバージョンをバーナードフォーリーがしっかり決め、22-24とわずか2点差に。
この間にファンデンヒーファーがピッチに戻り、更に2分後に谷口も復帰。
そうなるとリズムは完全にS東京ベイに。
S東京ベイが連続攻撃から押し込んで、左サイドゴールライン際のラックからこぼれたボールをグラウンディングしますが、そのプレーはTMO判定でノックオン。
しかし、一連のプレーの中で東京SGのSO田村にノーボールタックルがあったとしてシンビンに。
そのペナルティから選択したラインアウトでからのモールではS東京ベイのサイドエントリーオフサイドがあり、再度のラインアウトを選択。
今度はS東京ベイが押し込んで、ルアン・ボタがトライして再逆転。
このコンバージョンは失敗しますが、27-24としました。
残り時間から、田村がピッチに戻ることはありません。
東京SGもまだ逆転可能な点差の為攻め込みますが・・・。
37分に左サイドに展開したボールをファンデンフィーファーがインターセプトからハーフラインを越えて独走し、トライを決めます。
S東京ベイファンのガッツポーズが映り込んでいますねw。
このコンバージョンも失敗しますが、32-24と1TG以上の差に広げることに成功。
更に39分には素早いパス回しからFl末永がトライを奪ってダメ押し。
直後にホーンが鳴って、コンバージョンをバーナード・フォーリーが決めました。
試合は結局39-24でノーサイド。
準決勝の前哨戦はお互いに闘志が表に出たことがシンビンにもつながりましたが、スリリングなシーソーゲームで見ごたえ十分でした。
この後、GW中の週末は2週試合がないため、3週間回復を図っての準決勝となります。
両リームとも主力を一部欠いていたので、ベストの状態での激突を期待しています。
順位こそ入れ替わりとなりましたが、昨年に続いての準決勝での対戦。
レギュラーシーズンで東京SGから2勝しているS東京ベイが優位に思えますが、終始リードしてS東京ベイが逃げ切った第一節と違い、今日の試合は点差以上に接戦だったと思います。
少しの選手の入れ替えや各チームの対策、そして当日の展開次第でひっくり返ることも
準決勝は5月13日土曜日14:35分に埼玉KN対横浜E戦、5月14日日曜日12:05にS東京ベイ対東京SG、ともに秩父宮ラグビー場での開催となります。
こりゃ会場も近いし、2試合とも見たいな・・・。