【ひまわり】
授業の空き時間に大学のAVセンターで観て以来、
実に34年ぶりにアマプラで鑑賞。
19歳当時の私には、戦争によって引き裂かれた男女のただただつらく悲しい物語でした。ひとりで号泣したよな笑
テーマ曲がなんとも印象的で哀愁漂うメロディだけはずっと覚えてたけど。
私の中ではアントニオを見つけて事実を知ったジョバンナの悲劇で物語は終わってた。
34年の時を経て、それが映画の序盤だったことに気づく。
笑えるシーンがあることにも気づく。
19歳の私にはアントニオはダメダメな印象しかなかった。
53歳の私にもダメダメには違わないけれど、
最後に彼の口から真実と、諦めきれない想い、言葉を聞くことができたからこそ、ようやくジョバンナも少しは報われたのかもしれない。だからこそこの選択が出来たのだと思う。と、すれば、納得できた。
今の家族はどうする?って話ですが、彼にとっても正しい選択だったはず。ラストシーンの列車からのぞくアントニオの何とも言えない表情。素晴らしい。
53歳の私にはせつなくも、ジョバンナの選択、強さに圧倒される映画となりました。
「愛がなくても生きていけるのね」そう言う彼女にも新たに愛するものがあるから。
愛がなくては生きていけない。んだな。
愛には色んな対象があり、形があり、変化し、けして永遠に保証されれるものではないことを知る。53歳。
戦争のない世界を願います。
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