五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

土足の厳禁

2011-05-27 03:36:48 | 五高の歴史
                
                           記念館正面階段

現代の鉄筋コンクリートの建物の資料館等では館内に多人数の見学者が這入ってもその足音等は殆ど響かない。
しかしこの五高記念館館内では,木造の建物であるためか階上、階下とも、人の足音はよく響く。階下にいても2階の音は下まで響くので喧しいことこの上ない、
記念館を見学する人であればそのようなことを理解して静粛に見学してもらいたい。

五高記念館は平成5年の一般公開以来土足厳禁で入館者に対しては凡てスリッパを履いて貰っているが、それでも見学者が二階展示室を移動する際にはガタガタ音がして喧しい。
若しこれが昔のような下駄のまま土足自由ででもあったらと思うとぞーとする。その喧しさは想像に値する状態であったろう。下駄履きの対策について調査してみると明治時代の創建以来の懸案であったようである。

五高生が長髪に腰には手拭をぶら下げて下駄履き姿でのスタイルは戦前の五高生を象徴したものであった。しかし館内も土足厳禁でない時代であり、下駄履きでは廊下、教室内を闊歩するのはさぞう喧しかった事だろうと想像し下駄履きはどうしていたのかを調査して見た教室内の下駄履きに関することは既に明治期には問題になっていたようである。