藤崎宮大祭は何時になったのか？

九月も十四日になった。かっては九月十五日は熊本市は藤崎宮秋の大祭と称して飾り馬が一日中市中を跳ね回っていたがいつの間にか開催日が休みを中心とした日程に変更されそれ以後はただの一回として見物に行くこともなくなった。昔のように十五日と決まっておれば今日は藤崎さんの祭りであると市街地に出るのも心構えしていたものであったが、毎年開催日が異なるので今では大祭は何日であったかということさえ覚えていない。これも市内の商店主のための変更であったとか？


五高記念館の資料では現在は終戦当時の五高の様子を眺めているが、昭和二十一年二月には毎日新聞社主催による英語の弁論大会が西南学院で開かれて五高からも生徒が参加している。参考に当時の参加者記録を掲げる。

英語弁論大会開催

昭和二十一年二月二十一日

毎日新聞西部本社事業部　森秀雄　　殿

拝啓　陳者貴社御主催の学徒英語雄弁大会に本校より次の者一名推薦参加致さしめ度此の段及び申し込み候也

第五高等学校
演題　　　スマイルＳＭＩＬＥ
　　氏名　　島　田　　敏　夫

　実施日と場所　　三月三日　　午後一時から福岡市西南学院

旅費は学校所在地から往復汽車賃三等を本社で負担
弁当は各自持参のこと
演説時間は一人十分以内

旅費は汽車賃の三等を主催者で負担するとか　弁当は各自持参せよとか　まだまだ食料難時代であったことが窺える。
それから六十五年経過している現代では戦後も遠くなりけりとでも言うべきであろうか

なお島田氏は後には茅ヶ崎市で島田翻訳センター代表取締役社長として活躍しておられる。