久しぶりに銀座で映画を観ました。
『アナザーラウンド』はデンマーク、スウェーデン、オランダの制作で、
第93回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞しました。
わたしの大好きなマッツ・ミケルセン主演です。
マッツ・ミケルセン扮するマーティンは高校の歴史の教師。
マーティンの授業は退屈で生徒たちはほとんど聞いていません。
ある日、保護者から授業に対するクレームが出てしまい、落ち込むマーティン。
仲の良い同僚4人の食事会でその話が出て、
奥さんとうまくいっていないことも打ち明けます。
車で帰るマーティンはアルコールを飲んでいませんでしたが、
流れてくる涙をごまかすように、ウォッカやワインを一気に飲み始めます。
そのとき、仲間のひとりがノルウェー人哲学者の、
「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」
という理論があることを話し、
4人はそのことを確かめるため実験を始めることにしました。
アルコールを飲んで始めたマーティンの授業は、自信とユーモアであふれ、
生徒たちはたちまちその授業にのめり込んでいきます。
また、アルコールを飲んだ他の3人の仲間たちも
それぞれの授業で生徒たちに熱のある授業をすることができ、
どんどん血中アルコールの実験に入れ上げていきます。
そして、さらに血中アルコール度数を上げていき、
やがて、自分たちではコントロールできない状態になって行きました・・・。
心が硬くなってしまったとき、アルコールは一時的に解放感を与えてくれます。
こんな風に前向きで生き生きした気分でいられるならと、
ついアルコールや薬に手が行ってしまう・・・。
その柔らかくなった心は長い人生に比べたらほんの一瞬。
本物の心を変えない限り、前向きな人生はやってこない。
目の前の小さな山をひとつひとつ乗り越えて行く、
そうしなければならないことに気づけたならアルコールはいりません。
きっと自分なりの人生を築いていけるのだと思います。
劇中のデンマークの高校生たちはビールをガンガン飲んでいました。
デンマークでは16歳から飲酒できるようです。
これにはびっくりしました。
それにしても、映画の中の酔っ払いたちは本当に楽しそうでした。
あの楽しさに刺激されて映画の帰りにチューハイを2本買いました。
しばらくアルコールを飲んでいませんでしたが、あしたゆっくり飲んでみます。
ランチは回転ずし、そして、
山形県のアンテナショップでずんだ餅とお蕎麦を買って帰りました。
コロナ感染を気にして、いつも空いている近場の映画館に行っていたのですが、
やっぱり、銀座はいいねぇ~、楽しいねぇ~。
また出かけようと思います、心ほっこりで、前向きに生きるために。
凄みのある役もステキですが、頼りなげなマッツ様もたいへんステキでございます💗