おととい歯の定期検診で歯科へ出かけました。
勤めていたときに20年ほど通っていた歯科医院です。
勤めを辞めてからは地元のいくつかの歯科医に行きましたが、
どこもなんだか先生としっくりこなくて、
前歯の歯並びが悪くなってきた2年ほど前から、また通い始めました。
「また少し前に出てきてる気がするんです。
先生はそれほどでもないと思っているかもしれませんが、
わたしは毎日この歯を見てチェックしているんです」
「でも、上の前歯にぶつかっているでしょ。これ以上は出ないから」
「だけど、気になって舌でいつも触っちゃいます」
「あっ、それはよくない。できるだけ触らないでください。
小さな刺激でも毎日毎日だと歯並びに影響しますから」
「えっ~、気をつけます」
とにかく話しやすいので通っています。
都心に出たついでに映画を観ようと思いました。
観たい映画は都内で2館しか上映がありませから、ぜひここで観たい。
でも、席は8割ほど埋まっていました。
コロナ感染者が急増しているのでちょっと迷いました。
結局、その日は見送ることにしました。
翌日も翌々日もどんどん埋まっていく座席。
う~ん、観たいけどなぁ、今回は諦めることにしようか・・・。
映画観たい感が強まっていたのですが、
観ることができずちょっと欲求不満でした。
それで、きょう、地元の映画館で『クライ・マッチョ』を観てきました。
地味な映画と地元の映画館のせいか、館内の座席には12、3人ほど。
クリント・イーストウッド演ずるマイク・マイロは、
かつてロディオ界の大スターでしたが、
落馬事故をしてからは落ちぶれて、その後、妻子を交通事故で亡くしてからは、
ますます生活は荒れていきました。
たくさんの借金をつくり自宅も手放すことになりそうなとき、
救っていた人がいました。
その恩人から元妻と一緒にメキシコに住んでいる息子を、
アメリカに連れ戻してほしいという依頼を受けます。
元妻はメキシコシティで、恐そうな男たちを従えて、
恐そうな商売をしています。
マイクが息子をアメリカに連れて帰りたいと元妻に言うと、
あの子は渡さない!それでも連れて帰ると言うなら、
息子を誘拐されたと警察に通報する、
メキシコの刑務所は、とても、ひどく、恐い所だと脅しをかけてきます。
でも、マイクは息子とアメリカ国境を目指します。
元妻の部下の追手や警察の捜索をかわしながら・・・。
ストーリーは好きです。
でも、あんな恐い元妻の手下が間抜けすぎでしょ。
もっとすごい追手じゃないかな、普通は。
マイクを信じたと思ってもまたすぐに敵対化する息子。
マイクと息子の信頼関係がよく分からない・・・。
それに、なんでもとんとん拍子にうまくいきすぎる気がします。
『運び屋』のときほどのヨボヨボ感はなかったけれど、
『グラントリノ』の盛り上がりも欲しかったです。
でも、全てを卓越したような91歳のイーストウッドにして、この映画なのかもしれません。