遺族は「日本での事件だから死刑を求める」と言ったようだが、例えば英国人や日本人が中国で麻薬や覚醒剤を保持して中国の法に基づいて死刑判決を受けた場合、「中国での事件だから死刑」と考えるのが当然だ。こういう場合、英国と日本が中国に対し被告に減刑するよう求めるのは矛盾である。
日ごろ、日本は中国の海賊版の問題などについて「中国は法治国家でないのが問題だ」と言っているはずだ。
しかも被告(容疑者)に辯護士がつく。
辯護士制度は英国のほうが先輩である。
『ガリバー旅行記』でガリバーが馬の国を訪れたとき、ガリバーは馬の主に英国の裁判制度を説明し、辯護士というのは黒を白に見せかける詭辯の天才だとしている。
ガリバーが日本を訪れたのは5代将軍・綱吉が没して家宣が6代将軍になった1709年であり、『ガリバー旅行記』の本は出た1726年は8代将軍・吉宗の治世で、大岡越前守忠相が南町奉行だった時代である。
遺族は判決に満足し日本に感謝した。さすが近代裁判制度の先進国(日本より先に進んでいる国)の人である。
「安全な日本」の評判を頼りに来た外国人の信頼を裏切った犯人は卑劣であるが、警察もマスコミも事件が起きてから騒ぐだけで、こういう犯罪を防ぐことは何も考えていない。
ただ状況を嘆くだけで何もしないのは『水戸黄門』に出てくる民衆のようではある。
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