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『平清盛』で見る大河ドラマの歴史観

『龍馬伝』では武家政権の終わりが描かれ、『平清盛』では武家政権の始まりが描かれ、どちらも「新しい日本の夜明け」というのはわざとらしい歴史観。
清盛の時代は「王家」が日本の進歩や外交や貿易を妨げていて、清盛はそれを打開するために武家政権を作ろうとして、源氏が引き継いだ。
源平から幕末まで680年。
幕末では源氏の子孫を名乗った(『葵 徳川三代』によると系図の書き替えによる)江戸幕府が日本の進歩や外交や貿易を妨げていて、龍馬はそれを打開するために「大政奉還」を実現し、西郷や大久保が受け継いだ。
貫かれているのは「反戦・平和・平等」だがこう何百年も日本人がそれを求めながら戦争や格差が世界中で絶えないところを見ると、戦後の反戦平和主義は平安時代から続いていて、しかも何百年もの間、無力だったことになる。
しかも『江』によると家康が夏の陣で豊臣を滅ぼしたのは「戦をなくすため」だったらしいが、その江戸幕府が滅ぶと近代日本は戦争の道に突き進んだ。では幕末の倒幕は何だったのだろうか。
戦乱の原因は日本国内だけでなく外部にもある。そこがわからないと歴史は理解できないだろう。

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/平成24年5月/

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