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必殺シリーズ、主なサブタイトルと歴史

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「必殺シリーズ」>「時代設定」


「仕掛人・藤枝梅安」>「備考」
コミック版『仕掛人藤枝梅安』の「梅安荒梅雨」で、1798年に小杉十五郎が松平定信の用心棒になっている。
ただ、『必殺仕掛人』の新番組予告では文化・文政になっているようだ。
江戸時代は元禄から天保まで、無法・バブル(元禄)→引き締め(享保)→無法・バブル(田沼)→引き締め(寛政)→無法・バブル(文化・文政)→引き締め(天保)の繰り返しであった。
文化・文政時代は法が法として機能せずに悪がはびこり、天保時代は法による縛りがきつく、綱紀粛正の風が吹き荒れ、いずれも仕事人の出番であった。

『必殺仕置人』で北町奉行所同心・中村主水が裏稼業を始めた。新番組予告では文化・文政の設定。

『助け人走る』では1度だけ主水が登場し、設定は『仕置人』のまま。最終回で将軍が逝去しており、文化・文政以降だと大御所・家斉没は天保年間で、その後、家慶、家定、家茂の逝去は全て幕末になる。

「助け人走る」>「時代設定」

『暗闇仕留人』
1「集まりて候」→1853年、黒船来航。
27「別れにて候」→1854年、黒船来航。日米和親条約。

『仕留人』のあとの『仕置屋稼業』で主水は南町奉行所に異動となり、小傳馬町牢屋見廻り同心になった『仕業人』に続き、定町廻りに復帰した『新必殺仕置人』で鉄と再会。
『新仕置人』の次の『商売人』でおせいが登場。

『必殺必中仕事屋稼業』の時代設定は不明だが、のちにおせいと半兵衛が主水編に登場することから、文化・文政~天保であろう。

『必殺仕置屋稼業』
1「一筆啓上地獄が見えた」→中村主水が北町から南町奉行所に異動。南町の奉行は新任の「甲斐様」。
28「一筆啓上崩壊が見えた」→中村主水が市松を逃がし、牢屋見廻りに格下げ→『必殺仕業人』につながる。

『必殺仕業人』は『仕置屋』と『新仕置人』の間だが、『新仕置人』が文化・文政という設定で、時代がさかのぼっているため、『仕業人』の時代設定は文化・文政と天保の両方がありうる。

『必殺からくり人』
1「鼠小僧に死化粧をどうぞ」→1832年、鼠小僧処刑。
12「鳩に豆鉄砲をどうぞ」→1839年、蛮社の獄。1841年の鳥居耀蔵江戸南町奉行就任の時代まで描かれたか。
13「終わりに殺陣をどうぞ」→からくり人一座が壊滅。仕掛の天平は復活し、『仕事人大集合』に登場し、虎の元締と共に二度目の殉職。

『必殺からくり人・血風編』→1868年、慶応4年。

『新必殺仕置人』→CDの解説などでは江戸時代成熟の文化・文政時代という設定らしい。

『新必殺からくり人・東海道五十三次殺し旅』→安藤廣重が依頼人。天保時代、高野長英が1844年に脱獄してから江戸に戻るまで。長英は1850年没。

『必殺からくり人・富嶽百景殺し旅』→東海道の旅から1年後、葛飾北斎の絵をもとに「からくり人」一座が再び仕事。
最終回で葛飾北斎が没しており、これは1849年。『主水死す』につながる。

『翔べ!必殺うらごろし』と『仕舞人』『必殺橋掛人』の時代設定は不明。

『新仕事人』と『仕事人III』の間に入る『仕事人大集合』で半兵衛が秀と組んでいた。ここで『からくり人』の天平が再登場し、『仕置人』の錠も主水グループに再び協力。
『仕事人IV』のSP版『仕事人アヘン戦争へ行く』でおりくは錠と再会しており、したがって『大集合』は蛮社の獄
(1839年)とアヘン戦争終結(1842年)の間の時期であろう。

『必殺渡し人』→主人公の一人はオランダ人と日本人女性の間のむすめ・鳴滝忍。
4「花火の夜に渡します」は1843年の玉屋の火災か。楠本イネは当時、数え年17歳。しかし、『渡し人』の鳴滝忍は40代以上に見えたので、別人であろう。

『必殺仕事人IV』
SP『仕事人アヘン戦争へ行く・翔べ!熱気球よ香港へ』→1840~42年のアヘン戦争。
平賀源内が登場するが、エレキテルの平賀源内(1728~1780)ではなく、同名の子孫であろう。こういう場合、高野長英なら辻褄が合う。

『必殺仕切人』
5「もしも鳥人間大会で優勝したら」→鳥人間大会の審査員の一人として平賀源内が登場するが、同名の子孫であろう。勇次は前の『仕事人IV』『アヘン戦争』にも登場しており、舞台は天保年間、1840年代と想われる。

『必殺仕事人V』
SP『仕事人意外伝』→1843~44年、あるいはタイムスリップにより1876年ごろのアメリカも舞台になる。
「主水、源氏と平家に泣かされる」は壇ノ浦の戦い(1185)から600年の設定なので1785年。これだと源内没から5年か6年。
もし壇ノ浦から660年であれば1845年で、『意外伝』と辻褄が合う。
映画『必殺!ブラウン館の怪物たち』→1866年、徳川慶喜が15代将軍に就任。

『必殺橋掛人』の時代設定はよくわからない。
ところで渡し人は三途の川の船頭で、仕事屋の半兵衛も層名乗っていた。一方、橋掛人はこの世とあの世の間に橋を架けるので舟は不要ではなかろうか。
しかし橋が壊れた際の非常用の舟なら理解できる。

『必殺仕事人V激闘編』
(「~人」と「~編」の間にローマ数字がある場合は、区切りが明確なので、・を挟まないことにした)
17「江戸の空にハレー彗星が飛ぶ」→1835年のハレー彗星接近であろう。放送は1986年。
映画『必殺!III裏か表か』→1820年ごろが舞台。

『必殺まっしぐら!』
8「相手は大阪の大塩平八郎」大塩平八郎の乱は1837年に起きたが、ネットで検索すると時代設定は乱があった年の4年前、1833年(天保4年)だったらしい。
Yahoo!Japan>必殺まっしぐら! 天保4年 大塩平八郎で検索

『必殺仕事人V旋風編』
6「主水バースになる」→将軍が在職中に他界。
7「主水、せん、りつ、ダブルベッドに寝る」→1819年1月16日。文政年間で、当時、家斉が将軍。
第6話が第7話より前だと1786年の家治没の年になるが、それにとらわれないと幕末になる。家斉は将軍を辞めて4年後に大御所として他界している。
SP『必殺忠臣蔵』→1701~03年。時代としては例外的で、藤田まことも「いつの時代にも中村主水的人物がいたということで…」とコメントしていたらしい。

『必殺仕事人V風雲竜虎編』
「将軍の初恋騒動!」で大御所・家斉の逝去(1841)が描かれている。鳥居甲斐守の南町奉行就任とほぼ同時期。
SP『大老殺し・下田港の殺し技・珍プレー好プレー』→1858年、安政の大獄~1860年、桜田門外の変。中村主水が井伊直弼を暗殺。
『風雲竜虎編』の鍛冶屋の政とかげろうの影太郎が主水の仲間だったが、江戸から去ったお玉に代わって何でも屋の加代が復帰。

『必殺剣劇人』は『風雲竜虎編』の続編で、最終回で中村主水が登場し、『大老殺し』も『風雲竜虎編』の後日談である。

『大暴れ仕事人! 横浜異人屋敷の決闘』→1863年。

『春 勢ぞろい仕事人! 春雨じゃ、悪人退治』→1828~29年、シーボルト事件。

『仕事人vsオール江戸警察』→1841~44年、天保の改革。

『世にも不思議な大仕事 主水と秀、香港・マカオで大暴れ』→放送当時(1991年)から150年前なので、1840~41年ごろ。

『必殺仕事人・激突!』→第1話の時代設定は1860年ごろか。

映画『必殺!主水死す』→1849年、葛飾北斎没~1851年、水野忠邦没。

『必殺仕事人2007』→1820年2月14日。
『必殺仕事人2009』→1821年2月から4月までを含む。

Wiki
「中村主水」>「略歴」
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中村主水

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江戸時代後期を描いた必殺シリーズの放送順と時代設定年表

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2008年7/15 7/16

関連語句
仕置人 仕事人 主水死す 仕事人2007
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