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💻『水戸黄門』復活は「好ましくない」か(2007年~2011年まで) | 虚実ヒストリー~ものがたりの歴史~(Tea-Cup Blog版) (teacup.com)💻
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2017/4/5(水) 午前 8:22
『水戸黄門』復活は「好ましくない」か
10年前、2007年の『中央公論』4月号で元鳥取県知事・片山善博氏が「水戸黄門幻想」を批判していた。当時、『水戸黄門』は里見浩太朗主演の時代で第37部が放送され、前後に西田敏行主演『浅草ふくまる旅館』が放送されていた。
>“水戸黄門”よりチェック機能を
>『水戸黄門』というテレビの時代劇がある。「改革派知事」ブームはこれに似ていた。水戸黄門の事件解決は鮮やかだ。だが、その地域の構造的な改革にはつながっていないので、一行が去ってしまえば、また同じ問題が起きる。だからテーマは絶えることなく、長寿番組にもなる。水戸黄門の悪いところは、そのつまみ食い的な問題解決をみんながもてはやし、すっきりした気持ちになってしまうことだ。
>「改革派知事」とは、こんな水戸黄門を待望するメディアの幻想だったのかもしれない。(『中央公論』2007年4月号)
>『水戸黄門』というテレビの時代劇がある。「改革派知事」ブームはこれに似ていた。水戸黄門の事件解決は鮮やかだ。だが、その地域の構造的な改革にはつながっていないので、一行が去ってしまえば、また同じ問題が起きる。だからテーマは絶えることなく、長寿番組にもなる。水戸黄門の悪いところは、そのつまみ食い的な問題解決をみんながもてはやし、すっきりした気持ちになってしまうことだ。
>「改革派知事」とは、こんな水戸黄門を待望するメディアの幻想だったのかもしれない。(『中央公論』2007年4月号)
4年後、2011年3月、東日本大震災の時、里見浩太朗が被災地を訪れたようで、その時、里見浩太朗はこう言ったらしい。
黄門さまが被災地を激励【里見 浩太朗・俳優】– 2011年5月25日
>困ったことがあったら黄門さまにお願いすれば何とかしてくれる」という安心感は、歴代の水戸黄門によって日本人の心の奥に刻み込まれたのだと思います。
震災から4箇月後の2011年7月15日、『水戸黄門』が地上波の連続ドラマとしては終了することが決定。終了を惜しむ意見もあったが「水戸黄門は権威主義」「日本人は水戸黄門から卒業すべきだ」という意見もあった。
>あるときオーストラリアの友人にこう聞かれた。
>「ヒロシ、水戸黄門が悪いことをしたら、どうなるのか?」と。
>で、私が「水戸黄門は悪いことはしない」と答えると、まわりにいた学生たちまで、「それはおかしい」と言って騒いだ。
>「ヒロシ、水戸黄門が悪いことをしたら、どうなるのか?」と。
>で、私が「水戸黄門は悪いことはしない」と答えると、まわりにいた学生たちまで、「それはおかしい」と言って騒いだ。
印籠シーンとその台詞は、局内では「権威主義的」として反対されたが、放送したら受けたし、印籠のない絵画あると苦情が来るまでになった。権威に頼る国民性が番組を「劣化」させたと言える。
里見黄門の末期、2010年にスタッフが助格を原田龍二・合田雅吏から東幹久・的場浩司に交代させたのが失敗だとする意見もある。皮肉にも2013年に舞台で、2015年に2時間SPで復活した時は、助格が原田・合田に戻っていた。
>時代が変わったから。世相やニーズに合わなくなったから。
>TV局はそう云っているが、本当にそうだろうか?
>この前は役者のせいにして、交代した。
>大きな間違いのその愚策は、当然、功を奏すどころか逆効果。
>で、今度は時代の趨勢のせい?
>TV局はそう云っているが、本当にそうだろうか?
>この前は役者のせいにして、交代した。
>大きな間違いのその愚策は、当然、功を奏すどころか逆効果。
>で、今度は時代の趨勢のせい?
こちらは「水戸黄門はもう今の時代に合わない」という意見。そもそも1969年に東野英治郎主演のシリーズが始まった時点で、中谷一郎は「今さらこんな古いものやる必要があるのか」と思っていたらしい。
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「この紋所が」は浮世離れじゃ... - 梅ちゃんねる
nikkansports.com 11年7月21日 [15:43]
nikkansports.com 11年7月21日 [15:43]
>かねて「水戸黄門が人気のうちはこの国はダメだ」と思っていた。一同が徳川の家紋の前にひれ伏し一件落着する光景は胸がスカッとするけれども、一方で、いつまでたっても「お上」の権威から自立できない日本人のぬるさを象徴するシーンでもあり「少しは自分で考えろよ」と、気がめいるのだ。
『水戸黄門』の終了を予想していなかった人たちが「日本文化の損失」と嘆いていた。
『水戸黄門』は地上自治を否定する中央集権の象徴のような時代劇だが、水戸市長がTBSに『水戸黄門』存続を要請したのはまさに陳情で、地方自治の放棄である。
ドラマの水戸黄門は各地に短期間、滞在するだけで、悪代官らの所業を地元の藩主に報告している(忍者に命じて殿様に報告させている)だけで、その場を去ってしまう。当然、老公が水戸や江戸に戻ればまた各地で不正が起きる。
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“マゲ女”が緊急提言! 『水戸黄門』再開のシナリオ 日刊SPA! 2011.07.27
>2日にTBSテレビを訪れた水戸市の高橋靖市長と常陸太田市の大久保太一市長、那珂市の海野徹市長らは、ドラマ終了は光圀ゆかりの地である3市の観光振興に影響が懸念されるため、協力は惜しまないので終了については再検討して欲しいと要望を出したそうです。
>これに対してTBSでは、再放送については当面継続するという方針を示したとのこと。
>これに対してTBSでは、再放送については当面継続するという方針を示したとのこと。
ご老公の威光通じぬ「時代」 だんらん消え視聴率1ケタも(2011年8月8日、朝日)
核家族化と趣味の多様化で、『水戸黄門』の世界が受け入れられなくなったという分析。つまり「水戸黄門が劣化した」のでなく「水戸黄門は昔から変わらないが世間が変わった」という認識に近い。
こちらは『水戸黄門』が終わって当然という意見。むしろ40年以上続いていた方が異常だという認識。
>水戸黄門と言う作品の特質は「他力本願」です。(1)権力者たる悪代官は腐敗している。(2)が、庶民は不当な仕打ちを受けても自力で戦う能力は無い。(3)そこへ黄門様が現れ、あれよあれよと不正を解決してくれる。この流れ。正義は自ら実現させるのでなく、誰かに与えられるモノという構図であり、また、驚くべき事に水戸黄門は腐敗している幕藩体制側の一員です。腐敗した権力者を、もっと強い正義の超越的権力者が裁いてくれる神風期待。
>しかし、ドラマ水戸黄門には放送に映らない致命的欠陥があります。黄門様が現地に留まるのは一週間だけ。最後に「(悪代官には)追って厳しい御沙汰が降りるであろう。」と無責任な言葉を残して一行はさっさっと次の目的地に向かいます。その後、本当に正義が維持されているかについては放置プレイです。
>しかし、ドラマ水戸黄門には放送に映らない致命的欠陥があります。黄門様が現地に留まるのは一週間だけ。最後に「(悪代官には)追って厳しい御沙汰が降りるであろう。」と無責任な言葉を残して一行はさっさっと次の目的地に向かいます。その後、本当に正義が維持されているかについては放置プレイです。
春日氏は、松下電器の購買層とナショナル劇場の視聴者層のミスマッチに言及。パナソニックが顧客とする年齢層は30代~40代。『水戸黄門』の視聴者には購買力の低い高齢者が多い。松下幸之助と逸見稔の没後、パナソニックにとって『水戸黄門』を続ける意味は、なくなっていた。それでもスタッフはナショナル劇場を若者向けにしようと様々なテコ入れをしたが、却って視聴者離れを起こし、ついに力尽きた。石坂浩二の時に合間のシリーズ(『こちら第三社会部』など)が現代劇になった変化にも言及。2014年に『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮新書)に収録された。
2015年の『水戸黄門』スペシャル版(里見版)では水戸市がCMを流し、2017年の武田鉄矢版では高須クリニック、東洋水産などがスポンサーになった。時代劇の視聴者層を顧客として狙う自治体や企業がスポンサーになったのは当然である。
2011年11/4付け日経新聞夕刊に作家の中島京子さんが寄稿している。『水戸黄門』が地上波レギュラー枠から消えた2011年は東日本大震災の都市で、菅直人の次に総理になった野田佳彦は「決められない政治」からの脱却が課題だった。石原慎太郎も小泉純一郎もトランプも「強い指導力」を求める世論の結果だろう。
『水戸黄門』に対する批判の一つに、地方の為政者や庶民が地元の問題を地元で解決できず、中央に頼る依存症のほか、民衆が権力に対して無力であるという感覚を人々に与えていることだ。
教授のひとりごと さよなら水戸黄門 - livedoor Blog(ブログ)
>「民主党はだめだねえ」と人は言う。その前は「自民党はだめだ」と言っていた。
>そんな中で「力強いリーダーシップが期待される」という声が強まったりすると、リーダーってどんな? と疑問が生まれ、私の頭の中にぽっかりと水戸黄門が浮かぶのだ。
>女の子が白馬に乗った王子様を待つように、人々が印籠を持ったじいさまを待っているとしたら、私たちはそろそろ水戸黄門の夢から醒めるべきじゃないかと思う。
祝!水戸黄門終了|堕ちる日本 - アメーバブログ 2011-11-16 19:01:34
>ようやく、あの極悪洗脳番組が終わる。
>日本のテレビドラマを代表するかのように言われてきた水戸黄門。しかし、その内容はというと、毎週毎週飽きもせず、贈収賄、殺人、強制猥褻のオンパレード。あんな内容をよくもゴールデンタイムに放送し続けたものだ。しかも、劇中の民衆は100%徹底的に無力であり、問題の解決は常に天から降ってきたような黄門様ご一行にゆだねられる。
>あんなお話を42年間も見てたら頭おかしくなるわ。
>日本人の政治への無関心や、不正行為を見て見ぬ振りをする卑怯、そして自分では動こうとしない無責任、これらを育むのに水戸黄門が果たした役割は極めて大きいと思う。
>黄門は日本の恥。
>日本のテレビドラマを代表するかのように言われてきた水戸黄門。しかし、その内容はというと、毎週毎週飽きもせず、贈収賄、殺人、強制猥褻のオンパレード。あんな内容をよくもゴールデンタイムに放送し続けたものだ。しかも、劇中の民衆は100%徹底的に無力であり、問題の解決は常に天から降ってきたような黄門様ご一行にゆだねられる。
>あんなお話を42年間も見てたら頭おかしくなるわ。
>日本人の政治への無関心や、不正行為を見て見ぬ振りをする卑怯、そして自分では動こうとしない無責任、これらを育むのに水戸黄門が果たした役割は極めて大きいと思う。
>黄門は日本の恥。
>正直こんなセコい敵にわざわざ印籠みせるなんて、田舎の自治会に官房長官がくちだすようなもんだよな。
水戸市長は水戸黄門が「あって当たり前」だと思っていたらしい。
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現場にアタック│森本毅郎・スタンバイ!|TBS RADIO AM954 + FM90.5
2011年12月06日(火)42年の歴史に幕!水戸黄門最終回で揺れる水戸市
昭和44年(1969年)に東野英治郎主演のシリーズが始まり、里見浩太朗主演のシリーズは平成27年のスペシャル版まで。 平成29年と令和元年に武田鉄矢主演の『水戸黄門』がBSで放送された。
参照
AmebaBlog>〔『水戸黄門』復活は「好ましくない」か〕
2017-04-05 08:22:26
AmebaBlog>〔『水戸黄門』復活は「好ましくない」か、補足〕
2017-05-27 08:33:20
T-CupBlog>『水戸黄門』復活は「好ましくない」か(2012年以降)
2019/5/24 0:22
AmebaBlog>『水戸黄門』復活は「好ましくない」か | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)💻
T-CupBlog>『水戸黄門』復活は「好ましくない」か(2007年~2011年まで) 💻
T-CupBlog>『水戸黄門』復活は「好ましくない」か(2012年以降)💻