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尾崎豊の歌を今の時代から見ると(聴くと)

尾崎豊の歌も今となっては時代が変わったという感じがする。

「♪夜の校舎窓ガラス壊して回った」(「卒業」) ←今では放課後になると学校は防犯のため閉門が多い。授業中でも閉門して来客は裏からという所も。全共闘世代、団塊世代の学生運動の暴力性から比べれば尾崎豊の歌の世界もまだ可愛いものか。

「♪もう学校や家には帰りたくない」(「15の夜」) ←イジメや児童虐待の被害者なら納得できるが、大震災で家や学校を失った子供が多い時代を考えていたのかどうか。阪神大震災の3年前に尾崎はこの世を去った。

「♪あいつは言っていたね、サラリーマンにはなりたかねえ」
 (「BOW!」)
←リストラでサラリーマンから卒業、内定取り消しでサラリーマンにならずに済んでいる人が幸せか? 尾崎豊が没した当時、政治改革、規制緩和、終身雇用否定が世界の潮流だった。しかし小泉改革による規制緩和は格差社会を生んだだけ。労働者が自ら望んだ派遣社員、非正規の身分は世界金融危機のあとには真っ先に解雇された。篠原涼子が『ハケンの品格』の出ていたのもその直前のことだった。

「♪ご覧よ、寂しい心を閉ざして歩くよハードワーカー」
 (「Scrambling Rock'n'Roll」)
←以前は過労死が社会問題で、「残業代ゼロ法案」もつい最近のこと。この歌も終身雇用が保障されていた幸せな時代の歌。派遣切りでワーキングプアが多い今では贅澤を言っているとしか思えない。「♪自由になりたくないかい」と歌っていたがホームレスが自由か、大震災で職場を失った人や内定取り消しを食らった人は「自由」かどうか考えてみるといい。

小林よしのりは『天皇論』で「本当に自由は必要なのか、自由の意味を考え直したほうがいい」と言っている。自由な派遣社員、フリーター(フローター?)がいいと言われていたのはつかの間、格差社会になるとみな、会社に束縛されたがるようになっている。

大きな百貨店や驛で出口を探すとき、いつも「♪入口はあっても出口はないのさ」を口ずさむ。

「♪闇の中、ポツンと光る自動販売機。100円玉で買える温もり、熱い缶コーヒー握りしめ」(「15の夜」) ←罐(缶)コーヒーが100圓(円)で買えたのも今は昔。消費税が導入された結果、今では120圓。計画停電では自動販売機も使えない。

「♪盗んだバイクで走りだす」(「15の夜」) ←今でも窃盗事件は多いが防犯カメラが今後増えればこういう人も捕まるだろう。燃料不足でバイクにガソリンがなかったら骨折り損のくたびれ儲け。

「♪否が応でも社会に飲み込まれてしまうものさ。若さにまかせ挑んでくドンキホーテたちは世の中のモラルを一つ飲み込んだだけで一つ崩れ全て壊れてしまうものなのさ」(「BOW!」) ←モラルがないと秋葉原の殺傷事件が起きる。学校で学生が教師をナイフで刺す事件が起きる。「愛の消えた町」では尾崎豊もモラルを求めていたはずだ。
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平成25年tw 午後6:11 · 2013年5月14日
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