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行こかウラジオ、帰ろかロシア、ここが思案のインド洋

行こかウラジオ、帰ろかロシア、ここが思案のインド洋」

『坂の上の雲』で出てきた文句。

『坂の上の雲』では戦闘シーンが凄い。
末端の兵士がたくさん死んでいることがわかる。『巨人の星』でもアニメで描かれた。

一方、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』では関ヶ原の合戦シーンが割愛された。その前の山崎の戦い(羽柴秀吉と明智光秀)でもそうだった。
これは田渕久美子氏が橋田壽賀子氏と同様、戦のシーンを嫌ったからであろう。
鈴木嘉一氏の『大河ドラマの50年』によると、橋田壽賀子氏は『おんな太閤記』のとき、スタッフに合戦シーンを省くよう要求した。女は人が殺されるシーンを見たくないからだそうだ。

女性が主人公で女性が脚本を書いた大河ドラマは戦のシーンが少ないホームドラマになる。
大河ファンは中高年の男の視聴者が多く、これでは視聴者が先細りするので、スタッフは否が応でも「女性と若者」を対象にするようになった。

しかし、NHKの大河のスタッフの中には戦闘シーンを描く骨太の歴史ドラマを描きたい人もいるだろう。反戦思想を訴えるには戦争の残酷さを描いたほうがいいということもある。
『坂の上の雲』はそのNHKのスタッフの欲求不満を發散させた作品のように見える。

『江~姫たちの戦国~』は言わば序章で、年末の師走の『坂の上の雲』こそが本盗の大河ドラマだろう。
むしろ『坂の上の雲』が年末に放送されていた時期の大河は、かつての『琉球の風』と『炎立つ(ほむらたつ)』のような2本立てと解釋したほうがいい。
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