アメリカも民主主義を標榜しながら、世界をアメリカの価値観で統制しようとしている。
これは「反ファシズムというファシズム」である。
中国人は義和団の暴動や満洲などでの抗日戦争を美化するが、義和団も抗日戦争をした中国人もチベットの「暴徒」と同じであろう。
中国は日露戦争後に国境が無意味になって植民地化されたが、それは居間のチベットも同じである。
中国人は、日本が満洲国を作った結果、中国本土と「東北地方」が分断されたと言いたいのだろうが、遼(契丹)の時代もシナ本土と満洲は別の国だった。
また、分断がいけないなら、日本が満洲と台湾だけでなくシナ本土も占領すればよかったことになる。
遣唐使から奈良時代へ
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渤海論争、「満洲史」を想定すべし
奈良~平安初期、『竹取物語』、『陰陽師』
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「侵略」されても国を奪えばいい
もし、日本が中国全土を占領していたら、日本政府は1930年代に抗日運動をしていたシナ系の国家分裂主義者を弾圧し、今日では日本政府がチベット民族を弾圧していただろう。
日本軍が空爆した四川省に自衛隊が派遣されるらしい。
これで中国で賛否両論があるらしいが、今の自衛隊が四川を空爆に来るわけではないことは自明で、中国人もいい加減、幼稚な恨みは捨てたほうがいい。
中国を空爆した国、中国と戦争した国などいくらでもある。
時代の変化、国際情勢の変化、個人の違いを無視して、かつての敵国・日本だから憎いという中国人の考えは明らかに低次元である。その意味では中国人は歴史を充分には理解できていない。
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日本人と中国人の歴史観に関して(弐)
中国人は「日本=悪」と洗脳されながら、実際に会った日本人はいい人だと気づくことが多い。では、その日本が中国を「侵略」する悪玉と化したのは中国の側にも少なからぬ原因があったはずで、中国は自分たちの側の戦争責任を考え、反省すべきである。
日本では東京大空襲や原爆投下に関して、日本政府と軍部がアメリカに対日攻撃の口実を与えたという、自国への批判に行き着くが、中国もそこを見習って「抗日戦争をして中国人民を苦しめた中国政府の責任」を考えるべきだ。
中国人は自分の国の政府を支持する意見を言う場合が多く、他国民の前で自分の政府を批判しない。
中国では、特に知識分子は自国批判ができないらしいが、これは異様である。日本では知識人こそ、自国を批判するのである。
裏を返せば、日本国民もいつもは自国政府を批判していても、外国人に対しては自国・日本の政府に成り代わって、政府の考えを強調してもいいはずである。
日本国民として大東亜・太平洋戦争をなぜ支持したか、そしてそれは中国の側にもどういう責任や原因があり、互いに何が間違っていたかを話す必要がある。
多くの中国人が言う「一握りの日本の『軍国主義者』と日本国民は区別すべきだ」、「日本人民も日本軍国主義の被害者だ」は中国国内向けの台詞であって、日本人が自分たちで「自分たちは被害者であり、日本政府と旧日本軍が全部悪い」と考えるのは卑怯である。日本国内では日本国民全員が戦争を支持し、支えて、敗れたという認識をすべきであり、そして日韓併合、満洲国建国、大東亜・太平洋戦争などの大儀を政府に代って国民が外に説明すべきなのだ。
日本では中国側が半ば外交辞令として言う「日本人民も日本軍国主義の犠牲者」という美辞麗句に甘えすぎていて、満洲国建国や大東亜戦争に関しても自分たち庶民の責任を放り投げ、当時の天皇、政府と軍部に責任を押し付けて、自分たちは無罪だと想いたがる傾向がある。
沖縄の集団自決でも多くの大衆、マスコミは「軍の関与があった」ということにこだわり、「軍」が悪ければ「市民」は悪くないという逃げ口を作りたがっている。しかし、たとえ、「軍」が関与していても、「軍人」は軍服を着た市民であり、「軍の関与」があっても日本国民の国民性や当時の輿論が戦争の悲劇を生んだことには変わりがない。
昨今の格差社会でも「小泉内閣のせいだ」という意見があるが、小泉内閣を圧倒的な支持率で熱狂的に支えたのは日本の大衆である。
今の世界での戦争への反省は、日本がやった戦争の結果の悲惨だけが強調され、それを生んだ内外の原因が無視されている。
中国人が日中戦争に対して持っている考えは、「自分の国が侵略されたから悔しい」という幼稚なナショナリズムの感情論にとどまっている。
たかが感情ごときを捨てて、人類全体にとって戦争がいかに悪いことかを考えるべきであり、中誤記がやった抗日戦争も人類に対して有害であったし、そもそも、中国も「侵略」で国土を廣げた歴史がある。
どこの国であれ、「侵略」で国を作りながら、他国から「侵略」されるのを嫌がるという身勝手なところがあり、そこは日本も中国も同じである。
SAPIO最新号
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5/28發賣の『SAPIO』6/11号でロシアに関して非常に参考になる記事がある。
ロシア人は国内では新大統領Medvédevを批判するが、外国人が同じ批判をすると怒り、また、自国政府への批判は国内で、あるいは同胞どうしでするものであり、外国人の前では自国の悪口は言わないらしい。
それで、日本の野党議員が海外で自国の總理大臣の靖国神社参拝などを批判することについて、あるロシア人が「選挙で選ばれた自国の首脳をなぜ海外で批判するのか」と記事の筆者に疑問を投げかけたらしい。
中国人も自国の政治などの腐敗を批判しながら、外国人が同じ批判をすると激怒する。
そうなると、日本人が外国で、あるいは外国人に対して日本の悪口を言うのは、自国だけでなく己個人の恥をさらしていることになる。
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日本人と中国人の歴史観に関して(参)
「日本の軍国主義」を批判する場合、それは「日本」が悪いのか、「軍国主義」が悪いのか、区別する必要がある。
もし、日本人が世界でも例がないほど軍国主義におちいりやすいなら、日本という国をこの世からなくして、ネパールが王制を捨てたように日本も天皇制を廃止し、日本列島を他の国の一部に併合するのが一番いいし、それ以外に方法はない。
平成の大合併と同じである。
一方、もし、「軍国主義」が悪いのなら、「中国の軍国主義」も悪いし、「ロシアの軍国主義」も悪いし、「イギリスの軍国主義」も「朝鮮、韓国の軍国主義」も悪いことになるから、世界中で軍国主義を作らない努力をすべきであろう。
中国人の歴史観の問題点は、「中国は悪くない」、「日本が悪い」、「日本人がこういうことをした」というように国家や国民を単位にして考えていることである。「中国人」や「日本人」は頭の中だけの作り物であり、戦争をするのは個人である。むかし、日本人が敵だったから今の別の日本人を憎むという考えが中国人の間が主流であるようでは、日本での中国人の犯罪によって全ての中国人が批判されても仕方がない。
60年前の犯罪者が今の遼寧省の人間だからといって、今の遼寧人を全て同類に扱うのは間違いである。
例えば、秦が他の六国を「侵略」した戦争、『三国志』にある魏、呉、蜀の「侵略」戦争など、中国の地域同士で戦争の加害者、被害者となった歴史がある。始皇帝没後ならともなく、今、「趙」の人が「秦」の人を恨むだろうか。そんな人がいたら、よほど、視野の狭い人である。
「国」というのはたかが制度にすぎない。
戦争への反省が「どこの国が悪い」、「この国が被害者」、「この国が加害者」というように「国」単位でおこなわれているのでは、進歩がない。
中国が日本軍から空爆を受けたとしても、それは「日本が悪い」のでなく「戦争が悪い」というように見なすべきで、中国を含めた世界各国が戦争をしていた状況、義和団のような暴徒がいた状況では中国が日本以外の別の国から空爆されても不思議ではなかったというように、自分や相手の国籍を問わず、地球人同士として国際情勢の中で戦争を「反省」すべきだろう。
すると、「日本人の歴史観」、「中国人の歴史観」というのも幻想であり、結局、国籍が「日本」だったり「中国」だったりする地球人の十人十色の歴史観があるだけである。
本来、歴史認識は個人によって違うし、同じ個人でも一生の間に変わるものである。
そして、「左翼」も「右翼」も「軍国主義」もことばだけで、実態は存在しない。
野球の外野や鳥、飛行機の「左翼」、「右翼」は例外である。
中国人は何かと「右翼分子」という詞(ことば)を使うが、そんなものは詞だけで、存在しない。
もし、中国人が日本人と同じ国民性を持っていたら、まず、日中戦争の犠牲に関しては、相手国・日本を恨む気持ちは忘れ、日本軍から自国民を守らなかった中国軍と中国政府の責任を強調し、中国の市民団体が中国政府を相手に裁判を起こしていただろう。
また、今回の四川省地震では、中国人は日本に感謝するとともに、最初に日本の部隊の受け入れを拒否して救助を遅らせた自国政府の責任を問うであろう。そして、こんなに親切な日本に自国を攻撃させる口実を作った旧中国軍部の暴走を反省するのが歴史学習になっていたはずだ。
また、もし、日本人が中国人と同じ国民性を持っていたら、中国、ロシア、アメリカを「侵略者」として批判し、これらの国の歴史教科書に干渉し続けていただろう。
ガイドブックか何かで「中国人と会話するときの注意」として「文革など、中国の体制を批判することは、中国人にはなかなかできない。とくに知識人ならなおさら」とあって、疑問に想った。日本では知識人なら、一番、自国の政府に対して批判的であるのが誇りなのだ。中国ではそうではないのかね。中国の学者は政府のスポークスマン、俗に言う「御用学者」なのかね。
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