星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

第24回功名が辻 おぼえがき

2006-06-19 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第24回「蝶の夢」(6月18日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

日本戦はさておき。
いやー、W杯でゆりかごダンスが見られるとは。ブラジルの選手たち可愛かった♪ 
やっぱり予選リーグだとブラジルチームは省力化で戦ってる?

省力化といえば山崎の戦い(笑)。映像ではカットされちゃってましたね。大返し
の後、援軍が増えた秀吉軍にあっさり敗れて、逃走する明智軍。
その後、信長亡き後の実権掌握をめぐって、信孝派と三法師派の争いに。
今週の殿は、光秀を追いかけて最期を看取ることに。また、今回の働きで一気に三
千石に加増、長浜城の城番になるはずが・・・?

■生き延びよ
光秀追跡を命じられた殿。
森の中で息も絶え絶えの光秀を見つけた時、首をとって差し出せば大手柄という
のに一豊はそうはしなかった。家臣たちにも遺骸には指一本触れさせなかった。
もしかして、初めから首をとるつもりはなかったんじゃないのかな。
その代わり「なにゆえご謀反を?」と、瀕死の相手にただ答えを求める一豊。
会ってどうしてもココを聞いておきたかった、そんなふうに私には見えたけど。
以前、武士として迷い続け、五里霧中の状態にあった時に「武士とは何ぞや」と
思わず光秀に聞いてしまったのと同じように。
自分が敬意を抱いていた人を腕の中で看取ったあとで、まだ温もりが残る自分の
手で、すぐに首をとるなんて・・・やっぱり絶対できないよね、殿。
光秀の最後の言葉「そなたは生き延びよ。生きて乱世の末を見届けられよ」。
けっきょく山内一豊はその通りになってゆくんですよね。
首をとることはできなかったと、あとから千代に語るシーンの殿が好き。
心から信頼している千代の手に、自分の手を重ねて・・・。

そうそう。あの若さで味土野に幽閉されることになった光秀の娘、玉が不憫!

■評定
評定に集まった家臣たちの光景を見た時、何かヘンだった!
何かが足りない。絵として完成していない感じ。そうか! 信長がいないんだ。
いつもそこに君臨していた圧倒的な存在が欠けると、実にマヌケな感じがした。
今回の評定はまさにその絵を完成させるための集まり。織田家の今後のありよ
うを決めるための最重要会議だったわけですね。
ここで表面化したのが、信孝を推す柴田勝家 VS 三法師を推す羽柴秀吉の対立。
でもどう見たってこの二人じゃ絵は完成しないよ。上に立つ人は見た目が大事!
と思っているうちに、あれよあれよとほとんどあきれるような手口で秀吉が推
す三法師が世継ぎになることに。
千代を使って三法師を手なずけ、皆の前で「ちくぜん」と呼ばせた大バクチの
手際の鮮やかさ。さっきまでその場所におさまる器じゃないと思っていたのに、
秀吉が三法師を抱いて評定の席で皆をかしずかせた途端、ナント絵が完成して
しまったよー!! ひゃー。

■同期のサクラ(笑)
久々の3人組。知らないうちにまたイイ感じに戻ってますね。
一氏(孫平次)いわく「我が殿も相当、悪党よな」。拍手!!
評定の成り行きを分析して聞かせてくれる一氏に、ただただ感心する茂助と一豊。
このドラマでは時々こんなふうに登場人物がわかりやすい解説をしてくれますね。
三木城での干殺しの惨状を小りんの体験としてリアルに伝えたように、今回は派
閥争いの流れが一氏の楽しい解説になったのかな、と思います。
それにしても、千代さん(とよねちゃん)が秀吉実権ゲットへの功労者なのに、
何も知らない一豊さん(笑)。今回もヤバイ!
「悪事も思いっきり明るく夏祭りのようにやれば、皆も手拍子を打ってくれる」
うーん、含蓄のある言葉ですねえ、一氏さん。

■城番・・・キャンセル
千代に朗報を知らせるシーン。カメラアングルが殿の目線になって、ちょっと
遊んでくれましたね。一豊「城をたまわったぞ!」千代「エッ?!!!」
「城番とは申せ、一城の主じゃ!」
二人にとっては結婚当初に語り合った夢の話が現実になって、天にも昇るような
気持ちだったのでしょうね。あんなに嬉しそうにしていたのに。のに・・・。
引っ越し当日になって、秀吉が自らお出まし。座敷に上がると見せかけて、いき
なり土下座。アー、三法師の後見人となった人が、なんでこんなことできちゃう
のよ~。聞けば、三法師の世継ぎと引き換えに、勝家に長浜城を譲るという話。
「一豊、申し訳ない。そーゆーことだから」と去ってゆく秀吉に返事もせず、フ
リーズしちゃったままの一豊さん。あーあ、どうなる来週?!


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

●笑っていいとも フジTV系 6月26日(月) 12:00~13:00(←6/24追記)  
テレフォンショッキング ゲスト 柄本明さん
※「土曜スタジオパーク」(NHK総合)は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「月刊TVJapan」7月号(発売中)内容紹介←6/24追記
P52~P53「目指せ! 一国一城の主! 戦国乱世成功物語」
武田鉄矢さんのインタビュー。一豊の同期の3人の出世レース(写真入り)
ほか。今月のみどころ第24回~第28回も小さな写真入りで。
●「NHK大河ドラマ・ストーリー 功名が辻 後編」(6月24日発売)内容紹介
<座談会と17人の豪華俳優陣へのインタビュー>入りだそうです。全168ページ。
●「月刊TVnavi」8月号(6月24日発売)
連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>(隣のページに<今月の功名が辻>)
●「NHKステラ」7/7号(6月28日発売)
<功名が辻>武田鉄矢さんにインタビュー。
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
 

2006限定~今週の一豊さん バックナンバー


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第23回功名が辻 おぼえがき

2006-06-12 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第23回「本能寺」(6月11日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

時は今。本能寺に向けて兵を進める光秀。迎え討つ信長。両者の戦いは銃撃戦に。
一方、千代は寧々に謀反の動きを伝え、長浜退却で采配をふるうことに。
今週の殿は、京の動きを毛利に伝える使者を偶然にも捕らえ、それを秀吉に伝え
たことから、伝説の中国大返しとなったのでした。

■敵は本能寺にあり
「もはやこの国に朝廷もいらぬ。余がこの国の王である!!」
やはり、これが決定的だったのですね。光秀にとって。(今回の大河では。)
決定的に相容れない二人が、上司と直属の部下だったという悲劇。
「敵は西国にあらず。神仏に火を吹き、僧を斬り、朝廷にとって代わらんとする
天魔信長である。・・・天に代わって不義を討つ戦である。」
それにしても自分の身辺に腹心が全然いない状況を作った信長は不覚でしたね。
その腹心の一人に裏切られたと聞いた時、笑ってしまうというのも極限の心理状
態の現れだろうし、自らが表に出て銃を構え応戦する信長というのも初めて見た
し、自害するところもきちんと描かれ、今回はなかなか面白かったと思います。
(首に刃を当てる時に、弾みをつけようとしてしゃくりあげる信長、す、すごい。)
お濃の腕の中で「わしも死ぬのか?」などと聞く信長も初めて。信長とお濃。冒
頭の膝枕のシーンがそのまま階段での二人のシーンにつながっていたのですね。
信長とお濃が本当の夫婦として死んでいった一方で、お濃の光秀への最後の視線、
光秀にはすごーく痛そうでした。

事を起こした後、自害しようとする光秀の姿が。もしもそのまま死んでいたら、
私利私欲で暗殺したわけではないと歴史は判断したでしょうに。
本能寺の変で運命が変わったのは、信長と光秀だけではなかったようで、玉の嫁
ぎ先の細川家にも影響が。玉はつらい立場になってしまったのね。

■階段、そして決別
大河ドラマの公式サイトに、本能寺の大階段のことを「死守すべき場所」と書い
てありました。信長が銃弾に倒れ、お濃の死に場所となり、蘭丸が自ら堰となっ
て倒れた場所。さらに、階段は信長の上昇志向のイメージであり、昇天=天国へ
の階段のイメージでもあると。
(「天国への階段」・・・レッド・ツェッペリンですね。)
そして、もう一つ。
中国大返しのさなか馬を駆る一豊の脳裏に浮かんだ信長のイメージがやはり階段
でした。西洋風の帽子をかぶりマントを着て、長い階段を昇ってゆく信長の後ろ
姿に重ね合わせるように、自分と信長との出会いから今までのことを回想すると
ころがすごく印象的でよかったなー。
まだお屋形様のやることに何の疑問も抱かなかった頃の事、下で働けることがひ
たすら嬉しかった頃の事、映像にはなかったけれど、自分の名馬を誉めてもらっ
たのはつい最近のことだったしね。
馬で急ぐ気持ちとは裏腹に、信長の死をゆっくり受け入れていっている一豊の、
まだ悲しみが現実にならない胸の内が伝わってくるようでした。
信長の死の知らせが決定的になった時の秀吉の反応も私は好き。横で官兵衛が、
今が天下を取る好機とはやすのに、そんな事は百も承知で文に顔を埋めて泣いて
しまう秀吉は親の死を悲しむ子供のようで、愛いやつ、と思えてしまった。その
後、自分が優位に立つために計算づくで動くのだとしても。この時の秀吉だけは。

■お方様の考え
一豊はわしに運を運んでくる、と秀吉に本気で思わせちゃった一豊さん(笑)。
それに一番気がついてなかったのは本人だったようで。
毛利への使者の文を読んで、あんなに目が丸くなるほど驚いて。(文の内容を
確かめる時に口に刀をくわえる仕草がチョット素敵。)
それなのに、暗殺された信長への思いと同時に、暗殺した光秀の方の気持ちも
考えてしまう一豊。
その考えを即座に打ち消して、殿に言い聞かせる吉兵衛。この好機にこそ一番
の功労者にならなくてはと。
我が殿はご武運が強い、殿のお手柄がなければ、この大返しもなかった。
「お方様もそのお考えです!」と吉兵衛。
一豊「千代がか・・・」。吉兵衛「はい!」

この吉兵衛の話術、親が子供にいうことを聞かせる時に子供が尊敬する人物の
名を語る戦法みたいで、笑っちゃいました。
そのお方様、千代。寧々や城下の人々が長浜を退却するのに采配をふるい、大活
躍。しかも、よく食べ、よく眠る。よく気がつくのに意外と神経が図太いという、
なんて理想的にできているんだろう、千代さんは(笑)。
歴史が動いた裏側で、今週は山内夫婦がそれぞれにお手柄だったようですね。


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

6/12現在、情報なし。
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「NHK大河ドラマ・ストーリー 功名が辻 後編」←6/15追記
(6月24日発売)内容紹介
<座談会と17人の豪華俳優陣へのインタビュー>入りだそうです。全168ページ。
●「NHKステラ」6/23号(6月14日発売)
●「NHKステラ」6/23号(6月14日発売)
<功名が辻>長谷川京子さんにインタビュー。
●「NHKステラ」7/7号(6月28日発売)
<功名が辻>武田鉄矢さんにインタビュー。
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
 

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第22回功名が辻 おぼえがき

2006-06-05 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第22回「光秀転落」(6月4日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

今月はサッカーW杯TV観戦のため不定期日更新になりそう・・・。
(大河の敵はドイツにあり! 笑)。それはさておき。

「神ではないわ」。信長は光秀の失言を聞き逃さず、家臣たちの前で光秀に対し
て暴挙としか思えない仕打ちを。さらに、光秀は家康の饗応係を命ぜられ、そこ
で罵倒されたあげく、領地まで召し上げられたのでした。
今週の殿。備中高松で水攻めの合間に安土城に使いに出たところ、家康接待の宴
に居合わせその現場を目撃。落ち着かない気持ちで千代とよねの元へ。
そして、光秀にささやく悪魔の声。いよいよ暗殺への序曲が鳴り始めました。

■この国の王
「もはやこの国に朝廷もいらぬ。余がこの国の王である!!」
あ~あ、言っちゃったよー。朝廷もいらないって。信長さん。
今回の信長、他の家臣たちの前で光秀を足蹴にするわ、扇子でピシャリ額をはた
くわ。光秀にアドバイスを求めたくせにそれをきくわけもなく、朝廷はいらぬと。
そのうえ、光秀に饗応役をさせては料理が腐っているといいがかりをつけるわ。
領地は没収するわ。
イジメとしか思えない陰湿な仕打ちは、まるで忠臣蔵の吉良ではないですか! 
でも、これですね。
光秀の心の内にたまっていく不信感、おののき、憎しみ、国の将来を憂える気持
ち、等々。ぶすぶすとくすぶり始めています。
館さんの信長、目玉の動きが直線ですばやいですね。横目から見たり、上から抑
えつけるように見下すことも多い。先週は狂気が混じって不気味だったけど、今
週は光秀に対してただただ鬼のような恐ろしさ。
一方の三津五郎さん、いつ見ても所作が美しい。光秀がいかにも見識が広く、常
識とか伝統とかを大切にしながら生きる人だということがよく伝わります。
それが「小賢しいわ!」につながるのですね。

■愛いやつ
安土城で光秀が屈辱を受けるのを目の当たりにして、とてもそのまま戦場に引き
返せなかった殿。千代とよねの顔を見に屋敷に寄ってしまったようで。
千代さん、馬のいななきで殿の到着がわかり、顔を見れば殿の不安が読める。
「上様は筑前守様と明智様を競わせているのでございましょう」(千代)
「わしには上様が明智様をきらっておるとしか思えん。」(一豊)
殿は上様と筑前守様に愛いやつと思われている、そういう人柄だから、と妻に言
われ、自分でも納得する一豊さん。
(※「うい」って「愛い」と書くんだ~。漢字のお勉強になりました。笑)
それって武将としてどうなのよ、とは思うが、そういえば、秀吉は安土城への使
いには必ず一豊をつかわせるし、運のいい男と呼んでくれる。これも小賢しさの
一切ない正直者の一豊ならではのこと。たしかに取り柄に違いないですよね。

■きょうの出題(笑)
さて、毎回楽しみな一豊と秀吉とのやりとり。
今回ツボだったのは、上様への文について一豊に噛み砕いて説明するところ。
どうしてこんな文を書くか「わかるか?」と、またまた抜き打ちテストが。
ヒマだから、それがバレる前に救援を頼んでおくのだと。
まさに応用問題! そんなこと、一豊さんにわかるわけないでしょーに。
(家康にはすぐにバレちゃいましたが。)
でも、一所懸命、脳をフルに働かせて理解しようとしている顔がイイんです。殿。
間違っても秀吉の陣営がのんびりしているなどと言ってはならん、と言われ、嬉
しそうに「心得てございます」。
そこまで噛んで砕いて言うのね、秀吉様(笑)。
安土から帰って秀吉に報告する際に、家に立ち寄ったところをバレてしまうとこ
ろも笑えるし。ホントに愛いやつ、でございます。
でもでも、私が好きな仕事師としての秀吉様も、そろそろ嫌いにならねばならな
い時がきた感じ。水攻め、ですと! 
一豊が関わった戦では、三木城に続いての残酷な戦法でした。

■堀の深さ
くすぶっていた火種に火をつけたのは、六平太。こんどは千代のためではなく、
毛利の間者という立場で働いたようですね。
光秀「本能寺の堀の深さはどれくらい?」
六平太「目下、守り備えを固くしておる最中。今、仕事半ばにございます」
このやりとり、何かの掛け言葉なんだろうか?
とにかくこれを聞いて口にしたのが「時は今 天が下しる 五月かな」。
運命の「時」はいよいよ来週!  


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

6/5現在、情報なし。
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「NHKステラ」6/16号(6月7日発売)
<功名が辻>本能寺の変を特集。
●「NHKステラ」6/23号(6月14日発売)
<功名が辻>長谷川京子さんにインタビュー。
●「NHKステラ」7/7号(6月28日発売)
<功名が辻>武田鉄矢さんにインタビュー。
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
 

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第21回功名が辻 おぼえがき

2006-05-29 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第21回「開運の馬」(5月28日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

今回が「功名が辻」のメイン・エピソード、名馬購入編。
信長の安土城下には人々が住み、商いが行われ、いつしか活気のある町に。そこ
に馬市が立ち、武将たちも競って駆けつける・・・。一豊&千代と、信長&お濃
の2組の夫婦の話をからめた展開でした。
今週の殿は、殿ファンには永久保存版なので、そこを重点的に。

■馬ではない。竜のごとき。
夫婦ふたりでブラブラと散歩する光景なんて初めて。いい感じと思ってたら、馬
市へと続くフリだったのですね。
その馬が現れた時、うぉ~!!という歓声が。
竜のような馬。それは例えば、車の見本市会場で予算内の車を見ているときに、
急にポルシェが現れたようなものかな。
殿、目が吸い寄せられたまま。全然その馬から目を離さないっ。
織田家の家臣ならおのずと値がわかるはずじゃ・・・なんて商売がうまい馬商人。
一豊に向かって「あなたに値をつけて頂く」ですと。アホラシーと立ち去る一氏。
一豊、やや考えてつけた値が「黄金十両」。今の金額では100万円位に換算でき
るらしいけど、感覚的にはたぶん、馬にしては法外な値段だったんですね。
でも、あとで買うとわかってたら、もっと安くしとけばよかったね。殿。

■打ち出の小槌
妻の打ち出の小槌、黄金十両に、ナント怒ってしまった殿。
一豊が千代に怒る場面、久々に見た気がする。特に「なんじゃ、その得意げな顔
は」と「かるう見ておるのではないかー!」のとこ、コワ素敵♪♪
二人が結婚してもう13年。千代のことは全部わかっていると殿は思ってたようで。
だからこそ、自分の知らない妻が突然現れたみたいで怖かったんでしょうね。
「小賢しい女」「情がこわいおなご」「いつも高みにいてわしを見下しておる」。
そんな言い方されたら千代じゃなくでもショックだなあ。
「そちの心の中は幾つも分かれておって、入り口から見通すことができん」。夫
婦なのに、自分に隠し事をしていたことが心から無念そうな殿。
この乱世を共に戦いたい、と泣きながら話す妻に、こんどは謝る殿。
「あまり驚いたので取り違えてしまったのじゃ。」この転換の早さ(笑)。
くるくる変わる心情を反映した台詞全部と表情、もうメチャメチャ面白かった!
今から買ってくると屋敷を飛び出し、通行人をパッパかわしながら城下を駆け抜
ける一豊。その走りっぷり、その顔。まさに上川隆也らしさが爆裂してます。
馬商人に黄金10両を突き出す仕草がね~、ショーウインドーを毎日眺めては欲し
い思いをためにためて、今やっと念願のギターが手に入る音楽少年みたい(笑)。
馬に頬をぴたりくっつけるときの破顔っぷり、「♪」が20個ぐらいつきます。
今回もやっぱりこんな台詞が。「千代がそろえてくれた」(笑)。

■名を売る
馬の嘶きを聞きニヤニヤ顔の殿。を見てニヤニヤ顔の妻。を見てニヤニヤ顔の私。
そこへ一豊が名馬を購入したという噂を聞いた上様からお呼びが。
信長のほめ方、さすが天下人という視点でした。
まず馬をほめる。それを買った一豊をほめる。一豊に買わせた妻をほめる。
もしこれを買わなければ、織田家の家臣はふがいないと奥州の馬商人が諸国に言
いふらす。それは信長にとっては耐えられないこと。千代は信長の名も守った。
「千代は黄金十両で山内一豊の名を天下に売ったわ」と信長。
「千代は馬でわしの評判を買ったのか?」「はい!」
(↑ わかりやすい!)千代はきっと馬揃えのことも事前に知ってたんですね。
ここぞという時に勝負する千代の賢さ、心意気に、ただただ感心する一豊さん。
帝の前での馬揃えで、ひときわ名声を高めたという歴史上の伝説。大河だなあ!

■お濃
一豊が名馬を購入したという一番情報、お濃の感謝の気持ちだったのですね。
一豊&千代の夫婦とは恋愛結婚と政略結婚という違いがあるとはいえ、信長に
対して初心に返ることができたようで。

 

今週は千代に「ほぉ~」をいっぱい言ってるはずなんだけど。
代わりに、大きくなったよねちゃん。「ご無事でお戻りくださりませ!」



今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

・スタジオパークからこんにちは NHK総合 5月29日(月) 13:05~14:00  
ゲスト 松本明子さん
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「NHKステラ」6/9号(5月31日発売)
<功名が辻>坂東三津五郎さんにインタビュー。
●「NHKステラ」6/16号(6月7日発売)
<功名が辻>本能寺の変を特集。
●「NHKステラ」6/23号(6月14日発売)
<功名が辻>長谷川京子さんにインタビュー。
●「NHKステラ」7/7号(6月28日発売)
<功名が辻>武田鉄矢さんにインタビュー。
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
 

2006限定~今週の一豊さん バックナンバー

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第20回功名が辻 おぼえがき

2006-05-23 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第20回「迷うが人」(5月21日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

今週の殿。官兵衛の救出と三木城の兵糧攻めにまつわるエピソードでした。
荒木村重に続いて、別所長治まで毛利に寝返ったことから、秀吉軍は三木城を兵糧
攻めで落とすことに。血を流すことはなかったとはいえ、生き地獄のむごさを城内
にいた小りんに責められた一豊は、また迷いの気持ちに。そんな思いを正直に光秀
に投げかけると「迷いのないのは上様だけ」という答えが。

松寿丸を消せ
うーん、またしても抜き打ちテストのような秀吉の命。
どう見ても下品なオッサン秀吉の(泥臭~い)仕事師としての手腕に惚れてしまっ
た私だけど、一豊だけにイヤな仕事を押しつける今回こそはユルセーン!!
そう思ったのに。「殺せと言うたのではない。消・せ・と言うたのじゃ」。
はぁ? 平蜘蛛の釜の時もそうだったけど、それならハッキリ言ってくれー。
ともあれ、秀吉の真意が呑み込めた一豊さん。
今度はみんなの前で自分が松寿丸を殺したと泣き叫べ、と言われ「芝居は苦手でご
ざいます」と断っちゃった。こういう時に一豊の弱点をウマく利用する秀吉。だっ
たら、殺して首を持ってこい!と。ムキになった一豊さん、ちゃんと泣き芝居がで
きてしまったじゃないですか。この二人の丁々発止もまた、好きなシーンです。
先週の秀吉様の大泣きが教科書だったようだけど、あんな猿芝居よりもず~っと上
手な殿の芝居でございましたっ!
あ、その前に千代さん。夫に嘘をついてまで松寿丸をかくまったりして。妻の嘘を
見抜いてちょっとコワイ顔の殿。正直者の殿には嘘をついたほうがいいし、こうい
う時はまず味方を欺くのは常套手段でしょ。たとえ夫でもね。

官兵衛の救出
村重が逃走した有岡城から官兵衛を救出し、お屋形様に報告する一豊。
信長は「叶うなら、松寿丸をこの世に取り戻してやりたかったのう」ですと。
その言葉に一豊さん、松寿丸が生きていることを告げてしまいました。オーノー! 
この瞬間、正直者でありながら裏切り者にもなってしまったワケで。
一瞬緊張が走ったかと思うと、お屋形様の目がウルッ。「さっそく会わせてやれ」
と。意外にいいヤツなのか? 切腹覚悟で言った一豊さんもきっと驚いたでしょう。
それにしても、殺せと言ったり、生き返れと言ったり、ウルッときたり、天上人の
感情の起伏にはついていけないよなあ。
24年前の恨みで家臣を放出したりする執念深さ。無関心なフリして光秀とお濃のこ
とを見てたりする細かさ。突然切り出されたお濃、気絶しちゃいましたからね。
館さんのエキセントリックな信長、どこまでいくのでしょうか。

三木城
落城を待つ陣内で、おもむろに槍を持った殿。一瞬の槍さばきがとてもきれいでした。
血を流しても流さなくても、勝ちは勝ち。これも戦のうち。
山内家の新トリオとなった一豊、吉兵衛、新一郎の3人が、三木城で兵糧攻めをしな
がら交わす会話。なごやかムードながらこんな台詞が心に残りました。
「武士は誠を持って戦わねばならない。でなければ、獣の戦いになる。」(吉兵衛)
獣になるか人に留まるか、ギリギリのところで戦う武士の心の砦みたいなものかな。
さて。三木城の開城に立ち合う一豊、茂助、一氏の三人。
城内で飢えた人々の中に小りんもいたんですね。
「無事でよかった」という一豊に「卑怯者!」というキツイ返事が。干上がるのを
待つことが日輪の下で功名を立てる男のすることか!と。血を流すこととどこが違
う? 兵糧攻めの惨さを非難する小りんには、それも軍略という言葉は無用でした。
秀吉から報償を受け取る際に、開城での手柄を一氏に譲る一豊。兵糧攻めでは勝っ
た気がしなかったという言葉は一氏への言い訳ではなく、本音でもあったのですね。
しかし一氏くん、ズウーーーーーッとお金のこと言ってますよね。
泣きまねした時も、これでまた禄高が増える、とか。借りは返す、とか。サラリー
マンだもん。やっかみはあるでしょうが、思ってても(笑)言っちゃダメ。
同期の三人そろって千三百石にアップ。まずはヨカッタということで。

武士とはなんぞや
ここ、今週のテーマなんですね(笑)。
戦につぐ戦で、迷い続ける殿。「武士とはなんぞや」という気持ちを光秀にぶつけ
ると、「迷いのないのは上様だけでは」と。「明智様も迷うておられますか?」
「あたりまえでござる」。この返事を聞いた時の殿、すごく嬉しそうでした。
まるで・・・好きな人のことを思うと胸がキュンとなるんですが・・・「あたりま
えでござる」と言われたみたいに(笑)。こんな優秀な人も同じ思いだったことが
嬉しかったよう。秀吉には聞けないことも光秀になら聞ける。お屋形様とも違う。
(この二人、規格外すぎて、一豊のモノサシでは測れないんだから。)
自分が一番近いのは明智様かも、と殿が思い始めたように見えました。

 

今週は代打のよねちゃんもお休みにつき、ナシ。・・・と思ったら、
冒頭にありました! 松寿丸の言葉に対して「めおとってなあに?」



今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

・土曜スタジオパーク NHK総合 5月27日(土) 14:00~15:00  
ゲスト 坂東三津五郎さん
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「朝日新聞関西版 夕刊」5/22付
<芸能PLUS>でクローズアップ・インタビュー 上川隆也さん
●「NHKステラ」6/2号(5月24日発売)
<功名が辻>を特集。名馬購入のエピソードを紹介。
●「月刊TVnavi」7月号(5月24日発売)
連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>(隣のページに<今月の功名が辻>)
●「NHKステラ」6/9号(5月31日発売))
<功名が辻>坂東三津五郎にさんにインタビュー。
●「NHKステラ」6/16号(6月7日発売))
<功名が辻>本能寺の変を特集。

「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
 

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第19回功名が辻 おぼえがき

2006-05-15 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第19回「天魔信長」(5月14日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

今週の殿は中国攻めの途中、摂津の陣屋にいました。
摂津支配をまかされていた荒木村重が毛利に寝返ったことから、秀吉軍は挟み討ち
の危機に。一豊は秀吉に伴われて荒木のいる有岡城へ。自分自身もまた織田を見限
るよう六平太から忠告される中、秀吉軍になくてはならない軍師、半兵衛が病死。
そんな時、万人をひざまずかせるべく信長の安土城がついに落成したのでした。
しかし、主が天ばかり見ている間に足元はグラグラ。織田軍は内からくずれる音が。

■功名とは
陣屋で千代からの文を読み「長浜に帰りたいのう」と言った後、吉兵衛に「功名と
は何じゃ」と尋ねる一豊さん。
吉兵衛いわく「殿とお方様と姫様と、そしてもったいなくも我らが家臣一同が幸せ
になるための働きにございます」。
吉兵衛さん、ありがとう。私も一度おさらいしてほしかったんですよ。
このドラマではよく似た質問と答えが繰り返されるんですが、こんなシンプルな答
えがほしかった。自分と誰かを幸せにするために、人は迷い、生きていくんですね。
そうそう、よねちゃん。今回は長い台詞が言えて花マルでした♪ 

■六平太との対決 パート2
織田を見限れ、という六平太に、信長も秀吉も裏切らないときっぱり答える一豊。
一豊自身の心の迷いを絶対に見逃さない六平太の動き、なかなか手強い。
でも、この二人の会話っていつも千代抜きでは成り立ちませんねー。
・お前が死んだら奥方が悲しむ。今のままでは千代も娘も長くは生きられぬ。(六)
・千代が言うたことがある。侍奉公とは鈍なるが幸せだと。(一)
二人とも千代を大事に思う気持ちは同じなのだけれど、今は守るべきものに決定的
な違いがあるのは当然のこと。
一豊さん、前回の対決と同じ、今回も千代の言葉を借りて答えましたね。
「侍にとって主家と他家を比べるのは無用の知恵」「比べることに聡いのは所詮お
前が忍びだからだ」「今や千百石の侍ぞ」と、自分が武士であることを徹底的にア
ピール。
一方の六平太、「千百石、千百石、それが何だ!」とまるで井の中の蛙をバカにす
るかのような応酬。こんなヤツに千代を託するのかとはがゆそうに言って立ち去っ
た言葉が「命あっての千百石だろうが。バカめ!」
ここの会話、お屋形さまの傘下で功績を積み上げていくうちに守るべきものが増え
ていったサラリーマン武士と、自分の大切なもののために他は捨てられるというフ
リーランスな人間との価値観の違いが明白で、なかなか面白かったですね。
でもでも、六平太。今度は天井から糸をつたう蜘蛛のようにやって来て「荒木村重
が寝返った。お前も長浜に戻って千代と娘を守れ!」とシツコイ忠告。 
やっぱり山内家を見捨てることはできず、いつもどこかで見守っているみたい。

■荒木村重を説得
今回、一豊さんの新しい特技を発見♪
秀吉が荒木の説得に向かう際に「一豊を連れて行って悪い目が出たことはない。こ
いつは運を持っている」と言うんですよね。(パンパンと肩をたたかれながら、と
まどいつつ一瞬、殿、嬉しそうな顔を見せました。)運を持ってるなんて、武士に
とっては自慢の種。そこをほめる秀吉様が私は好き。
しかし、秀吉の猿芝居、相手にはウザかったようで。荒木の手をとって秀吉が大泣
きしている時に「光秀様がお見えになりました」。途端にとっくりが倒れるように
荒木に転がされる秀吉。←ココ、東京乾電池のお二人さん遊んでますねー♪
「どうじゃ?わしの芝居は」と秀吉に聞かれて「芝居?」と目を丸くする一豊。こ
れほど調略の現場に立ち会ってきたんだから、そろそろ主の本質を見抜こうね(笑)。
そして、明日の行動にきっと生かしてくださ~い。

■半兵衛の死
兵庫県三木市に竹中半兵衛の墓があることがずっと不思議でした。このドラマが始
まってからもなぜ美濃の人のお墓が三木にあるのかと。その理由がやっと判明。
中国に入る前に三木城での攻防があったんですね。(しかも「功名が辻」の原作者、
司馬遼太郎さんはナント三木方の兵士の子孫であるとか。)
筒井道隆さんの半兵衛さん。本当に一種独特の雰囲気を持った人ですねえ。色白で
病弱の軍師なんてヒジョウにそそられます。
自分が死ぬというのに最後まで自軍への目配りを忘れず、黒田官兵衛の行方を六平
太に探らせ、さらに秀吉にも官兵衛のことを頼む、と念押ししていました。
信長が天下を取れず、秀吉が天下人になることを予言するような言葉も。
そして最後、ダメ押しは一豊さんへのバクダン発言。
「私が生涯愛したおなごは千代殿でござった」。エエエエエ~!!
(視聴者の間では周知の事実でしたけどね。)
それもわざわざ顔を動かして一豊の目を見て言ったんだから。一豊さん、今まで気
がついてなかったなんて男としてヤバイ(笑)。で、自分が代読した千代の文を半
兵衛の手に握らせ、一礼をする。それが一豊さんにできる精一杯の感謝と労いの気
持ちだったんですね~。半兵衛さんにもう会えないのが寂しいです。

 

パパの代打として、今週のよねちゃん。
お父さんの名前は? と聞かれ、「か・じゅ・と・よ」と初めて答えられました♪



今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

・土曜スタジオパーク NHK総合 5月27日(土) 14:00~15:00  
ゲスト 坂東三津五郎さん
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「時代劇マガジン」vol.14(5月10日発売) 情報 
「功名が辻」の記事全9ページ。
●「NHKステラ」5/26号(5月17日発売)
<功名が辻>和久井映見さんのインタビュー。
●「NHKステラ」6/2号(5月24日発売)
<功名が辻>を特集。名馬購入のエピソードを紹介。
●「月刊TVnavi」7月号(5月24日発売)(←5/19追加
連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>(隣のページに<今月の功名が辻>)
●「NHKステラ」6/9号(5月31日発売))(←5/19追加
<功名が辻>坂東三津五郎にさんにインタビュー。
●「NHKステラ」6/16号(6月7日発売))(←5/19追加
<功名が辻>本能寺の変を特集。

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ステラ「先物」情報
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功名が辻号外(5)オリジナル・サウンドトラック

2006-05-11 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」
大河ドラマのサントラCDなんて初めて買いました。
殿の引力ですね(笑)。


ドラマ抜きで音楽を聴いていると、すぐに映像が浮かぶメロディもあれば、映
像なしでもじーっと耳を傾けていたい曲もある。
曲名に名前のついた登場人物は3人。
さて、誰でしょう?

答え。千代、光秀、小りん。
アレッ! 一豊さんのはないのぉ?

不穏なことが起こった時に流れる曲。「鬼神」だった。
鬼神って、天魔と同じ、信長のことかしらん?
チェックしたことないけど、そういえばこれが聴こえているときはすべて信長
がらみのような気がする。

功名が辻紀行のバックに流れる音楽は、四季に合わせて4バージョンあるそう。
冬と春は知っているけれど、夏と秋は聴くのが初めて。
小西禮次郎さんの解説がNHKの公式ページにもありますが、ベルリン・フィルの
主席フルート奏者エマニュエル・パユさんの演奏だそうです。
心地よくていつまでも聴いていられそう・・・。

「小りん」って<愛の旅路>の千代さんに比べると、やはり寂しい曲だったのね。
光秀なんてサブタイトル自体が<かなしき一生>だもんね。

「功名が辻メインテーマ」はドラマティック・ヴァージョンのほうが、いかにも
感情を盛り上げてくれる演奏ですねー。これを聴きながらお話が終わった時は、
たいてい涙流してるんだよねー。この音楽のせいもあるね、きっと(笑)。

以上、CDを聴きながらウダウダと。

NHK大河ドラマ「功名が辻」オリジナル・サウンドトラック
 

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第18回功名が辻 おぼえがき

2006-05-08 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第18回「秀吉謀反」(5月7日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

第18回放映日は一豊役の上川隆也さんのバースデーでした。おめでとうございます。
さて、今週の殿はプロの武士として大きなスランプに陥ってしまったようです。
あ、でもその前に、北国から引き上げた秀吉は軍令違反として信長の怒りを買い、
大ピンチ。が、半兵衛の策で蟄居中に開いた宴がその怒りを解くことに。
そして、殿。謀反を起こした松永弾正を説き伏せ、約束を取り付けるも、秀吉の意
に添う結果は得られず調略失敗。さらには信長から信貴山焼き討ちの伝令が。
注目される妻と、期待に応えられない夫。あ~、今回はメチャメチャ切ない。

■半兵衛の知恵
信長に対して謀反の意思のないことを示す、秀吉一世一代の大芝居。
それが安土から猿楽士を呼んでの大宴会。やがて猿楽士を通じて、宴の様子が信長
の耳にも入るはず・・・と切れ者半兵衛のウルトラすばらしい知恵。
千代は着物の裾をはしょって舞いを踊り、一豊は秀吉から「そちはいい女房をもらっ
たのう」と言われるのですが、何も知らずハラハラする一豊に比べ、千代だけ注目
されちゃった。だってえ、千代さんは半兵衛から宴の本当の目的を聞いているわけ
ですからね。とはいえ、千代さんたしかにすごいヒラメキと行動力の人。
一豊にしてみれば、秀吉の本心が見えないばかりか妻までこんな行動に出て、さぞ
かし心臓バクバク、我が目を疑ったことでしょう。

■千代がもしも
「半兵衛様のオツムのよさはただごとではございませぬ」と解説し始める千代。
千代がおかしな舞を踊ったことについては一豊も「あれで場は華やいだのじゃ」と
納得。「もしも千代が男に生まれておったら半兵衛様をしのいでおったかもしれぬ」。
うーん、千代がもしも男だったらって、前に秀吉様にも同じ事を言われてましたね。
優秀な妻を持つ世の夫たちは皆、こんな言葉をつぶやいているのでしょうか。
あとで一豊が、信長様や秀吉様の考えがわからない、「わしの頭がわるいからかの
う」と思わず言ってしまうのは、半兵衛は頭がいい、という千代の言葉が気にかかっ
ていたのでは? (落ちこぼれの私には覚えがあるのよね。ウン!)

■松永弾正を調略
松永弾正に謀反の動きありとの情報が届く。今回うまくいけば、「1000石は固いで
ありましょう」という六兵太。なんてわかりやすい言い方なんだ~(笑)。
ここで、あえて一豊に松永弾正の調略を命じた秀吉の真意は?
秀吉はやっぱり素晴しい上司なんですねえ。いつまでも槍ばかりでは将来性がない、
と一豊に大きなチャンスを与えているわけだから。失敗すれば自分の首も危ない時
に部下にまかせる秀吉の大きさ、男気を見た思い。ただ試しただけじゃないですよ。
そのチャンスに応えられなかった一豊さん。すごく頑張ってたし、誠心誠意、相手
にぶつかったと思う。だからこそ本人はガッツポーズをしながら秀吉に報告したの
に、バカモン!と一喝されちゃって。
切り札<平蜘蛛の釜>は持ち帰るべきだったのねー!! でもさー、それならそう
と最初に言ってあげてね、秀吉様(笑)。状況判断ってムズカシイのよぉぉぉ。
そこへ追い打ちをかけるように、信貴山を焼き討ちせよと信長からの命令が。
秀吉様の「そちをやったのは間違いであった」。「調略より槍働きのほうが得意で
あろう」の言葉、いちいちキツイよな。右手拳を握りしめて悔しがる一豊さんの姿、
カワイソー。でもでも、秀吉様だってきっとツライんだよ。成長のない部下は。
信貴山への「出陣じゃー」の時も目がうつろだったし、山から戻ってからも吉兵衛
の前で弱音を吐いちゃうし。一豊は成長してゆけるのか。ここが踏ん張り時ですよ!
うう、今週はスーパーマンじゃない男の切ないエピソードですね~。

■出陣前夜の夫婦
安土の危機を事前に察知して動き、松永征伐でも功績のあった秀吉に、信長は中国
攻めをまかせると言う。この時、要領がよくて口八丁の秀吉と、要領はわるいが生
真面目な光秀と、正反対の二人に焦点が当たりましたが、これは何かの伏線?
それはさておき、中国への出陣前夜。
大きな杯でお酒を勧める千代に殿は「しばらく逢えぬゆえ酒に酔いとうない」と。
うう~。なんて殊勝な♪♪♪ なんてカワイイお言葉♪♪♪ 
「だんな様はだんな様の生き方を貫きくださいませ。正直でまっとうなだんな様が
千代は大好きでございます。」千代はいつも一豊応援団長みたいだよね~。
で、千代が豪快に飲み干すのを首をふって見届けながら、殿はこう思ったのでは。
「千代がもしも男だったら。いや、男以上かも。ただものじゃないよなあ」。
つまり、妻が優秀だからといって、決して嫉妬したりグレたりせず(笑)、まっすぐ
に妻の人格を認めようとする山内一豊のスタンスがこの辺りから芽生えたのでは?
できる妻に嫉妬したり、逆に威厳をふりかざしたりする男、いるもんなあ・・・。
それってサイアク。だから一豊さんは素敵ですよぉ~。

 

今週は「ほぉ」という余裕すらなかったんですね・・・。


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

・土曜スタジオパーク NHK総合 5月27日(土) 14:00~15:00  
ゲスト 坂東三津五郎さん
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「時代劇マガジン」vol.14(5月10日発売) 情報 (←5/10追加訂正
「功名が辻」の記事全9ページ。扉に一豊と千代が見つめ合う写真(1/2ページ弱)と、
他の出演者の写真(小)。館ひろしさん、和久井映見さん、坂東三津五郎さんの写真
入りインタビュー記事各2ページ。(三津五郎さんのインタビューに光秀と一豊との
大きな関わりについてのお話あり。第1回~第24回のダイジェストを小さな写真つき
で紹介(1ページに8話。1話につきTV雑誌の紹介記事程度の大きさ。)1575円。
●「NHKステラ」5/26号(5月17日発売)
<功名が辻>和久井映見さんのインタビュー。
●「NHKステラ」6/2号(5月24日発売)
<功名が辻>を特集。名馬購入のエピソードを紹介。
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
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※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
 

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功名が辻号外(4)長浜の一豊&千代のフィギュア

2006-05-06 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」


山内一豊・千代マスコットという名のキーホルダータイプのフィギュアを購入。
長浜の海洋堂フィギュアミュージアムで。1個735円なり。(税込み)
フィギュアの身長、一豊5.2cm、千代4.7cm。

■長浜城(長浜市長浜城歴史博物)館では「北近江一豊・千代博覧会」を開催中。
パノラマ展望台からは、安土城址、小谷城址、姉川合戦場、関ヶ原古戦場、賤ヶ岳
合戦場などドラマに登場する地名の位置が確認できて、これがなかなか楽しい。
博覧会会場はここと、曳山博物館、長浜御坊大通寺の3カ所。

山内伊衛門一豊の屋敷跡を示すちっちゃな案内標識が、JR長浜駅のすぐ西側、地
下道の入り口手前にあります。
ドラマ等のゆかりの地を訪ねて面白いと思うのは、登場人物たちが動いている町の
スケール感がわかること。ちなみに、山内家から長浜城までは歩いて10分以内。琵
琶湖畔まではたぶん20分位でたどり着けそう。
千代が妊娠中に湖まで散歩に出かけたというのにも、リアリティが感じられました。
(下の写真左が湖畔に建つ長浜城。右が山内伊衛門一豊の屋敷跡を示す標識。)


■長浜は秀吉が初めて一国一城の主となった町。
のちには山内一豊も城主を務めました。
いまも城下町らしい面影が残る街並みには、ガラス工房やギャラリー、美術館や飲
食店などが並んでいて、観光気分100%の私は思わずニッコリ。小洒落たお店もあ
れば、鮒寿司や鯖そうめん、長浜ラーメン、近江牛料理などの名物を出すお店も。
そうそう、親子丼のお店がすごい行列でした。
飛騨高山が好きという人は、きっとここも気に入るのでは。
(マンホールのフタまで秀吉に関係があるんだ~。↓)




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第17回功名が辻 おぼえがき

2006-05-02 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第17回「新しきいのち」(4月30日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

今週のパパ。そうです、殿はパパになっちゃったんです。おめでとうござりまする。
新しいいのちの世継ぎ狂想曲は、山内家的には微笑ましく落ち着いたようで。
周辺では旭が副田に嫁ぎ、武家の嫁としてどうにか再スタートを切ることに。
歴史的には信長が家督を信忠にゆずり、新たに政治的軍事的拠点とすべく安土城を
築城。織田軍は転戦と築城に邁進する日々でありました。織田勢に揺さぶりをかけ
る上杉に対し、北国から引き返した秀吉以下郎党の運命が気になるゾ(次週)。

■男か女か~山内家的狂想曲
法秀さんときぬさん。二人は産着を縫うなどせっせと千代の出産準備をサポート。
それにしてもついこの間まで子供ができないことで悩んでいたのに、できたらでき
たで男の子かどうかが大問題。武家の嫁とはつくづく大変なものですね。
(堀尾の妻、いとの「出産はおなごの戦」という言葉にもビックリ。寧々とお濃が子
を産んでいないことも、ドラマではくっきりと浮き彫りにされます。)
で、安土城からニコニコ笑顔で一時帰還した殿。お腹の子供の名前は秀吉様から一字
を頂いて「秀豊丸」に決めている、ですと。おなごなら? と聞く千代に「考えてお
らん!」と屈託のない笑顔で、100%男の子と信じて疑わない様子(笑)。
無事出産を伝えに駆けつけた六兵太に向かっての第一声も「男であろうなあ」。
「姫様でございます」の答えには一拍おいてから「・・・そうか」だなんて。

男の子の誕生を願ったのは山内家の当主である一豊。それに、本音は別として嫁が
せた側の責任上、きぬさんも世継ぎを産まなかったことを詫びていました。
それに対して法秀さん。山内家の人間なのに「男でも女でも人の命の重さに変わり
はありません。ご苦労でしたね」と千代に労いの言葉までかけてくれました。
この人は実の息子の一豊よりも、いつも千代をかばうのでホッとします。
六兵太にいたっては千代が将来苦しむ顔を見たくないという理由で「おなご」のほ
うがよいとする、千代が一番の論理。
でも、子供ができて嬉しくめでたいことだけは皆の顔が一様に物語っていました。

■一豊 VS よね
第1ラウンド。一豊が一年ぶりに長浜に帰って初のご対面。
「よねはどこじゃ! よねー! よねに会わせよ」と嬉しさでいっぱいのパパに向
かって、うぇーーーーん! と強烈なストレート。よねちゃんの勝ち!
「父上に抱かれて泣くことはなかろう」と殿の消え入りそうな声。情けなさそうな
表情。一豊さん、パパのくせに子供のようにかわいくて、よねちゃんに感謝(笑)。
第2ラウンド。
「かわいいのう! 大事な宝じゃ、おいで!」と膝の上に抱こうとしたパパに対し、
懐深いところからビェ~~~。泣き声アッパーが効を奏し、よねちゃんの勝ち! 
0勝2敗で殿、完敗。
ところでこの対決、実はゴングがなる前の舌戦から始まってました。以下、検証。
殿「よね? 平凡な名前じゃのう・・・」
よね@お腹の中「ととさまに平凡などと言われたくありませんでちゅっ!!」(←推測)
お腹の中で聞いたパパのこの失言が、後々まで尾を引いた模様であります。

■上司にウケる千代
秀吉が旭の再婚のことで千代に相談しようとした時にチラッともらしていましたね。
「あれが男だったら一豊より出世したぞ」。人たらしの天才を、逆たらし(?)し
ちゃった千代さん、スゴイ!!
また、坂本城に一豊&千代の二人で訪ねて行った時、千代が光秀に大胆な質問を。
「明智様はお屋形様のどこがお好きで、仕えていらっしゃるのでございますか?」
それに光秀が嫌な顔ひとつせず答えてしまうのも千代の人徳、決して裏表のない性
格が相手にわかっているからなのではないかと思います。
(ドラマ的に、ここで光秀の心情を確認しておく必要があったのでしょうけどね。)
ときには一豊よりも前に出てしまう千代さん。千代がただの妻ではなく、山内千代
として認められていく布石がこのあたりにも散りばめられているのかな~。

 

心のなかでは何度も言ってるようです(爆)、たぶん。


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★気になる共演者・関係者出演番組

5/1現在、情報未入手。
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CD・DVD 
●NHK大河ドラマ「功名が辻」オリジナル・サウンド・トラック
(5月10日発売) 2,500円
規格コード:TOCT26011  JANコード:4988006842304
※ネット上の各ショップで検索できます。 


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第16回功名が辻 おぼえがき

2006-04-24 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第16回「長篠の悲劇」(4月23日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

馬防柵に鉄砲。装填の時間を無駄にしない三段構えのシステマチックな戦法。
信長の策が冴えた「長篠の戦い」で、織田軍の鉄砲隊が武田騎馬隊を撃破。
三英傑がそろった戦いの裏で起きた小さな悲劇は、旭の夫、源助の戦士でした。
一豊は源助の死の責任を感じて切腹を覚悟、その一方で千代の懐妊の話に喜ぶと
いうきわめて裏腹な状況に。源助と不破の死、自害未遂、わが子の生命。
今週の殿は、身近な命をめぐって天と地の間を慌ただしく生き抜いていました。

■源助の出陣
話は第14回に戻ります。
旭と源助夫婦が長浜城に来る気になったのは、千代の<来なくてよい>という逆
のススメ作戦が効を奏したのだと思っていたのですが、あのとき千代は本気で反
対していたのですね。それは、嫌な予感とか第六感とか呼ぶものだったのかも。
一豊自身も「命にかえても」源助を戦場に行かせないと約束したはず。
そして今回。一豊と千代はまた同じ事で衝突してしまいます。
秀吉の命で源助の出陣を願い出る一豊と、同行しながら夫の説得に反対する千代。
源助と殿が出ていく時の千代と一豊の表情に台詞を入れるとしたら、「嘘つき!」
という眼差しの千代に対し、「邪魔しおって」と、ムッとした表情の一豊、かな。
このシチュエーションは仕事の交渉の場ですからね、そう考えると千代はメチャ
メチャ浮いた状態ですよね。しかも、皆の前で夫と夫の上司の立場までなくして。
寧々にまでたしなめられるし。千代のフツウ感覚も時には必要なんですけどね。
<アドバイス>これからはですね、一豊さん。同じ場に出席する時は事前に夫婦
で徹底討論しておくよーに。そして、公衆の場では山内家として意見をまとめて
から発言するようにしてください(笑)。

■一豊と六兵太
六兵太が一挺ずつ鉄砲に油紙を巻いているのを見て、信長が鉄砲で戦うために雨
上がり待ちしていることに気づいた一豊。お屋形様の気持ちに近づいた気がした
のか、信長の頭のよさに感心したのか、ほんとにほんとに嬉しそうな殿の顔。
「殿もやっと頭に血がめぐってこられましたな」。
こんなこと六兵太に言われても平気なのぉ?(笑) 
六兵太はいわば技術をもった契約社員の立場なんですよね。忍びというのは主従
関係の意識が薄いという説明も以前にあったし。そのせいかこの二人、どっちが
雇い主なんだか、むしろ対等という感じがして見ていてオカシイ(笑)。
ただ六兵太にも悪意はなく今のところは二人、イイ関係といえそう。

■死と生と
千代に一番ニュースを知らせるのはいつも六兵太。源助の死を聞いて自害すると
いう千代。ここで千代の懐妊を心から喜び、愛おしくてたまらないという表情を
しながら、言葉では「腹の子のために。一豊のために」強く生きよ、となだめる
六兵太がカッコイイよー。切ないよー。
切ない想いを抱えたまま六兵太は居残り、小りんはあばよ、と去る。二人それぞ
れの選択肢。忍びのプロとはいえ、忍ぶ恋を死ぬまで持続するのはツラそうだよ。
「この世に生まれ出た者は死ぬまで生きねばならんのだ」という言葉にはズンと
響くものがありました。もしかして自分の身の辛さも含めての言葉だったのか?

殿が大事を告げる前に「千代、ゆるせ」と断ってから言うのは万福丸の時と同じ。
千代への思いやりなんでしょうか? 六兵太に助けられ気を強く持った千代は、
自害を覚悟で帰還した殿に対し、少しは余裕をもって接することができた様子。
切腹を引き止めるのに、ここにだんな様のお子がおりまする、と。
それに対して殿は「まことか」「でかした。手柄じゃ」「大事にいたせ」。
最悪の事態のなかで最大級の喜びを(どこかのコーポレートスローガンみたいに)
殿はこんな数少ない言葉と目でしっかり千代に伝ようとしていましたね。
千代には「後を追う事はない。命を粗末にするな」と言い、秀吉には切腹を止め
られ、市之丞には長生きせよと言われる。
今回は、命を大事にせよというメッセージをいたる所で聞いたような気がします。

 

今週もなし!


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
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★気になる共演者・関係者出演番組

4/24現在情報未入手。
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もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。

CD・DVD 
●NHK大河ドラマ「功名が辻」オリジナル・サウンド・トラック
(5月10日発売) 2,500円
規格コード:TOCT26011  JANコード:4988006842304
※ネット上の各ショップで検索できます。 


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第15回功名が辻 おぼえがき

2006-04-17 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第15回「妻対女」(4月16日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

歴史に残る「長篠の戦い」開戦前夜。
でも、これは山内家の中で起きた小さくて大きな戦い。
今回は「妻対女」というタイトルの潔さとはうらはらに、千々に乱れる千代の心の
動きが浮き彫りになった、とても人間的なエピソードだったと思います。
今週の殿は、子供ができないことでプレッシャーを感じている千代の心をしっかり
受け止めてあげる大事なお役目。ドラマ的にはお笑い担当でもありました(笑)。

■六兵太
鉄砲の名手と名乗り、山内家に自分を売り込もうとする六兵太。
一豊にしてみれば、あの闇夜の対決相手にいきなり「山内一豊に惚れたのだ」と言
われてもねー(笑)。寝室にアポなしで押しかけ面接、雇い主に有無を言わさず
「まあよい。食客ということにしておこう」と自分で勝手に決定し、屋根の上から
去ってゆくこの奇抜な就職活動にはビックリ!!(笑)
オレはお前ら夫婦のことはなんでも知ってるんだ、と言いたげな大胆不敵さでした。
本当の目的は何? の千代の問いには相変わらず「お前を守るためだ」と答え、な
ぜそこまで?と聞くと「わからずともよい」という六兵太。
いつもクールで不気味。千代に向ける眼差しだけが人なつっこく、その顔でこんな
台詞をはくなんて、男としてなんて哀しくカッコいいんだろ。

■千代
千代が小りんの正体を知ったのはいったいどの時点なのか?
それを知っていて口にしなかったのは千代が成長したから。そして、やっぱり武門
に嫁ぎながら子ができないという切実な問題を抱えていたせいなんでしょうね。
「一度の人生。子供がいないからといって負い目を感じることはありません。あ
たはあなたの愛し方で一豊様を愛しなさい」
叔母のきぬのこの言葉は、千代には本当に心強かったでしょうし、千代と同じ負い
目を感じたことのある一部の現代女性にも勇気を与えたのではないかと思いました。
「わしにとっておなごは千代だけじゃ」と一豊に言われた後もなお、殿が望むなら
ば側女もかまわない、という千代。そこまで自分自身を追い込んでしまったのかと、
目の端にジュワーッと涙を浮かべるたび切なさがこみあげました。

■小りん
庭で鋏を持ってすわっていた小りん。もしかして千代を傷つけようとしていたの
では? 千代のほうを振り返った顔に一瞬、ちいさな悪意が宿って見えました。
この女が小りん。千代が疑いを持ったのはその時だったのでしょうか?
殿の子を産めない千代に対して、悪意ある言葉の凶器でチクチクチクチク心を突き
刺すやり方は、一豊の心を決して自分のものにできない女の苛立ちの裏返しかも。
コラコラ(笑)。大人の六兵太と違って、好きな人をじっと見守ることを知らない
小りんもまた千代とは別の意味で切ない女なんですよね・・・。

■一豊
今回いっぱいいっぱいの千代が持ちこたえたのは、殿の誠実さがあったからですね。
上司の秀吉のように側室をはべらせて当然と思うような神経の持ち主ではなくて、
二人の問題として乗り越えようとした一豊さんが、妻には救いでしたね。
四人の男女が直接からんだ切なさ200%の話のなかで、最も笑えたのは殿。
殿に襲いかかるお化け屋敷の恐怖(爆)。ここ、もうサイコーでした。
厠の窓の外に小りんの顔を見つけた時の驚きよう。慌てて寝屋にもどったら今度は
妻の「ご気分でも悪いのですか?」にビクッ。次の日廊下に現れた小りんに腰を抜
かし、部屋に戻ったら妻が泣く声。怪談、いえ修羅場を毎回ここまで楽しませてく
れる大石さんの脚本と、それに応える一豊さんの表情の豊かさ、ナイスです♪

 

今週はなし!



今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

・スタジオパークからこんにちは NHK総合 4月21日(金) 13:05~14:00 
ゲスト 大地真央さん 
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞 
●「NHKステラ」4/22~4/28号(4月19日発売)(←4/18追記
大河ドラマ<功名が辻> 香川照之さんインタビュー(六兵太の生き方について
語っている中で一豊役の上川さんについても触れています。)
●「月刊TVnavi」6月号(4月24日発売予定)(←4/19追記
連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>(隣のページに<今月の功名が辻>)
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。

CD・DVD 
●NHK大河ドラマ「功名が辻」オリジナル・サウンド・トラック
(5月10日発売) 2,500円(←4/19追記
収録予定曲 
1. 功名が辻メインテーマ 2. はじまり 3. 愛の旅路 ~千代のテーマ~
4. Diamond Dust Memory ~Winter~ 5. これから 6. 願い 
7. Green Breeze ~Spring~ 8. 悲運 9. 光秀~ かなしき一生~ 10. 鬼神 
11. Day Dream ~Summer~ 12. まごころ 13. 小りん 
14. 功名が辻メイン・テーマ~ドラマティック・ヴァージョン~ 
15. AMBER ~Autumn~
規格コード:TOCT26011  JANコード:4988006842304
※ネット上の各ショップで検索できます。(参考
 

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功名が辻号外(3)大河ドラマ・パンフレット3種

2006-04-16 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

東京の友人からパンフレットが送られてきました。(写真・上)
「土佐二十四万石博」開幕前に東京有楽町で開かれていた高知県主催の PR展に行っ
てきたそうで、その時に置いてあったパンフレットがこれ。
(こういうのをこまめにチェックして必ず足を運んでいる友人の静かな熱意にはい
つもホレボレ。私の分までちゃーんと送ってくれる優しさにも大感謝です♪)
あいにくPR展自体は終わってしまいましたが、高知の「龍馬の生まれたまち記念館」
にも置いてあったという話を聞きました。
一豊役の上川さんは、以前に舞台とTVで竜馬を演じた役者さんでもあり、高知に縁
の深い人なので、龍馬の記念館に功名が辻のパンフとはナイス!と思うのですが。

<内容>
「NHKステラ」特別編集版(A4サイズ。表紙入れて全8ページ)
表紙には高知城をバックにした一豊&千代。裏表紙に「土佐二十四万石博」の広告。
中面見開き2ページにも二人の大きな写真入りで「功名が辻」ドラマを紹介。
(信長、秀吉、家康の顔写真と年表も。)
功名が辻面影紀行として高知を4ページにわたって記事と写真で紹介。
■赤い表紙のほうは「大河ドラマ功名が辻」の小型宣伝パンフ
観音開きになっていて、全部ひろげるとA4変形サイズ1枚ほどの大きさ。
一豊&千代の写真入りでドラマの紹介。人物関係図と略年譜。
すでに公表されている主役二人のメッセージ文も載っています。



もう一つはJR西日本の駅構内で手に入るパンフレット。(写真・下)
これも友人がたまたま見かけて教えてくれたのですが、自分で探してみるとなかな
か置いてなくて。最寄りの駅で係の人に尋ねたら保管ケースからわざわざ渡してく
ださったのがこれ。(もう一部くださいとは言えなかった・・・。)
友人情報では大阪市内や神戸市内の一部の駅には置いてあるらしいのですが。
さすがにJRだけあって観光ガイドが充実しています。食べ物やお土産情報まで載っ
いて、これ見ながら歩いてみたい!と思えるような楽しいパンフです。
自分が観光用に使う時は必要な箇所だけコピーして持ち歩き、パンフレットのほう
は保存版にしたいな~と思っています。

<内容>
「大河ドラマ功名が辻」パンフレット(A4サイズ。全24ページ)
編集・発行:NHKサービスセンター  協力:JR西日本
表紙には一豊&千代。中面最初の見開きは主な登場人物40人の顔写真。
ドラマ・ストーリーを17点の写真入りで紹介(3ページ)。
特集「一豊と千代ゆかりの地をゆく」では10コースを写真と記事、地図入りで詳
しく紹介(17ページ)。
※10コース=福井・敦賀、滋賀・賤ヶ岳、滋賀・宇賀野、滋賀・長浜、京都・聚楽第、
大阪・大阪城、岡山・備中高松城、鳥取・鳥取城、高知・高知城、静岡・掛川城。
他には、一豊と千代 戦国スポットガイド。「戦国ロマン」クイズラリーの応募要項。


 
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第14回功名が辻 おぼえがき

2006-04-10 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第14回「一番出世」(4月9日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

今週の殿。いよいよ月代で登場。先週の緊迫感がウソのような平和モードでした。
小谷城での働きで四百石となった一豊は秀吉のいる長浜城下で新生活を開始。
が、出世した一豊に対して同僚の堀尾、中村はよそよそしい態度に。
歴史の背景としては、光秀と並んで城主となった秀吉が身内を城に呼び寄せるエピ
ソード、今浜から長浜へと名前を変えた町の造営などがありました。

■月代の殿
下級武士の与力から羽柴秀吉の直臣となり、月代姿となった一豊さん。
武士の身なりに関するルールはよくわからないのですが、この月代、私なりに勝手
に解釈すると、アルバイトから正社員になったので制服着用が義務になった感じ?
髪型一つ違うだけでずいぶん落ち着いて見えるものなのですね。
んんん~、髪型のせいだけではないのかも。
失礼ながら「戦がないから腹も出て・・・」と槍稽古をする殿に「貫禄がおつきあ
そばしてよろしゅうございます」と返す千代の言葉、私も頷きましたよ~。
湯浴みをしている一豊さん、なかなか貫禄がおつきあそばされたようでした。
(先日高知で見た、ほっそりスラリな人とホントに同一人物なんだろうか? 悩)

■湯浴み(ゆあみ)
今回、しばしば出てきた湯浴みシーン。独立した湯殿があるかどうかが出世の証の
ように描かれていて、へぇ~と興味を持ちながら見ました。(阪神大震災の時にお
風呂に入れる日がすごく嬉しかった自分の実感も思い出しつつ。)
人が疲れや汚れを流す場所で愚痴も本音も流すみたいに、山内家、堀尾家、中村家
のそれぞれのお風呂で交わされる会話が三者三様でおかしかった。
中村家は亭主関白だし、「敵の首をたくさん捕っていい暮らしをさせてくださいま
し」と笑いながら妻が夫にねだる堀尾家はカカア殿下タイプのよう。
最後に、堀尾茂助くんが妻といっしょに山内家を訪れているシーン。一豊との垣根
を取っ払うのに湯殿が使われるというオチも好き。人間、おいしいもの、気持ちイ
イものの前ではケンカなし(経験談・・・爆)

■おなごにはわからん
あれほど問わず語りのようにベラベラ千代にしゃべっておいて、あげくにこの台詞
ですからねー、殿(笑)。
万福丸のことに触れ、同僚とのことを長々とグチる殿に、今から同僚たちの家に心
得違いを正してもらいに行くという千代。これで殿の気持ちが切り替わったのです
ね。ガラッと窓を開けて「男どうしのことじゃ。いろいろあるんじゃ」。そのあと
「おなごにはわ・か・ら・ん」と、妙にいたずらっぽい殿の表情にドッキン♪

■堀尾と中村と妻たち
同僚の二人が一豊に向ける視線にも、微妙な差があるんですね。
中村はたまたま秀吉と小谷城に入ったのが一豊だったことが悔しくて、やたら周囲
に当たり散らすし、イヤみも言う。(淳君、イライラ感がよく出てますね。)
堀尾のほうは、たまたまってことは次は自分にもチャンスがあるということだ、と
プラス思考。禄高を超えた友情のゆくえに今後も注目しましょう。

■千代の功績
出ましたね。秀吉の母。器が大きいというか、このマイペースさ。秀吉が頭が上が
らないのが歴史上の事実ならホントにすごいキャラです。
それにしても寧々の不機嫌を直したり、旭を城に連れてきたり。その両方とも千代
の功績。源助と旭の夫婦には来なくてもいい、と逆を言う作戦が効を奏しましたね。
(作戦なのか偶然なのかは想像するしかないけど、私は千代の作戦に一票!)
つねに機転がきき、状況判断ができる千代さん。秀吉へのウケもよさそうでした。
千代の内助の功の片鱗が見えてき始めたのですね。
ここで殿、源助には刀を持たせないと口約束。「この山内一豊、命に代えても秀吉
様にお聞き届けいただく所存・・・」ってソレ、小谷城で秀吉が使った台詞のまま。
上司の話術を思わずマスターしちゃった一豊さん、ほんとに守ってくださいね~。

 

今週からタイトルをマイナーチェンジ(笑)。今週の「ほぉ」にしました。
登場2回目の「ほぉ」は半兵衛との会話。
他の軍が戦をしているのに自分たちだけが町造りなどやっていてよいのか、と功名
を焦る一豊に半兵衛が言います。信長様は来たるべき武田との戦のために秀吉軍の
兵を休ませているのでは? と。さらに続けて
「いくら兵の数が多くても疲れ果てていては働けませぬ」。
ここで一豊がひと言「ほぉ」。
武田が片付き、やがて毛利と戦う時に、光秀と秀吉に対する信長の評価がわかる。
そういう半兵衛の読みに、子供のように目を輝かす殿でありました。



今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

・スタジオパークからこんにちは NHK総合 4月11日(火) 13:05~14:00  
ゲスト 浅野ゆう子さん
・スタジオパークからこんにちは NHK総合 4月21日(金) 13:05~14:00  
ゲスト 大地真央さん
・高知まるごと情報市 NHK高知放送局 
功名が辻をゆく「上川隆也インタビュー」 ※4/5放送分内容紹介
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。(←4/15は放送お休み。)

雑誌・新聞 
●「NHKステラ」4/15~4/21号(4月12日発売)
特集 大河ドラマ<功名が辻> 長澤まさみさんインタビュー
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
 

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第13回功名が辻 おぼえがき

2006-04-04 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第13回「小谷落城」(4月2日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

土曜日に高知城のイベントで拝見した上川さんの笑顔と、第13回のヘビーなお話の
殿とはギャップがありすぎて、まだまだ頭が切り替わりません~~~。
そっちに入っていくのはツライけれど、いってみよ~。 
小谷城の話にもかかわらず、今週も殿に絞って書いています。
上からの命令とはいえ、初めて自分で幼子を手にかけることになった殿。
小谷落城にまつわる信長、長政、市、万福丸、秀吉、光秀らのエピソードに、一豊
と千代も関わらざるをえなかった、辛く重苦しい一話でした。

■背中の温もり
小谷城から市の子供を背負って出る際に、秀吉は茶々を、一豊は万福丸をそれぞれ
背中に負うていました。後に茶々は秀吉の子を産み、万福丸は一豊に殺される。
そういえば、光秀の背中の温もりが忘れられぬと語った足利義昭が、光秀によって
討たれたのも先日の話。背負う者と背負われる者を、再び歴史上の出来事に登場さ
せるという今回の「功名が辻」の演出にはドキッとさせられます。

■できませぬ~秀吉と一豊
上司の命令にいきなりはじめから「できませぬ」と断言しちゃう殿にビックリ。
そもそも発言をコロコロ変えるような上司は部下からキラワレれるものですが。
万福丸は絶対に殺させない、命に代えてもと市と約束した言葉も、叡山攻めの帰り
に家臣たちに言った言葉もカンタンに翻す秀吉に、まっすぐに疑問を投げ返す一豊。
秀吉にとっても苦渋の選択であり、ギリギリの精神状態だったことはあの余裕のな
さで手にとるようにわかるのに。上からはただ命ぜられ、下からも責められる。中
間管理職の秀吉の立場、気持ちが見ていて苦しい。逆に一豊は秀吉のことを心から
信頼しているからこそ「できませぬ」などと口にできるのだと思うと、仕事をする
環境としてこの二人、望ましい上司と部下なのではと思えてきたり・・・。
(功名が辻の柄本明さん、この人ならではの秀吉を完璧に作ってしまったなあ。)
「きれいごとをいうな!」の秀吉のひと言はまさにプロフェッショナル。一豊はま
だまだ武士としては未熟であるという、その一点をズバッと突いた一撃でした。
でも、それならプロって何? プロであるための選択、決断とは。
プロとしての一豊は命令する。「構え!・・・・・・・」こんな短い号令を発する
間にさえ躊躇し、目をそらす一豊。最後の「突けーっ!」は涙目、涙声でした。

■殺される~信長と一豊
千代に向かって咄嗟に出た「言う通りにせぬと殺される」という言葉。信長に対す
る一豊の認識がハッキリと形になった瞬間だと思いました。
絶対権力への怖れ。自分が手を汚したことでより明確になった思いなのでしょう。
それにしても見事なのは、信長から報償をもらうのはいつも決まって人間の心を捨
て、鬼になり通せた者なのだということ。叡山攻めで城をもらった光秀しかり。そ
して、今回の秀吉と一豊しかり。功名をあげる、とはそういうことなのか。
「ありがたき幸せ」の言葉とは裏腹に殿の心がチクッと痛んだように見えました。

■千代・・・ゆるせ
万福丸のことを千代に尋ねられ、ついにしゃべってしまう殿。
殿が犯した罪を自分も背負うと誓った千代だから、何もかも受け止めてくれること
がわかっている妻だから、本当はもっと早く言いたかったのかもしれない。でも、
一番言いたくなかったことでもあるはず。そんな最初の言葉が目をそらしての
「千代・・・ゆるせ」なのだと思うと、切ない。
「わしが・・・・・・万福丸さまを殺した。」「侍奉公とは・・・辛いのう・・・」
言葉にならない「・・・」に、いたいけな子供を殺めてしまったことからくる苦痛、
職業武士が抱える矛盾、人に仕える身の辛さ、子供のように純粋な疑問など、幾つも
の思いがこめられていることが一豊の表情から読みとれて、ここのシーン、涙しなが
ら堪能させていただきました。
優しい心がうれしい。平然としている殿でなくて安心した。行為を決して非難せず、
傷ついた心ごと包んでくれる千代の大きさがきっと一豊にはありがたかったはず。
夫婦ってやっぱり、戦う場所ではなく、人間に戻れる場所でなければね・・・(笑)。

■下品
相手の武将のしゃれこうべを金で塗り、頭頂部を盃にする。それを見て、妹の市が
兄信長に向かって言った痛烈な台詞が印象に残ったので書きとめておきます。
「敵の武将を死して哀れむのがまことの武士(もののふ)」に続けて「こんな下品
なふるまい、兄らしくない」。下品という言葉の使い方の見本のようでした(笑)。

 

今週もなし!


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

・高知まるごと情報市 NHK高知放送局 総合 4月5日(水) 18:10~19:00
功名が辻をゆく「上川隆也インタビュー」 内容紹介
放送後内容紹介←4/8追記
・土曜スタジオパーク NHK総合 4月8日(土) 14:00~15:00 
土佐二十四万石博の様子を放送する可能性あり。 
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞 
●「NHKステラ」4/8~4/14号(4月5日発売)
表紙、目次にも上川さんと仲間さんが登場。(本文は全4ぺージ)
●「NHKステラ」4/15~4/21号(4月12日発売)(←4/8追記
特集 大河ドラマ<功名が辻> 長澤まさみさんインタビュー
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
 

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