ファンとしては荒れてやるう~!! のつもりだったけれど、金曜日に
自分で書いた希望をかなりの点で満たしていることに気づいた(笑)。
しかも、あのラスト。サプライズにもなってるやん。
(人によって見方が違うのかもしれないけれど。)
というワケで、今回の私、荒れずにすみましたの。
おまけに最終章を記念して、トヤツボ以外のことにも触れています。
なお、この結末については最近観た新感線のお芝居「朧の森に棲む鬼」
用語でぜひぜひ書きたいと思ったので、番外編もアップする予定。
(書けるかな?)
さて。ついにきた最終章。
●戸谷
<私の戸谷への希望>
・ゼッタイに涙を流してほしくない。
・男と女の「情愛」には最後まで目覚めないでほしい。
自分の罪を認め、涙ながらに反省する、ナンテことは最後までなかった。
誰かさんへの愛に目覚めることもついになかった。
また、豊美から与えられた<嘱託殺人>なるものを否定することもなく、
仮出所の日さえ、喜びとか感謝の情も見せないまま淡々と迎えた戸谷。
そんな戸谷はまるで感情を放棄してしまった人間という感じがします。
最終章、いつにもまして無言のシーンが多かったせいかも。
(ファン的にはこの無言の表情が重苦しい、発散できない原因かと。)
刑務所の外で、豊美の姿が視界に入った時、一瞬怪訝そうな顔をするも、
「さ、行きましょう」の言葉に、まるで催眠術にかかったように後を
ついてゆく戸谷。ここでも声を発しないのはなぜでしょう?
そして、ラスト。
あの森で起こった出来事については具体的な映像はなかったわけですが、
当然、戸谷はこの世から消えた、と私は思いました。
(ファン的にはイヤ~、かわいそうすぎるよー、シクシクなのですが。)
悪いことをするとこんな最期が待っている、という良識的なオチにした
かったのか、TV局としては・・・。
ナーンダ、暴れてやるう~!! と思いかけて、ふと思い出したことが。
ある意味、自分自身を抹殺することは前からずっと願っていたこと。
それがようやく叶えられたのだと解釈することで、戸谷の結末については
ようやく私自身を納得させることができました。
だって、戸谷自身を形作ってきたものを剥奪された今、仮出所という形で
社会に出て、これから地道にコツコツと生きてゆけと言うほうがもっと
残酷じゃないですか。戸谷がそれほど強い人間だとは思えないし。
上川さんがかつてインタビューで語った言葉を借りれば、医師という、
自分の「背骨」がなくなった今、戸谷は戸谷でなくなってしまった。
最終章で刑が確定してから言葉を発しなくなった戸谷は、そんな状態では
なかったかと想像しています。
そんな中、感情をあらわにした印象的なシーンが1つ。それを私の最後の
トヤツボにしたいと思います。
●豊美
<私の豊美への希望>
・幸せになってほしい。それもヌケヌケと。
・お願いだから、戸谷への愛になど囚われないでほしい。
豊美はとうとう幸せの頂点に立ったんですね。それもヌケヌケと。
目的を遂行するために、ありとあらゆる障害を排除し、強い意志でその
幸せを手に入れた、それでこそアナタは正真正銘の悪女。
「どうしたら独占できますか?」をこういう方法で実行したわけですね。
ここまでカンペキにやるとは私には予想できなかったので、お見事だわ。
「戸谷はついに私だけのものになりました」と悦に入る豊美。
警察に駆け込んで戸谷を告発した時、いったんは法的に葬るように見せ
かけたでしょう。私、ここでだまされましたよー。
「私の恋を終わらせるために最後にすること」がその選択肢だったとは。
ほんとに葬ってしまったのね。あの森で。
先生が望むことをこんどは豊美の手でやってあげた。
これでもう永遠に自分だけのもの。殺人は究極の独占方法。
おめでとう!! 豊美さん。
もしかして現実に繰り返されている殺人がらみの愛憎劇って、こうゆう
ことなの?
好きな人を独占した喜びは、殺してしまった罪悪感を帳消しにできるの?
愛する人が生きている限りつきまとっていた妄執とサヨナラできた安堵感は、
愛する人の喪失よりも価値があるの?
独り占めにした時点で、豊美の恋は終わり。
執着するものがなくなるから。
これで戸谷に囚われることなく生きてゆける。
さ、次、行ってみよう!!(笑)
最後の豊美の顔は「信一くん、ラブ♪」の愛に生きるよりも、なぜかもう
違うことにエネルギーを注ぎそうな顔に見えました。(うわぁ~!)
これってオークションで「あなたが落札しました!」でホッと安心し、
また次がほしくなる私自身の気持ちに似てるような・・・。
でもね、でもね・・・
体はそうかもしれない。だけど、戸谷の心はけっきょく誰のものにもなら
なかったのでは。
そこのところが、わるいやつ戸谷の<存在証明>ってことにしてチョ♪
あとの登場人物については、よくわかりません(笑)。
●下見沢&隆子
原作を読まなくてよかったと心底思った、この二人。
ここまで戸谷を痛めつけるからには、過去にきっと因縁めいた何かがあ
るはず。と最終章まで楽しみにしていたのに。何もなかった。
ただお金が目的だったなんてねー。あっはっは。笑える!
いや、でもシモミーは戸谷のせいで不幸になってゆく女、豊美をほんの
少しは愛したはずだから。豊美のへの同情が計画をさらに膨らませたと
思いたいけど。
結果として、春彦殺しの共犯だった戸谷とチセは、この下見沢によって
経済的に殺されたとも言えるわけですなあ。やっぱり、TV的良識オチ。
●事務長
話をかきまぜるジョーカーはこの人。下見沢と組んでいるとずっと思っ
てた。死守した病院が学校に代わったけど、まさかそこでも事務長?
<今週のトヤツボ 最終章>3/9放送分
病院が学校に代わっているのを見て、護送車のなかで驚く戸谷
3年後。仮出所が決まって護送車で移送される戸谷。
(ああ、おヒゲ~、いいなあ。このドラマで上川さん痩せた? なんに
してもオトコマエやなあ・・・とか考えてた私。)
で、病院のあるべき場所を通りがかった時。なにやら知らない建物が!
え? 槇村隆子デザイナー学園。あれ? 理事長が「下見沢作雄」?!
ここで、くそー!! と大仰に驚いたり、悔しがったり、怒って何かを
蹴ったりせず、うつろに何かを考えているような目をするのねー。
「これですべてわかった」という言葉をその表情ににじませて。
すべてが氷解したというその瞬間の、目だけであそこまで語ってくれる
ところがもーねー。「信一くん、ラブ♪」
自分で書いた希望をかなりの点で満たしていることに気づいた(笑)。
しかも、あのラスト。サプライズにもなってるやん。
(人によって見方が違うのかもしれないけれど。)
というワケで、今回の私、荒れずにすみましたの。
おまけに最終章を記念して、トヤツボ以外のことにも触れています。
なお、この結末については最近観た新感線のお芝居「朧の森に棲む鬼」
用語でぜひぜひ書きたいと思ったので、番外編もアップする予定。
(書けるかな?)
さて。ついにきた最終章。
●戸谷
<私の戸谷への希望>
・ゼッタイに涙を流してほしくない。
・男と女の「情愛」には最後まで目覚めないでほしい。
自分の罪を認め、涙ながらに反省する、ナンテことは最後までなかった。
誰かさんへの愛に目覚めることもついになかった。
また、豊美から与えられた<嘱託殺人>なるものを否定することもなく、
仮出所の日さえ、喜びとか感謝の情も見せないまま淡々と迎えた戸谷。
そんな戸谷はまるで感情を放棄してしまった人間という感じがします。
最終章、いつにもまして無言のシーンが多かったせいかも。
(ファン的にはこの無言の表情が重苦しい、発散できない原因かと。)
刑務所の外で、豊美の姿が視界に入った時、一瞬怪訝そうな顔をするも、
「さ、行きましょう」の言葉に、まるで催眠術にかかったように後を
ついてゆく戸谷。ここでも声を発しないのはなぜでしょう?
そして、ラスト。
あの森で起こった出来事については具体的な映像はなかったわけですが、
当然、戸谷はこの世から消えた、と私は思いました。
(ファン的にはイヤ~、かわいそうすぎるよー、シクシクなのですが。)
悪いことをするとこんな最期が待っている、という良識的なオチにした
かったのか、TV局としては・・・。
ナーンダ、暴れてやるう~!! と思いかけて、ふと思い出したことが。
ある意味、自分自身を抹殺することは前からずっと願っていたこと。
それがようやく叶えられたのだと解釈することで、戸谷の結末については
ようやく私自身を納得させることができました。
だって、戸谷自身を形作ってきたものを剥奪された今、仮出所という形で
社会に出て、これから地道にコツコツと生きてゆけと言うほうがもっと
残酷じゃないですか。戸谷がそれほど強い人間だとは思えないし。
上川さんがかつてインタビューで語った言葉を借りれば、医師という、
自分の「背骨」がなくなった今、戸谷は戸谷でなくなってしまった。
最終章で刑が確定してから言葉を発しなくなった戸谷は、そんな状態では
なかったかと想像しています。
そんな中、感情をあらわにした印象的なシーンが1つ。それを私の最後の
トヤツボにしたいと思います。
●豊美
<私の豊美への希望>
・幸せになってほしい。それもヌケヌケと。
・お願いだから、戸谷への愛になど囚われないでほしい。
豊美はとうとう幸せの頂点に立ったんですね。それもヌケヌケと。
目的を遂行するために、ありとあらゆる障害を排除し、強い意志でその
幸せを手に入れた、それでこそアナタは正真正銘の悪女。
「どうしたら独占できますか?」をこういう方法で実行したわけですね。
ここまでカンペキにやるとは私には予想できなかったので、お見事だわ。
「戸谷はついに私だけのものになりました」と悦に入る豊美。
警察に駆け込んで戸谷を告発した時、いったんは法的に葬るように見せ
かけたでしょう。私、ここでだまされましたよー。
「私の恋を終わらせるために最後にすること」がその選択肢だったとは。
ほんとに葬ってしまったのね。あの森で。
先生が望むことをこんどは豊美の手でやってあげた。
これでもう永遠に自分だけのもの。殺人は究極の独占方法。
おめでとう!! 豊美さん。
もしかして現実に繰り返されている殺人がらみの愛憎劇って、こうゆう
ことなの?
好きな人を独占した喜びは、殺してしまった罪悪感を帳消しにできるの?
愛する人が生きている限りつきまとっていた妄執とサヨナラできた安堵感は、
愛する人の喪失よりも価値があるの?
独り占めにした時点で、豊美の恋は終わり。
執着するものがなくなるから。
これで戸谷に囚われることなく生きてゆける。
さ、次、行ってみよう!!(笑)
最後の豊美の顔は「信一くん、ラブ♪」の愛に生きるよりも、なぜかもう
違うことにエネルギーを注ぎそうな顔に見えました。(うわぁ~!)
これってオークションで「あなたが落札しました!」でホッと安心し、
また次がほしくなる私自身の気持ちに似てるような・・・。
でもね、でもね・・・
体はそうかもしれない。だけど、戸谷の心はけっきょく誰のものにもなら
なかったのでは。
そこのところが、わるいやつ戸谷の<存在証明>ってことにしてチョ♪
あとの登場人物については、よくわかりません(笑)。
●下見沢&隆子
原作を読まなくてよかったと心底思った、この二人。
ここまで戸谷を痛めつけるからには、過去にきっと因縁めいた何かがあ
るはず。と最終章まで楽しみにしていたのに。何もなかった。
ただお金が目的だったなんてねー。あっはっは。笑える!
いや、でもシモミーは戸谷のせいで不幸になってゆく女、豊美をほんの
少しは愛したはずだから。豊美のへの同情が計画をさらに膨らませたと
思いたいけど。
結果として、春彦殺しの共犯だった戸谷とチセは、この下見沢によって
経済的に殺されたとも言えるわけですなあ。やっぱり、TV的良識オチ。
●事務長
話をかきまぜるジョーカーはこの人。下見沢と組んでいるとずっと思っ
てた。死守した病院が学校に代わったけど、まさかそこでも事務長?
<今週のトヤツボ 最終章>3/9放送分
病院が学校に代わっているのを見て、護送車のなかで驚く戸谷
3年後。仮出所が決まって護送車で移送される戸谷。
(ああ、おヒゲ~、いいなあ。このドラマで上川さん痩せた? なんに
してもオトコマエやなあ・・・とか考えてた私。)
で、病院のあるべき場所を通りがかった時。なにやら知らない建物が!
え? 槇村隆子デザイナー学園。あれ? 理事長が「下見沢作雄」?!
ここで、くそー!! と大仰に驚いたり、悔しがったり、怒って何かを
蹴ったりせず、うつろに何かを考えているような目をするのねー。
「これですべてわかった」という言葉をその表情ににじませて。
すべてが氷解したというその瞬間の、目だけであそこまで語ってくれる
ところがもーねー。「信一くん、ラブ♪」
ドラマもムンパリさんの感想も、最後までたっぷり楽しませていただきました。放送直後のコメントで「荒れるかも?」とあったので「あれ~?」と思いましたが・・よかったです(?)最後の最後まで想像を膨らませてくれて、実に面白いドラマだったと思います。上川さん、新たな魅力いっぱいでしたし、確実にまたひとつ階段を上がられたなと感服しました。
>だけど戸谷の心はけっきょく誰のものにもなら
なかったのでは。
そのとおりだと思います。戸谷を殺しても殺さなくても(まだ「殺さない選択」も捨てきれないの、わたし。笑)彼の心は誰のものにもならないし、誰の心も欲さない、戸谷というのはそういう男だと思いますね。く~、哀しいがちょっとかっこいいぞっ。
ところで、ムンパリさんは、豊美の証言をどうお聞きになりました?終えたあとの空しい表情がとても気になって、どうにもわからないんです。
なんだか語りたいことはいっぱいです(笑)
最後にひとこと。
なんだかんだ言っても、戸谷先生かっこよかったーー♪♪(上川さん痩せたよね~。お顔すっきりのまま、もちっとがっちりの方がわたしは好きだけどな。舞台が始まるとまた筋肉つくのかしらん)
一番のサプライズは「戸谷が生きていること」だと思うのよね~。
殺されたと思うのが一番落ち着くけど、それは視聴者の願望であって、実は・・・。
この件に関しての続きは<朧な番外編>の方へ(笑)。
でも、この戸谷という男。私には未だによくわからないの~。行動不可解。やっぱり、ナゾを解く鍵は両親との関係だと思うんだけど。
ちなみに、悪女シリーズの1つめ「黒革の手帖」にはスペシャル編があったんですよ~。
「わるいやつら」にスペシャル編が出るとしたら(笑)、戸谷の生い立ちの秘密か、生きていた戸谷後日談のどちらかしかないよね。「新・お水の花道」みたいにアッケラカンと「新・わるいやつら」で登場、ナンテどうかなあ? ラストは豊美の妄想だった・・・とか(笑)。
豊美の証言・・・。「私がそうなるように故意に先生に仕向けました」のあとですよね。
うーん。周囲を信じ込ませるための演技かと思ってたけれど、さっき見てみたら、その時のことを回想していたか、まんざら100%嘘でもなさそうに思えた。法廷の場を借りて豊美なりの愛の告白をしたのでしょうか。
米倉さん、ほんと! きれいです~。