抗DNA抗体のページを更新
- 抗DNA抗体には、2本鎖DNAに反応するものと、1本鎖DNAのみと反応するものの2種類がある。検査法には主に1本鎖DNA抗体を検出するPHA法と、2本鎖DNAに特異的なRIA法があるが、PHA法はすでに検査が中止となっている。
抗DNA抗体を測定する目的は膠原病の診断にあるが、RIA法で検出されるIgG型抗2本鎖DNA抗体は活動期の全身性エリテマトーデス(SLE)に特異的に出現するため、SLEの診断に有用であり、よく用いられている。
一般に抗DNA抗体の力価は活動性に関連があり、急性活動期に陽性率、抗体価とも上昇し、非活動期には低下する。
ステロイド剤や免疫抑制剤の投与により陰性化することがあるので注意を要する。
<出典:LSIメディエンス> - ■ 高値を示す病態
- 全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ、混合性結合組織病(MCTD)、シェーグレン症候群 など