高齢者鉱質コルチコイド反応性低ナトリウム血症 (mineralocorticoid responsive hyponatremia of the elderly: MRHE) の総説
Medicine (Baltimore) 2017; 96: e7154
MRHE は1987年に石川らが初めて報告した高齢者の低ナトリウム血症の原因となる疾患概念。
レニンアンジオテンシンアルドステロン系への反応低下による近位尿細管におけるナトリウムの再吸収が低下するために低ナトリウム血症になると考えられている。血管内容量が低下するため、抗利尿ホルモンが上昇すると考えられており、検査所見上は SIADH と区別がつかない。しかし、MRHE では飲水制限で低ナトリウム血症が悪化することがある。
フルドロコルチゾン(フロリネフ) 0.02-4 mg/日内服で加療すると、2週間以内に低ナトリウム血症が改善すると報告されている。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5502141/