5月10日に丸紅が3,000円に到達したので、また100株だけ利食った。
丸紅の値動きと売買
丸紅に関しては個別銘柄の記事で過去の売買履歴を一度まとめた。その記事には2020年にコロナショック時の下げを利用して1,000株を一般口座から特定口座にシフトしたことや、元々特定口座で保有していた分の内の100株を2,200円で利食ったことを書いた。
かなりの高配当株(平均取得価格に対して今期予想で16.6%)になったし、売れば税金も高いので積極的に売る気にはなれなかったが、5月10日に3,000円に到達したので、元々特定口座で保有していた分の内の100株をまた売った。丸紅の週足チャートに特定口座で買った時と利食い履歴を追記した。なお、今回のチャートには一般口座から特定口座にシフトした分については記載していない。
個別管理上、譲渡益は23.1万円、利益率340%、年利換算71.3%の好成績となった。 特定口座上の平均取得価格は540円になっているので、口座上の利益は24.5万円強で召し上げられる税金は5.0万円弱になる。
今回は3,000円到達記念ということに加え、好業績で連続増配が続いているとは言え割安感は減ってきたこと、住友商事の方は売りを我慢したこと(後述)、もし市場の暴落等が起きたら一部は利食っておけばよかったと思ってしまうだろうことを考えて100株だけ売っておくことにした。
丸紅等に関するニュースなど
5月2日に前期決算と今期予想を発表した。前期へこんだ分、今期は少し伸びる。1株益の推移で見ると前々期316.11円⇒前期279.62円⇒今期286.67円。配当は78円⇒85円⇒90円 。
丸紅はチリの銅鉱山拡張に乗り出すが、リスクマネーをうまく抑えているらしい。かつてガビロンやチリ銅鉱山での失敗を重ね、会社として色々うまくなっているみたいだ。
丸紅を始め5大商社は資本効率の改善に努め、PBRも1.0倍を超えてきた。以下の記事に2010年頃からの5大商社のPBRの推移の比較グラフがある。
この記事のPBRの推移グラフから住友商事の出遅れが顕著なのが分かる。住友商事は低採算資産の入れ替えを進めて3年で8000億円のキャッシュインを見込む(新中期経営計画)ということだ。住友商事は5月2日に前期決算と今期予想を発表したが、前期利益は32%減だが今期は37%増のV字回復。株価もこれを好感して上げた。
住友商事に関しては、物言う株主の米エリオットが数百億円規模で取得し、株式価値向上策などで協議を進めているもようだと4月29日に報じられた。
最近の商社株の一段高を受けて丸紅か住友商事(NISA分)のどちらかを一部利食っておきたいと思ったが、上記の状況も考慮して住友商事の方が上値余地は大きいと判断し、今回は丸紅の方を利食ったのだった。