毎週土曜日に為替トレンド確認のために個人的に行っているトレンド分析の2月1日分(12月30日~1月31日)。
分析結果と各ペア動きのまとめ
トレンド分析のサマリ部分(見方の説明は2020年2月3日の記事参照)。
分析結果と各ペア動きのまとめ
トレンド分析のサマリ部分(見方の説明は2020年2月3日の記事参照)。

各通貨ペアの日足チャート

出所:みんかぶ|FXチャート一覧(https://fx.minkabu.jp/pair/chart)
ドル円は1月10日に158.872円まで上げたが、その後は米国の金利据え置き見通しや日本の利上げ見通しを背景に下落基調に転じ、1月27日に153.710円を付けたあと月末は155.15円台で終えた。
ドル円は1月10日に158.872円まで上げたが、その後は米国の金利据え置き見通しや日本の利上げ見通しを背景に下落基調に転じ、1月27日に153.710円を付けたあと月末は155.15円台で終えた。
1月3日のISM製造業景況指数は予想外に2カ月連続で持ち直し、利下げ鈍化観測が強ままってドル買いが優勢になった。1月7日のISM非製造業景況指数も予想以上に上昇し、長期金利が上昇してドル円は158円台に達した。
1月10日の雇用統計は各数値が予想以上に強く、追加利下げの後ずれ見通しが強まって158.872円の1月高値を付けた。しかし、その後は日本の1月利上げ観測が強まったことで下落基調に転じた。
1月14日の生産者物価指数は予想外に鈍化、1月15日の消費者物価指数もインフレ鈍化を示唆したが、1月16日の小売売上高は年末商戦による個人消費の底堅さを示した。しかしドル安は進んで一時155.1円台まで下げた。
1月20日にトランプ大統領が就任し、WHO脱退、EV義務化撤廃などの大統領令に署名したが、公言していたカナダ等への関税は先延ばしとなった(2月1日から実施と1月31日に発表)。関税懸念は後退したが、ドル円への影響は小さく156円を挟んだもみ合いが続いた。
1月10日の雇用統計は各数値が予想以上に強く、追加利下げの後ずれ見通しが強まって158.872円の1月高値を付けた。しかし、その後は日本の1月利上げ観測が強まったことで下落基調に転じた。
1月14日の生産者物価指数は予想外に鈍化、1月15日の消費者物価指数もインフレ鈍化を示唆したが、1月16日の小売売上高は年末商戦による個人消費の底堅さを示した。しかしドル安は進んで一時155.1円台まで下げた。
1月20日にトランプ大統領が就任し、WHO脱退、EV義務化撤廃などの大統領令に署名したが、公言していたカナダ等への関税は先延ばしとなった(2月1日から実施と1月31日に発表)。関税懸念は後退したが、ドル円への影響は小さく156円を挟んだもみ合いが続いた。
1月24日に日銀は0.25%利上げしたが、事前にリーク情報が多く出回っていたために影響はほぼなく、一時154.8円台まで下げたが155.9円台に戻して終えた。しかし、週明けの1月27日に改めてドル安が進み153.710円の1月安値を付けた。
1月30日のFOMCでは予想通り政策金利は据え置きとなり、議長の記者会では見利下げを急ぐ必要ないとの発言などもあったが影響は小さかった。1月31日のPCEコア価格指数は低い伸びにとどまった。また1月31日に2月1日からカナダとメキシコに25%の関税、中国に10%の追加関税を課すと発表したため、ドル円は小反発して155.1円台で終えた。
なお、ドル円は2月1日のトレンド分析で売転換した。
ユーロドルは1月13日に$1.01774まで下げたが、1月27日には$1.05332まで戻して$1.036台で終えた。概ねドル円と反対の動きだった。
ユーロドルは1月13日に$1.01774まで下げたが、1月27日には$1.05332まで戻して$1.036台で終えた。概ねドル円と反対の動きだった。
1月6日の独消費者物価指数は市場予想上回るインフレ率の加速でECBの大幅利下げの可能性は後退した。しかし、ドイツとフランスがそろってマイナス成長に転落しており、1月30日のECB理事会では中銀預金金利を2.75%に下げ、4会合連続の利下げとなった。
ユーロ円は1月3日に164.548円の1月高値を付けたあと1月17日に159.722円の1月安値を付けたが、1月24日に164.0円台まで戻し、1月31日に一時160円割れのあと160.7円で終えた。ユーロ円は2月1日のトレンド分析で売転換した。
各国の動きとニュース
米国関連
1月3日 ISM製造業景況指数
1月7日 ISM非製造業景況指数
1月10日 雇用統計
1月14日 生産者物価指数
1月15日 消費者物価指数
1月16日 小売売上高
1月20日 トランプ大統領就任
1月30日 FOMCとパウエル議長記者会見
1月31日 PCEコア価格指数
1月31日 カナダ、メキシコ、中国への関税
EU関連
1月6日 独消費者物価指数
1月30日 ECB理事会
日本関連
1月15日 植田総裁発言
1月24日 日銀の金融政策決定会合と植田総裁記者会見
解説記事
1月7日 唐鎌大輔氏の2025年の為替見通し
1月7日 ユーロドルのパリティー接近理由