毎週土曜日に為替トレンド確認のために個人的に行っているトレンド分析の11月2日分(9月30日~11月1日)。
月
各通貨ペアの日足チャート
出所:みんかぶ|FXチャート一覧(https://fx.minkabu.jp/pair/chart)
これまで引用してきたセントラル短資の為替チャート一覧が機能としてなくなったため今回から変更。 ただし、本文等で参照するレートはセントラル短資のレートを利用。
これまで引用してきたセントラル短資の為替チャート一覧が機能としてなくなったため今回から変更。 ただし、本文等で参照するレートはセントラル短資のレートを利用。
ドル円は9月30日の141.637円の安値から10月28日の153.879円の高値までほぼ一本調子で上げ、11月1日は153.0円台で終えた。
10月1日のISM製造業総合景況指数は6カ月連続で活動縮小を示して一時143円割れとなったが、イランのイスラエルへの攻撃から中東の地政学リスク懸念によってドル買い優勢となった。10月2日に石破首相が日銀総裁と会談した上、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていないと語ったことでドル高が進み、10月2日のADP雇用統計は予想上回る6月来の大幅増で利下げ観測が後退し、146円台半ばまで上げた。
10月4日の9月雇用統計では雇用者数の伸び等が全予想を上回り、大幅利下げ観測後退でドル高が進み、一時149円に達した。10月5日のトレンド分析でドル円は買転換した。7月27日に売転換して以来のトレンド逆転だった。
10月9日の9月FOMCの議事要旨公開では、利下げ幅を巡り活発な議論があり、大多数が大幅利下げ支持だったが意見には深い相違のあったことが明らかになった。ドル円にはほぼ影響はなかった。
10月4日の9月雇用統計では雇用者数の伸び等が全予想を上回り、大幅利下げ観測後退でドル高が進み、一時149円に達した。10月5日のトレンド分析でドル円は買転換した。7月27日に売転換して以来のトレンド逆転だった。
10月9日の9月FOMCの議事要旨公開では、利下げ幅を巡り活発な議論があり、大多数が大幅利下げ支持だったが意見には深い相違のあったことが明らかになった。ドル円にはほぼ影響はなかった。
10月10日の9月消費者物価指数は予想を上回る伸びでドル買いの反応となったが、予想より弱かった失業保険申請件数に反応したドル売りが徐々に優勢になった。10月11日の9月生産者物価指数は前月比横ばいで、ややドル高になったが影響は小さかった。
10月17日の9月小売売上高は予想を上回る伸びでドル円は150円台に達した。その後も長期金利の上昇が続いていたのでじり高となり、10月23日には一時153円台を付け、10月28日には10月高値の153.879円を付けた。米大統領選の状況を踏まえ、トランプトレードとして米金利高、米ドル高が進んだ。
10月17日の9月小売売上高は予想を上回る伸びでドル円は150円台に達した。その後も長期金利の上昇が続いていたのでじり高となり、10月23日には一時153円台を付け、10月28日には10月高値の153.879円を付けた。米大統領選の状況を踏まえ、トランプトレードとして米金利高、米ドル高が進んだ。
米国10年債の利回りの最近1年間の推移は以下のようになっており、これに合わせるようにドル高円安が進んでいる。
出所:SBI証券|米国債10年
10月30日のGDP 7-9月速報値は予想を下回ったが影響はなかった。
10月31日の日銀の金融政策決定会合では予想通り金利等は据え置きとなったが、総裁会見ではこれまで繰り返してきた政策判断に「時間的な余裕はある」との表現を今後は使わないとしたため、 日銀の再利上げが近づいたとみなされて152円割れまでドル安に振れた。
11月1日の10月雇用統計では雇用者数は1.2万人増にとどまり、153円台に戻していたドル円は一時152円割れとなったが、ハリケーンとストの影響とみなされて結局ドル高に戻った。11月1日のISM製造業指数も23年7月以来の低水準となったが、ハリケーンの影響を受けた可能性が言われて影響しなかった。
ユーロドルは9月30日の$1.12091の高値から10月23日の$1.07611の安値までほぼ一本調子で下げたが、その後反転して11月1日は$1.08337台で終えた。10月5日のトレンド分析で売転換した。7月13日に買転換して以来のトレンド逆転だった。
ユーロドルは9月30日の$1.12091の高値から10月23日の$1.07611の安値までほぼ一本調子で下げたが、その後反転して11月1日は$1.08337台で終えた。10月5日のトレンド分析で売転換した。7月13日に買転換して以来のトレンド逆転だった。
10月17日のユーロ圏9月インフレ率確定値は速報値から下方修正され、ECBの利下げの根拠が堅固になった。10月17日のECB理事会では予想通り中銀預金金利を0.25%引き下げて3.25%とした。今年3回目、2会合連続の利下げとなり、ユーロ安が進んで10月23日には$1.07611の10月安値を付けた。
その後、自律反発の動きに加え、10月25日からのIMF年次総会でラガルド総裁がディスインフレは極めて順調と強調したり、ECB当局者らの発言で金融政策の方向性に関する見解に相違が生じ始めていることが明らかになって、ユーロドルが戻り歩調になった。10月31日の10月ユーロ圏インフレ率速報値は2%と予想上回り、ECBの漸進的な利下げを後押しすることになった。
ユーロ円は9月30日の158.098円の安値から10月31日の166.688円の高値までほぼ一本調子で上げ、11月1日は165.778円台で終えた。10月5日のトレンド分析で買転換した。7月27日に売転換して以来のトレンド逆転だった。
ユーロ円は9月30日の158.098円の安値から10月31日の166.688円の高値までほぼ一本調子で上げ、11月1日は165.778円台で終えた。10月5日のトレンド分析で買転換した。7月27日に売転換して以来のトレンド逆転だった。
各国の動きとニュース
米国関連
10月1日 ISM製造業総合景況指数
10月2日 ADP雇用統計
10月4日 雇用統計
10月9日 9月のFOMCの議事要旨公開
10月10日 消費者物価指数
10月11日 生産者物価指数
10月17日 小売売上高
10月30日 GDP 7-9月速報値とPCEコア価格指数
11月1日 雇用統計
11月1日 ISM製造業指数
EU関連
10月17日 ユーロ圏9月インフレ率
10月17日 ECB理事会とラガルド総裁の記者会見
10月25日 IMF年次総会でのECB当局者らの発言
10月31日 ユーロ圏インフレ率速報値
日本関連
10月2日 石破首相と植田総裁の会談
10月27日 衆議院選挙
10月31日 日銀の金融政策決定会合と総裁会見