2019年NISAで保有していたJPMC(旧、日本管理センター)を昨年末に100株売り、今年に入ってから新NISA成長投資枠で買い戻した。
JPMCの値動きと初期の買
JPMCは、賃貸住宅の一括借り上げ専業で、物件の建築や管理は提携加盟会社に任せている。地方中心に全国展開しているが、散歩していると管理物件を見かけることもあるので首都圏にも展開している。
この銘柄を知ったきっかけは、はっきりと覚えてないがZAiに紹介されていたのだと思う。私の銘柄管理シートでは四季報2018年新春号からのデータが残っていたので、2017年末に向けて業績好調で上げ基調になっている連続増配銘柄として紹介されていたのだと思う。
四季報データを銘柄管理シートに転記して分析する程度の興味を引いた銘柄ではあったが、逆張り派なので右肩上がりの銘柄を買うことは基本的にない。それでウォッチ銘柄になった。後述するが、業績は利益ベースでは2018年12月期がピークだった。それを予見したのか、株価は2018年に入って反落していった。2月には世界的株安もあり、2018年を通して株式市場は弱かった。
ただ、四季報2018年春号では、コメントは【利益続伸】となっていたし、自己資本比率は44%あって低くはないのにROEは39%ほどもあった。それで株価が下げてきた2018年3月23日に1,500円で200株買った。その後も下げ続けたので、2018年6月21日に1,330円で200株買い増した。JPMCの月足チャートに私の売買履歴を追記したものを以下に示すが、初期の買としてこれで一段落した。
2019年NISA分の買と売
1,200円辺りで下げ止まったように見えていた株価は2018年末に向けて下げた。この頃は株式市場全体がそうだったが、JPMCの下げはきつかった。四季報2019年新春号ではまだ【小幅増益】と書かれていたが、2019年春号では【減 配】となっていた。高収益の物件売買仲介減退、人員・IT・広告費等先行負担かかり大幅営業減益になっていた。JPMCの売上と営業利益の推移は以下のようになっている。
出所:マネックス証券|銘柄スカウター
また、JPMCの配当の推移は以下のようになっている。
出所:マネックス証券|銘柄スカウター
2019年2月12日に2018年12月期の決算と2019年12月期の業績予想が発表された。業績が右肩上がりの連続増配銘柄だったのに業績が落ち、減配となれば大きく売られるのは当然である。
しかし、私は下げ過ぎだと思い、残っていた2019年NISA分で2019年2月13日に735円で200株買った。結果的には運よく底値に近いところで買えていた。3月に入って709円の底値を付けた後は大きく戻していった。
10月に入って今度は戻し過ぎだと思ったので、2月に買ったばかりのNISA分を100株だけ10月1日に1,500円で利食った。特に上値目処があった訳ではないが、1,500円は最初の買の時の株価だった。結果的には運よく高値に近いところで売れていた。
その後2020年にはコロナショックもあり、業績がさらに少し落ちた。2020年の夏には特定口座分で100株だけ売って、その後買い戻した。結果的には節税売りのようになったが、他の銘柄の購入資金捻出と余裕資金の都合でそうなっただけだ。
2021年以降、業績は緩やかに回復していき、増配基調に戻っているが株価の回復は鈍かった。高配当株になっているので2019年NISA分の残り100株は満期まで保有して特定口座移管でよいと思っていた。しかし、2023年12月末権利確定分の配当はNISA対象期間外での受け取りとなって非課税ではなくなる。それで考え直して権利確定前に利益確定しようと2023年12月25日に1,130円で残り100株を売った。
新NISA成長投資枠での買
JPMCの2023年12月期の配当は年間51円の予定で、株価1,130円なら配当利回りは4.5%になる。業績も回復基調なので、昨年末に売った分は年明け早々に新NISAで買い戻そうと考えていた。12月権利確定分の配当は25.5円なので、その配当落ちを考慮して年明けから1,100円で買指値注文を出しておいた。
しばらく注文成立を待っていたが、なかなか成立しないので、買いそびれるのを懸念して1,110円に上げたら1月12日に買えた。株価の上昇も見込める高配当株として買い増しも含めて300株買った。1月17日には1,098円まで下げたので指値を変更しなくてもよかった訳だが、先のことは分からないし、待ちきれないので仕方ない。
2024年12月期の配当予想は四季報では55円に増えている。1,110円だと4.95%の非課税の配当利回りになる。2024年12月期は増収増益のようだし、株価が1,500円ぐらいまで上げても妥当だと考えている。その時はNISA分は売らず、特定口座分の一部資金回収を検討することになると思う。
比較的最近買った銘柄の紹介記事で、皆様の参考になれば幸いですが、銘柄選定、購入はあくまでもご自身の判断でお願いします。