今年前半にプライム・ビデオで観たアニメの簡単な感想のメモ。一番よく観るジャンルがアニメなのには変わりなく、劇場版も含めて数が多いので2回に分けて記事にすることにした。今回はその1。
出所:アマゾン・プライム・ビデオのサムネイル画像
ソードアート・オンライン アリシゼーション 、同 War of Underworld
2018年、War of Underworldの方は2019年秋に前半、2020年夏に後半が放映された。シリーズを重ねるに連れ別物になっていく感じがあったが、アリシゼーションは特にそう感じた。基本のストーリーはちゃんとあるし、戦闘シーンとか派手になっていくので、これはこれとして観てればいいのかと思って観ていた。
War of Underworldの前半では、主人公キリトは先の戦いの結果で半ば廃人となっていて、アンダーワールドでのアリスをメインにした人界とダークテリトリーとの戦いが続く。一方で、リアルワールドでの攻防もある。やがてアスナがアンダーワールドに助けに来るが、敵の方もアンダーワールドにやって来て苦戦することになる。
後半ではキリト、アスナの仲間たちがアンダーワールドへ助けに来て熱い戦いが始まるが、増えていく大勢の敵に押し切られていく重い展開が続いてあまり楽しい感じではない。後半の半ばで主人公が復活すると、多少は苦戦しつつもアンダーワールドで勝利を収めるが、展開がちょっと感動的に作り過ぎな感じもするし、テンポも悪い。その後リアルワールドでも勝利して決着が付いた。後日談的な話が少しあった後、最後は話がぶっ飛んで「俺たちの戦いはこれからだ」エンドとなった。将来的には続編もあるのかな?
アリシゼーションは、AIの発展の問題とかも盛り込んでいるし、総じてそれなりには面白かった。しかし、初期の頃ほどの単純な面白さはないし、楽しめない。アマゾンのカスタマーレビューもかなり低めなのも仕方ないところか。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか シーズン3
2020年。人気シリーズの第3期、登場人物は多いが見慣れているので楽しく、懐かしい。今期は1つの基本ストーリーがバックにあって、主人公ベル君の行動にはちょっと理解しかねる点もあるが、それがないとストーリーが成り立たない。最終回に力の入った作画で熱い戦いが描かれてハッピーエンドで終わったが、ベル君の体があまりにも丈夫過ぎるのが気になってしまった。過去のシリーズに比べて面白さが減ってきたかなという感じがした。
ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN
ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN
2020年。劇場版やOVAもある人気シリーズで、TVシリーズとしてはⅣ期かな。少女たちが中心になって魔法力で正体不明の異形の敵(ネウロイ)との戦いを繰り広げていく。魔法力があるのが少女時代だけで、かつ魔法力を発揮中はケモミミとシッポが出てきて、さらに魔法力を使う飛行ユニットを足に装着するので下半身はパンティー(あるいはスクール水着)に生足になるど、ある種のニーズを満たすための設定が割と自然に盛り込まれている。世界中で戦っているので、各国から戦闘とは縁のなさそうな感じの美少女が集まっている。兵器と戦場は第二次世界大戦当時を基本にしているが、昔から居て進化してきたネウロイだけが妙にSFぽい。多くの要素を盛り込みながらもあまり違和感なく、まとめ上げているところがすばらしい。防風もなく素顔で高速で飛ぶのは無理だろう、とかの突っ込みは野暮というものだ。
今回のシリーズは、ネウロイに占領されているベルリンを奪還するための戦いを描いている(このアニメは、そもそも突如現れたネウロイに各地を占領されているところから始まっている)。後半の途中までは、作戦に向けて単発的な戦闘が行われていくが、緩めの感じだ。さすがに最終回に向けては激闘が続くが、最後は皆で協力して勝利を収めた。お約束の展開ではあるが、なかなか感動的だった。
レベルE
2011年。見始めてすぐは映画の『They Live』を思い出した。ギャグベースだが、根本のところは本格的なSF要素を散りばめてあるし、個々の話や全体を通してのストーリーも結構練られている。原作者が冨樫義博さんなので納得した。ただ、少年ジャンプに連載されていたせいか、カラーレンジャーが出てくる辺りは子供向けの感じがちょっと強すぎたなという印象だ。
魔女の旅々
2020年。タイトル通り魔女になった主人公が旅をして回る話。雰囲気とか映像は良いのだが、寓話としての側面は今一つだし、救われないような話もいくつかある。連続性はあるものの基本は単話構成(一部2話構成)で続きが気になることもなく、何か楽しめない感じだった。
空の青さを知る人よ
2019年の映画。何かかっこのいいタイトル、中身はファンタジー的な、姉と妹それぞれのラブストーリーという感じ。若い時の夢の通りに現実はうまくいかないという点を見せつつも悪意の人間もいない爽やかな展開。自分の青春時代には特段の変わったこととかもなかったが、若いっていいなぁと思ってしまう。エンドロールのカットの中でハッピーエンドを見せて行って心地よい終わり方だった。