恩株が増えると暴落時でも気持ちに余裕が出ることや、保有株での恩株の状況などについて書いている。
なお、この記事の末尾で更新を続けていた恩株のリストはこちらに移した。
恩株と気持ちの余裕
これまでの記事でも何度か恩株という言葉を使ってきた。恩株とは、ある保有銘柄への投資資金がその銘柄の売却益等で回収済みの株式のことだ。手数料、税金、配当を無視して言えば、1,000円で200株買った後、順調に値上がりして2,000円で100株売ったら、残り100株は恩株だ。
恩株になると、万一その会社が倒産して株が無価値になってもトータルでは損しない訳であるから、株式市場の大暴落等に遭遇しても余裕をもって見ていられる。配当や株主優待もタダでもらい続けているように考えることもできるので、売却益で税金を払うぐらいなら売却なんてしなくていいという気分になる。株式投資を続ける上で、これらの気持ちの余裕は非常に有利だ。
ある銘柄の株価が妥当かは、自分の保有株が恩株かどうかとは無関係なので、売却判断は業績や相場環境や値動きだけを見て判断すべきだとは思う。しかし、長期にわたり投資を続けていく上では、自分の気持ちに反する行動をとり続けるのは難しいし、売却判断を常に正しく行える自信もない。それで、結局、恩株になったら値動き等をあまり気にしなくなっている。
恩株になると、万一その会社が倒産して株が無価値になってもトータルでは損しない訳であるから、株式市場の大暴落等に遭遇しても余裕をもって見ていられる。配当や株主優待もタダでもらい続けているように考えることもできるので、売却益で税金を払うぐらいなら売却なんてしなくていいという気分になる。株式投資を続ける上で、これらの気持ちの余裕は非常に有利だ。
ある銘柄の株価が妥当かは、自分の保有株が恩株かどうかとは無関係なので、売却判断は業績や相場環境や値動きだけを見て判断すべきだとは思う。しかし、長期にわたり投資を続けていく上では、自分の気持ちに反する行動をとり続けるのは難しいし、売却判断を常に正しく行える自信もない。それで、結局、恩株になったら値動き等をあまり気にしなくなっている。
保有株での恩株の状況
保有株が現在すべて恩株になっているのは、住友電工、セゾン情報システムズ、オルガノ、APAMAN、エル・ティー・エス、マネックスグループの6銘柄だけになっている。ネットワンシステムズなんかは恩株で割と持っていたが、不祥事かあったりして資金捻出のために昨年売り切ってしまった。
また、複数回の売買を繰り返した結果、一部は恩株となっている銘柄はNTT等の6銘柄、一部売却すれば恩株にできる状況の銘柄も幾つかある。
一番保有期間の長い恩株は、住友電工だ(手がけている期間が長い銘柄はもっとある)。自動車のワイヤーハーネスが主力だが、電線や光ファイバの他、通信のアクセス系機器も製造していて技術力のある会社だ。会社員の頃の仕事柄、多少は知っている会社だった。米国在住のファンドマネージャで割と本も書いていた大竹愼一さんが財務にもきちんと力を入れている会社だと評価されていたとも記憶している。もう捨ててしまったが『ウォール街の常識 兜町の非常識』という本だったと思う。
住友電工の長期チャートは以下の通りだが、2003年11月に883円で1,000株買った後、2006年4月に2.2倍の1,950円で500株売って残りが恩株になった。それ以来、上げ下げもそれなりにあるが、売却や追加購入することもなく保有中だ。追加購入すると恩株でなくなってしまうので、買い増しを控えてしまう面もある。この点は恩株のデメリットとも言える。もはや長期投資家ならぬ放置投資家だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/b9/892d8c0d4c3f5a1b42fe77655fa8a198.jpg)
恩株を増やしながら長期投資
恩株を増やすには、株式投資を早く始めて、長く続けて、暴落でも逃げないことだ。長くやっていれば、偶然にも高くなって恩株にできる銘柄も出でくる。暴落の初期にうまく逃げられて、適切なタイミングで戻れればベストだが、普通の人はそんな器用にはできない。
逆に、逃げず、暴落時に追加資金を投入できれば、暴落している分だけ恩株を増やせる可能性は高くなる。上の住友電工のチャートなんか見ても明らかだ。そうして恩株が増えれば、ますます暴落に対して強くなり、自然と余裕で長期投資ができるようになる。
私の場合、フルインベストメントが基本なので、暴落時でも追加資金の投入ではなく投資先銘柄の組み換えが主体になっている。このようなやり方で続けた長年の株式投資の結果として、メイン口座の資産評価額は初期投資額の4倍ほどになっている。そのため、昨年のコロナ暴落時でも気持ちの余裕をもって見ていられた。