エアコンの専用コンセントは必須

　故障したエアコンの交換は、専用コンセントが必要で1か月半もかかった。


エアコンの故障と新品の手配

　お盆明けにエアコンが故障した。冷たい風が出なくなった。どうやら室外機のファンが回転していないようだった。使用頻度は高くないが10年以上前の物なので、修理など考えず交換することにした。まだまだ暑い時期だったので、翌日さっそくネットで適当な物を選び、設置、取り外し、リサイクルも含めて手配した。これまでもネットで注文したことがあり、工事日調整の連絡を待つだけだった。


最近は専用コンセント（電源）が必須

　2日ほどして工事日程の調整の連絡があった。少し混んでいるので、工事は8月末頃になりそうだった。その際、専用コンセントがあるかきかれ、今は普通のコンセントから取られていると答えると、専用コンセントがないと工事はできないと言われた。客の自己責任でもダメだと言う。法律で決まっているのかと聞くと、そうではないがメーカーからそう指示されていて、できないのだと言われた。

　ネットでも調べたが、通産省の通達があったとかの情報もあり、最近は必須の扱いらしい。エアコン専用コンセントは形状だけの問題ではなく、一つのブレーカーに一つの専用コンセントしか繋げていない専用の電源回路が必要ということだ。固定設置部物で大電力を長時間使うので、配線の加熱等防止のために必要ということのようだ。ただ、交換しようとしているエアコンは6畳用で冷房時の消費電力は、定格電力（コンプレッサーが通常運転中）で500Wもない。

エアコン設置業者の電源工事

　電源工事に関しては、下見（有料で3,300円）が必要だと言われて、依頼した。それで、下見自体が8月末になった。業者が来てブレーカ（1階）の状況とエアコン設置場所（2階）を確認して、ブレーカーを増設し、階段・廊下に沿って配線をして専用コンセントを取り付けるということだった。天井裏を通す配線は、エアコンの設置業者レベルではできないとのことだった。後日連絡が来た見積もりは約3万円だった。


電気工事業者の電源工事

　エアコン設置業者の見積もりを待つ間に、普通の電気工事業者に別途見積もり（無料）を依頼した。下見にきて天井裏も覗いて状況を確認し、1階天井裏から2階天井裏を回して配線はできるが、1階天井裏から2階天井裏に上げる際、2階のクローゼットの奥を通す必要があると言われた。後日届いた見積もりは5万円弱だった。こちらは配線を出す側と引っ張る側がペアで2人で作業するとのことだった。

　6割ほど高いが、階段・廊下沿いに配線するよりは天井裏・クローゼットの奥を通す方がずっといい。それで電気工事業者に頼むことにしたが、忙しいらしく工事日程は9月下旬になってしまった。

　電源工事は無事終わった。クローゼットの奥の角に配線を通したが、きちっとカバーも付けてくれたし、物を入れるのに特に支障もない。専用コンセントは、内装工事なしで後から壁に付けるのは無理なので、天井に付ける形になった。この点は初めにきいていたので問題ない。

　さらに、アースもきちっと付けておく必要があるとのことで、ブレーカーから洗面台の横にアース線を通し（これもカバー付き）、洗面台の下の穴から床下に通して、土の所まで伸ばしてアース棒を打ち込むところまでしてくれた。追加料金も必要なかった。非常に良心的な感じで満足した。


エアコンの交換完了は9月末

　電源工事完了の翌日に物が届き、その翌日にエアコンの交換作業をするよう日程調整しておいた。しかし、交換当日は雨がぱらつく天候になり、作業中にパイプの冷媒に水が混入すると故障の原因になって責任が持てないと言われたため延期した。結局、交換は9月末に完了した。すっかり涼しくなって、エアコンは不要になった。もちろん暖房にも使えるが、暖房は基本ガスファンヒーターを利用している。試運転しただけで、来年の夏までもう使う機会がなそうだ。

　エアコン専用コンセントと、エアコン交換後の様子は以下の通り。

　専用コンセントにはアースを繋ぐところ（カバーで隠れている）があるが使われていない。エアコンの電源プラグも三又ではない。ベランダに設置した室外機にアース端子があるが、専用コンセントまでアース線を延ばしてつなぐことまではしなかったようだ。電気工事業者の話によると、エアコンの設置業者によってはアースまできちっと必要だというところもあるらしい（なので電気工事業者はやっておいてくれた）。

　6畳用のエアコン交換にかかった費用は、結局13万円ほどになった。以前、サブリース会社に依頼した投資用ワンルームのエアコン交換は、一回り大きい8~10畳用であるが電源工事なしで12万円弱もとられたので、やっぱりぼられている感じはするなぁ。