平成16年の10月は すべて2度と取り戻せない 愛しい日々に思えています
10月7日のメモから 思い出を起こしてみますので 聞いてください
ママが仕事を9月から始めたので 朝の片づけを終えて
医大に孫の薬をもらいに行ってきました
医大に行くと半日はすぐにつぶれてしまいます
今11歳の孫は 生まれてすぐに湿疹がひどく 全身のアトピーだったのです
沐浴後に保湿の軟膏を全身に塗って 手当てをするママを見るのが 痛々しいほどでした
離乳食が始まり ますます湿疹がひどくなり かきむしって血まみれの孫を見ると
大きく育たないのではないかと思うほど 虚弱な孫だったのです
アレルギー反応を起こすものは何かと調べてもらうと もちろんネコの毛や犬の毛、ダスト・・・
食べ物もご飯以外はまったく駄目という 結果だと言われたそうです
お先真っ暗と言う印象を受けましたが ママを励まさないといけないので
「そんな事を言ってたら大きくなれないから、少しずつ慣らしていかないとね!」
調味料も今まで使っていたものを止め すっかり孫のアトピーにあうように換えました
白砂糖は田舎では法事の時や祝い事のお返しの品として 使い物にされています
付き合いの多い家なので 蔵に山積していて 一生買わなくても良いものの一つでした
それが きび砂糖しか使えないとなり 普通の砂糖の倍の値段なのです
一事が万事 大家族だから 大変な変革となりました
ネコも真っ白な毛の長いシャムネコが居るし 犬もコロとワンミンの2匹が
孫が生まれる5年くらい前から 家族として暮らしています
息子夫婦との同居は 息子たちの都合で決まった事だし
犬やネコの変革なんて有り得ない話です
一緒に暮らせないのなら引っ越すのはお前たちやで~と 私は強く出ました
何でも言いなりにはできないし いいかげんにしろと思っていたのです
やはり春と秋の季節の変わり目には 1週間ほど毎年2回 入院が続いていました
アトピーが治るにつれて 小児喘息になったのでした
幼稚園くらいになるとだんだんと体力もついてきたのか 見るからに細くて
華奢な体格ですが 入院は全くしなくてよいようになってきました
ママが送り迎えをして スイミングやラグビーや柔道など
体作りに励んでいたので 効を奏したのかもしれません
今も定期的に検診を受け 投薬も続いていたのです
ママの代理で小児科病棟を探しながら行きました
長い間 待合室で待っている時に 病気の子どもを連れた母子に
何組も出会いましたが 人生の縮図を見る思いでした
脳性麻痺で院内生活を続けている女の子が 点滴を受けながら
車椅子で母親に連れられてきました
しばらくすると バギーに眼帯をした幼児を乗せ たどたどしい歩行の幼児を連れた
母親が隣に腰掛けました
眼帯をしている子供が病人だと思っていたら 歩行している男の子が患者でした
双生児で未熟児だったそうです・・・
重たい荷物を大事に守りながら 必死で坂道を上っているんだと感じました
一様に明るく 優しい 逞しい母親たちが救いです
生まれた命を懸命に守り育てているのだと
孫の11年間と重ねながら待合室で過しました
与えられた試練を真正面で受け止め 子育てに懸命な姿を見せていただき
大きな感動を受けたのでした
上を見たら限がないし 下を見ても限がない人の運命です
精一杯の力で持ち上げて 前に進もうとしている若い母親の姿は 気高く
観世音菩薩様のような慈愛にあふれているのだと 心を打たれました
親子ともども喜べる日が 一日も早く訪れますようにと
今も祈っています<imgsrc=/img_emoji/hiyo_please.gif>
肥後日本錦です
PS
置手紙のことづて欄が不具合中ですので、
コメントの設定を開始したいと思います。
皆様のお声を楽しみにお待ちしています(*^_^*)
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