より多くの感動と経験を （２００7年１月の自分史）

入浴介助も無事終了できたし、ほっとしているところです～


ヘルパーさんも折り紙の楽しさにはまってしまったようで、

新しい作品を覚えたいと燃えているのが良く分かります～


１段階めは比翼の鶴

２段階めは扇の上で舞う鶴

３段階めは梅の花

母の作品をガラスの戸棚のショーウインドウに並べてあります。

そんなに良いものではありませんが、父が昔漢方薬を置いていた陳列戸棚なんです。


見覚えのあるものを新築の時に部屋においておくと、他所の家に泊まっていると

思わないのではないかと 古い家具を母の部屋においてあるのです。


やはり何度か自宅に帰ろうと言い出したときに、この戸棚を良く見てもらって

自分の家だと思い出せましたからね～


おまじないではありませんでしたよ～


ヘルパーさんが折りたいと思ったものを教えて差し上げる、それが丁度思い出す

きっかけになって私も良かった～と思うのです。


退職する前の１０年間を障害児学級担任で過ごした時に、何に興味を示し特技を持っているのか

その子の特性を見出す必要がありました。


折り紙やサオリ織りや染色・書道・園芸・刺繍・パソコンなど出来るだけ多くの物を

提供したいと思ったときに、母の折り紙の作品は毎月の教材研究にとても功を奏してくれました。


ＲちゃんやＦちゃんを虜にして集中力や創造性の意欲を掻き立ててくれたのです。


今目の前のヘルパーさんの華やいだ声と顔を目にすると、当時のことが懐かしく

よみがえってきますものねえ～


「母が長生きをしてくれたら ここにあるすべての折り方を教えて上げられるんだけど～」

と 思わず言葉が出てしまいました。


入浴介助という必要がなくなったら出会いも消えてしまいますものね～


誰かに伝授しておいたら、忘れた時にまた教えてもらえますから・・・


折り紙の好きな身近な人にぜひ～と思っているのですよ


水曜日の夜の「オーラの泉」が大好きで いつも見ているのですが、

先週 素晴らしいことを教わったのです。


江原さんが、

「あの世には何も持っていけないけど、二つだけ持っていけるのものがあります。」とおっしゃいました。


なんだと思います～？


連れ合いと結婚できたおかげで、物や人に不自由のない恵まれた生活を３８年間過ごせました。

私の給料は使い道がなくって、きれいな光物を買い漁る旅行をしていました。


オーストラリアでは誕生石がオパールだからブラックオパールを～

香港では２４金を～

ハワイではキラウエア火山から採れたダイヤを～

韓国ではアメジストを～

アメリカではトルコ石を・・・


時々出して眺めては美しさに見入っているのですが、これらの蒐集もあの世には持っていけません。


修行が終わるとあの世に帰るのですが、その時に持って帰れるものは`経験と感動'ですって～


感性豊かな人ほどたくさんの何気ないことにも心が動き、喜びを見出せます～


より多くの感動と経験を携えて帰っていけたら素晴らしい～と、うれしくなっているのですよ～


ただいま冬篭りの真っ最中です～






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