平成16年10月下旬の追憶です
一昨日の午後 郵便番号を教えて~と連れ合いから 電話がありました
どうしたの?
何で知りたいの?
「泉州の春木を通ったから、宅急便を送ろうと思ってな~」
彼特有の思いつきなのです
「栄養不足になったら かわいそうだから、魚を送ってやろうかなと思って♪」
「止めてよねえ・・
大きなブリだとか人数が少ないのに調理しないといけないし 働くのはお断りよ」
と答えました
もう 手遅れで 宅急便の用意をしてもらった後だというのです
彼が口に出した時は もうかなり走り出した後なのです
「家族の多い家に1匹ずつあげたらいいよ~」
「うん、そうするわねえ」
なんともわがままなことを 厚意を無にして!とは思うけど 正直閉口な気分だったのです
友達に話すと 刺身包丁の手入れの良いのを貸してくれました
これがあれば 大丈夫!
子育ての時は 海釣りにばっかり連れて行ってくれました
凝り性なので 何をしても彼は そこそこの成果を示します
おかげで魚の調理法はその頃身について 私の特技でもあるのです
母の生活には 丸ごとのブリをさばく必要がないから 道具不足なのです
ありあわせの切れそうな包丁を選んで調理したところで
大変な労力に へとへとになってしまうのが落ちですからね
今回は前の夜から包丁の切れ味の良さそうなのを借りていたので
昨日は午後になると 荷物が着くのを今か今かと待ちわびていました
3時半頃に届きました
ブリ1匹・真鯛2匹・太刀魚5匹・あおりいか8杯・アナゴ9匹・イトヨリ5匹・レンコダイ5匹
連れ合いのことだから ざっと買占めたに違いありません
「あるもの全部いれてやって~~」と・・・
これも彼特有の豪快なやり方です
早速 野良猫が多いので注意しながら 玄関の外での店開きとなりました
家中に魚のにおいが立ち込めたのでは かないませんから
母が猫の見張り番です
魚屋さんの店先を見るような 大漁に大喜び♪
これだけでも値打ちがあるな~とうれしくなりました
昨日の不足たらたらの自分が恥ずかしいくらいでした
丁度4時過ぎだったので 夕飯に召し上がれ~と太刀魚を3軒に 真鯛を従兄弟の家に
そして包丁のおかげで楽に調理できたので ブリ片身をお裾分けにして
残りは全部冷凍パックに入れて リッチな気分を楽しめたのでした
片付け終わる頃に連れ合いからの電話
「お前の声が明るいので、助かった♪
良かった~~♪」
お礼を言うのはこっちなのに よほど気にしてくれていたようです
あまりの品数の多さに 何が入っていたか彼も知らない様子で
そうか そうかと満足げに聞いていました
釣った魚に餌はやらないというけど 逃がした魚の大きさがわかったのかしら?
なんて 罰当たりなことをチラッと思った私です
マンネリな夫婦を続けてきたけど こんな思いやりの心を確認しあえる今は
とても幸せだなあと新鮮な気持ちになっていたのでした
案ずることなんて 何もないんだよねえ~と しみじみ思っています
イワネシボリです
PS
置手紙のことづて欄が不具合中ですので、
コメントの設定を開始したいと思います。
皆様のお声を楽しみにお待ちしています(*^_^*)