今は私の極楽（'０９年３月の自分史）

母の認知症が　周りに見え始めて１０年余り経ちます

３歳下の叔母は心臓が弱く　ペースメーカーを７０歳過ぎに入れてからというもの

母親のような愛情を　母は示し続けていました

北九州に住んでいたのですが　入院したと言う知らせがあると

すぐに駆けつけて　退院するまで付き添って看護していたのを知っています

従姉妹たちが第２の母のように慕い　今も千鳥饅頭や明太子などを贈ってくれて

感謝してくれているのでもわかります

母が８２歳の時に叔母は亡くなりました

その辺りから気が抜けたのだと思いますが　従姉妹に慰めの電話をかけ

「寂しくなったらいつでも竹田においで～♪

伯母ちゃんの声はお母さんとそっくりだと言われていたからね（*^_^*）」と

優しく言ってあげてたそうです

ある時　優しい伯母ちゃんだと喜んでいたら　５分も経たないのに

同じ内容の電話がまたかかってくるようになり

「ヒロコ姉さん、ちょっと伯母ちゃんの様子がおかしいわよ！」と　連絡が奈良に入りました

当時はまだ５５歳くらいで現役でしたから　１年くらいは

具体的に何もできていませんでした

４姉妹でなるべく電話をかけて　寂しさを紛らわせてあげようねと

私は週１くらいの割りで　安否を確かめていたのです

１年後の沖縄への修学旅行に発つ早朝　バスで空港に向かう途中に

２番目の妹から携帯に知らせが入りました

「母の声が低くって　めんどくさそうに短い返事なの！　なんだか変なのよ～」

「姉ちゃんは引率者として　修学旅行で沖縄にこれから出発し始めたところだから

動けないのよ。

３番目の妹に連絡して相談してみて～」と頼みました

関東に二人　関西に二人と　すべて九州の実家から遠く離れたご縁でしたから

様子を見に帰るとなれば　関西の私か３番目です

３番目は隣の従兄弟の家に電話をかけて　母の様子を覗いて見てくれと頼んだそうです

３日前から風邪をひいて　何も飲まず食わずで寝ていたそうです

往診を頼んでもらったと聞きました

一人暮らしは元気な時は良いけど　独居暮らしの孤独死って　よく聞く話です

沖縄のホテルから　夜　連れ合いに電話をかけてみました

東京に出張中でしたが　翌朝一番で熊本空港に行き

とりあえず様子を見てくると安心させてくれました

俳優や歌手など　プロの人は親の死に目にも帰らず　任務遂行なさいます

私もプロだもの！

生徒を無事に帰校させるまでは離れられないと思ったものです

旅行から帰って　一月間の看護休暇特休をとりました

一人暮らしの孤独さをしみじみと感じた一月でした

「娘が４人もいるのに　すぐに親類を頼る！」と　冷ややかな空気もその時に感じ

それから毎月１回は娘の務めとして　隣近所にお世話になっているお礼と

家の周りの清掃などに帰るように努めたのでした

満６０歳の定年を待たずに　１年早く勇退制度を使って

自由時間を確保したいので退職しました

平成１４年の３月でした

それから２年半は２週間ずつの奈良と実家の往復生活を続けて　妹たちも３人が交代で

介護に帰り　福祉弁当やショートステイの利用で乗り越えていました

平成１６年の１０月に　３番目の妹が帰省中に　それまで元気にしていた母が急に夕方

熱を出し始め　救急車で病院に駆けつけて様子を見たという騒ぎがありました

結局入院はしないで落ち着いたのでしたが　

やはり独居の高齢者の夜が心配になり始めたのでした

ヘルパーさんの活動も午前か午後だけとなります

それが心配ならば　ショートステイの宿泊をお願いするかしかありません

あれこれと考えていた時に　奈良の家で「実家のことばかり　大事にしすぎる嫁を

追い返せ」運動を　義母が水面下で起していたことを知らされました

意見をしに親類の長老が近々来るそうだと・・・

「独居の母を看る事がそんなに嫁としての勤めができないと言われるのなら

私は親孝行をとります」と連れ合いに告げて　奈良を出てきました

平成１６年１１月のことです

そして　現在に至っています

母の介護の正念場を迎え　これまでのことを振り返りまとめてみました

昨日の夕方面会に行き　夕食の介護をしてきたのですが　ずっと歌を歌い続けていました

もちろん　戦友です～

体温計が頭上にあったので　計ってみると３６度３分でした

手を握って爪を見たら少し伸びているので　今日は爪きりを持っていこうと思っています

常用の目薬を点眼して　きれいに顔を拭いてきました

点滴は足から施されています

脱水を補うためのようです

病院に行けば会えますし　何も心配しないで良いし　今は私の極楽です～

ゆったりと自由時間を楽しみ　英気を養って　次の介護が優しくできる態勢を

整えておきましょう～

何も心配要りませんからね～

あなたもお元気でお励みくださいね～

ＰＳ

『現在、コメントを受け取らない設定にしています。』

楽しいお喋りサロンとして、既存の（画像）掲示板を活用したいと思っています。

入口は置手紙の下方にあります。

皆様のお越しを楽しみにお待ちしています(*^_^*)