「キラキラ☆プリキュアアラモード」第35話「デコボコぴったり! ひまりとあおい!」の感想です。
~ オープニング前 ~
今日もキラキラパティスリーにて、スイーツ作りに精を出すいちか達。
そんな中、あおいは、溜息をつきます。というのは、後日、企業の集まりに行かなければならないため。
その集まりとは、シックロッシュ社の新作発表会だそうです。
「シックロッシュって、あの大手お菓子メーカーの事ですか!? ちょっとお高めで、特別な日に食べられる、あの!?」
「そう・・・。良かったら、一緒に来る?」
「いいんですか!?」
「う、うん・・・。1人くらいなら、たぶん・・・。」
他の子達も、ひまりに楽しんでほしいと、異論はありません。
「では、あおいちゃん。よろしくお願いします!」
~ Aパート ~
一方、敵のアジトでは、ディアブルが大きくなった事に、グレイブが手下にしようと言いますが、ディアブルにその気はなく、単独で出撃。
後日、ひまりは、あおいの家に来ていました。立神家の出席者としてスイーツマナーを学ぶよう、あおいの秘書・水嶌は言います。
まずは、ケーキのシートを手で取ろうとしますが・・・、
「マナー違反!」
続いて、シュークリームをいただく事に。
「マナー違反!」
では、節度ある食べ方とは、どんなものなのか? あおいが手本を示します。
まず、ケーキのシートの取り方については・・・、
このように、フォークを使って巻き取るのが適切です。
シュークリームについては・・・、
シューのふたにクリームをすくっていただくのが、マナーある食べ方です。
「立神家のお嬢様として当然です。今は、もっと本格的なレッスンをしていますよ。」
「はあ・・・。バンドもやりながらレッスンですよね・・・。すごいです・・・。」
「ま、好きな事やるために、約束したからね!」
「私も、新たなスイーツレシピのために、頑張ります!」
「でも、ま、美味しく食べるのが一番のマナーだよ。ほら、あーん。」
水嶌は、あおいとひまりを見て、変わった組み合わせだと言います。
「タイプが違うのに、仲がよろしくて。」
「私達がですか?」
発表会当日を迎えました。周りの華やかさに、ひまりは感動します。
そして、あおいは・・・、
ひまりは、あおいの美しさにも感動するものの・・・、
「企業の発表会だから、ちゃんとした格好がいいかと思って、私・・・。」
「なんだ・・・。全然大丈夫だって!」
「そうでしょうか・・・?」
直後、シックロッシュ社の社長がやって来ました。あおいは、社長にあいさつします。
「ごきげんよう。こちらこそ、お招きありがとうございます。父が、くれぐれもよろしくお伝えするようにと申しておりました。」
その後、社長が離れて、あおいはひまりに、スイーツを食べようと笑顔で誘いますが、ひまりは、どこか気後れを感じます。
ちょうどその時・・・、
「パルフェ!」
どうして、いちか達がここにいるのか?
それは、シエルがゲストパティシエと呼ばれたため。いちか達は、その手伝いとして来てもらいました。
あおいとひまりも、目一杯楽しもうと元気が湧いてきます。
ひまりは、あおいと初めて作ったスイーツがシュークリームだった事を思い出します。
「最初はなかなか膨らまなくて・・・。」
「でも、あの頃よりも随分上達したよね。」
「コツをつかみましたからね!」
「シュー生地はしっかり練ると・・・、」
「ちゃんと膨らむ!」
「そして、卵は、冷めないうちに手早く混ぜる事!」
その後、ひまりは、ノートを鞄の中にしまい、シュークリームをいただきます。 すると、ひまりは、あまりの美味しさに感動し、どうやって作られたのか興味が湧きました。
そんなひまりに、あおいは、パティシエに直接聞いてみてはどうか、と提案。そして、一緒にそのパティシエの元に向かいました。
しかし、あおいにあいさつしたい人がいるようです。ひまりは、1人で大丈夫だと言い、あおいは離れました。
ですが、ひまりは、パティシエに話そうとも、パティシエが他の人との会話で盛り上がっているため、話せません。
そこに、2人の男性がやって来ました。
2人は、ひまりを立神家の者だと思っていたようですが、そうではないと知ると、冷たい態度で離れていきました。
その後、ひまりも移動しますが、スイーツノートを落としてしまいます。ひまりは、その事に気付いていません。
その頃、ディアブルが会場に近くに。
~ Bパート ~
ひまりは、クリスタルアニマルを呼び出し、悩みを話しました。
「私とあおいちゃん、そんなに違うのかな・・・? 私達、どうして友達なんだろう・・・?」
直後、クリスタルアニマルは、ひまりから離れていきました。しかし、すぐに、ライオンのクリスタルアニマルと遭遇。
そして、その先には・・・、
「あおいちゃん・・・。」
鞄を手にしたひまりは、スイーツノートがない事に気付きます。そんなひまりを見たあおいは・・・、
「探しに行こう!」
「え・・・。でも・・・。」
そして、ノートを探す2人。
「あの・・・、あおいちゃん・・・。私1人で大丈夫ですから・・・。」
「何言ってんの!」
「え?」
「ひまりの大事なノートでしょ!」
「あおいちゃん・・・。」
少しして、2人は、スイーツノートを発見しました。
ひまりは、ノートを見つけられて、笑顔になります。
しかし、ディアブルの闇の力により、周りの人達が険悪な雰囲気になり、ひまりは後方の男から、前が見えないと注意されます。
そして、ひまりは後ろから押され、そのまま、前にいた人達も押してしまい、ドミノ式にセットが崩れてしまいました。
「すみません・・・。私がバランスを崩してしまったから・・・。」
ですが、周りの人達は、非情にも、新作発表が台無しだとひまりを責めます。
「あおいちゃん?」
「大変申し訳ありません。私の不注意です。」
「あおいちゃん・・・。」
「お嬢様・・・。」
しかし、周りの人達は、ディアブルの闇の力に当てられ、あおいを許さず、立神家の跡取りにふさわしくないとか、お菓子作りも道楽だという非難も出てきました。
「あおいちゃん・・・。」
「私のせいで・・・。」
そして・・・、
「あおいちゃんのせいじゃ・・・、ありません!」
「ひまり・・・。」
「あおいちゃんは、私をかばってくれて・・・。だから・・・、ごめんなさい・・・。」
「でも・・・、1つだけ訂正させて下さい・・・。私達、スイーツ作り、遊びでなんかやっていません! あおいちゃんのバンドだって!」
「それがどうした! そもそもバンドなんぞやってるお嬢様なんて、聞いた事がない!」
「そうだそうだ!」
「お嬢様はお嬢様らしく、おとなしくしてればいいんだ!」
「本当のあおいちゃんを知らないのに・・・、勝手な事言わないで下さい・・・。」
「ひまり・・・。」
「皆さんから見たら、立神家のお嬢様かもしれませんが、私にとっては・・・、ロックが大好きで、ハキハキしてて、元気で、でも、とっても優しくて、強くて、好きな事やるために一生懸命頑張ってる、本当にカッコいい女の子なんです!」
「ひまり・・・。」
「あおいちゃん・・・。」
ちょうどその時、ディアブルが会場に現れました。ディアブルは、人々やスイーツからキラキラルを吸い込んでいきます。
いちか達4人は、会場の人達を避難させ、ひまりとあおいは変身します。
バトルスタート。カスタードがディアブルの動きを封じてすぐに、ジェラートがディアブルを氷漬けにさせました。
しかし、ディアブルは打破してしまい、その後、カスタードを捕えました。
ジェラートはカスタードを助けようにも、ディアブルの攻撃でダメージを受け、近付く事ができません。
「カスタードを放せって・・・、言ってんだろ!」
「その威勢だけは買ってやろう。だが、そこまで必死になるほどの価値が、こいつにあるか?」
「価値・・・? あるに決まってんだろ・・・!」
「何・・・?」
「なあ、ひまり。自分でも、さっき、答え言ってたじゃん! あたしにとっても、ひまりは!」
「いいか! ひまりはな、おとなしそうに見えるけど、自分の好きな事にはすっごく頑固なんだぞ!」
「いっぱいスイーツの事調べてて、たまにちょっとずれたりする事もあるけど!」
「そんな一生懸命なところが好きなんだ!」
「大好きだから友達やってるんだ! 友達でいる理由なんて、それだけでいいんだよ!」
「なあ、ひまり?」
「はい・・・。あおいちゃん・・・!」
その後、ホイップ達の一斉攻撃が飛んできて、カスタードがディアブルの手から離れました。そこをジェラートが救出。
全員揃ったところで、ホイップ、マカロン、ショコラが攻撃。しかし、ディアブルは打ち破ります。
その直後・・・、
「シュークリームです! しっかり練ると・・・、」
「ちゃんと膨らむ!」
「そして、冷めないうちに手早く!」
カスタードイリュージョンで、ディアブルにダメージを与えました。すぐさま、アニマルゴーランドで撃退。
少しして、シックロッシュ社の社長をはじめとした、あおいやひまりを非難した人達は、2人に謝りました。
「本当にすまなかった・・・。」
「いえ。厳しい事をおっしゃって下さり、ありがとうございました。それに、厳しい方が、あたしのロック魂が燃えますんで!」
これなら立神家も安泰だと言いますが、あおいは、家を継ぐとかは考えていないようで。
直後、ひまりが、お騒がせした事を謝り、パーティーに出されていたスイーツがどのように作られているのか熱心に聞きました。
「スイーツに情熱的なお嬢さんだね。」
「この前、お2人はまったく違うタイプだと言いましたが、似ているところが1つだけありますね。」
「好きなものに対して、頑固なほど一途なところですよね!」
「2人って、このシュークリームみたい! 心の中に、自分の好きな事がいっぱい詰まってるの!」
「これからも、うちのお嬢様をよろしくお願い致します。」
「こ、こ、こちらこそです!」
「水嶌は大げさなんだよ! なあ、ひまり?」
「はい、あおいちゃん!」
今回は、これで終了です。
次回:「いちかとあきら! いちご坂大運動会!」
今日は、いちご坂大運動会。家が隣同士のいちかとあきらは、同じ組で出場する事に。
あきらはスポーツ万能ゆえ、いろいろな種目で大活躍します。ですが、何だかいつもと様子が違うようで・・・?
【まとめ】
あおいとひまりは、大手お菓子メーカー・シックロッシュ社の新作発表会に出席し、ひまりは、あおいとの違いに気後れを感じたものの、2人は、互いへの想いを言い合い、一層仲良くなりました。
あおいもひまりも、いい子過ぎる・・・。2人の友情に感動した!
今話の感想を簡単にまとめると、こうですね。あまりの感動に、色々と語るのは野暮かな、と感じています。まあ、語るんですけど。(笑)
ひまりとあおい。2人とも、2月に初めてプリキュアになっていて、かつ、同級生ではありますが、この2人だけがとりわけ目立った話は今までなかったんですよね。
それだけに、ここで2人揃ってのメイン回を初めて持ってきたのは、「今頃?」と思うところもありましたが、ここに持ってくるだけの価値は十分過ぎるほどあったと思います。これがもし、パルフェ登場前に出ていたら、今話の半分も感動してなかったでしょう。
これまでの友達との付き合いの長さがもたらした、秀逸な一話だったと感じています。
まず、あおいについては、友情の熱さに感動しました。ドレスが汚れるおそれがあるにもかかわらず、ひまりのスイーツノート探しに必死になったり、ひまりのために謝った姿には、心打たれました。
大企業のご令嬢である前に、友達思いで、好きな事をやるために一生懸命な年頃の女の子。それが、あおいの本質であり、魅力なんだと感じました。
そう思えるのは、自分の好きな事をやれている環境にあるからこそでしょうね。もし、一般的なお嬢様人生を送っていれば、金持ちしか相手しなかったでしょうし、ひまりの事を突き放していたでしょう。
そう思うと、あおいは、本当に環境に恵まれているように思いますね。あおいは、お嬢様らしくないお嬢様だが、そこが良い。今話見終えて、あおいの魅力を改めて感じました。
次に、ひまりについては、あおいを助けるために、あおいの良さを叫んだところが良かったですね。ひまりは、人に話しかけるのが苦手で、大集団の中で話すのは相当怖いはずなのに、あおいのためにあそこまで一生懸命になっていたのは、すごく感動しました。
ひまりは、序盤と比べると、だいぶ成長していると感じていますが、人との付き合いには、少し怖さを感じているでしょう。しかし、それ以上に、友達を失うのが怖いように感じました。
ひまりは引っ込み思案ゆえ、友達ができにくい子。それゆえ、せっかくできた友達が離れていくのは、喪失感が大きいでしょう。
自分のために謝ってくれているあおいが非難されているのに、それを見て見ぬふりしてしまえば、あおいから嫌われるかもしれない。そんな恐怖感が、ひまりを突き動かし、大勢に人達にあおいの良さを伝える「勇気」をもたらしたのだと思いますね。
スイーツの分量を量るのは好きだが、友達の気持ちを量るのは苦手。最初のひまりメイン回では、そんな事を言っていましたが、いちか達との付き合いで、少しずつ、それができるようになったんじゃないかと思います。
という訳で、あおいの魅力とひまりの成長を感じた今話でしたが、今後も、そういったのを深く感じる回はやって来るでしょう。
最終回まで残り15話程度と少なくなりましたが、その時が来たら、熱く注目していきたいと思います。
~ オープニング前 ~
今日もキラキラパティスリーにて、スイーツ作りに精を出すいちか達。
そんな中、あおいは、溜息をつきます。というのは、後日、企業の集まりに行かなければならないため。
その集まりとは、シックロッシュ社の新作発表会だそうです。
「シックロッシュって、あの大手お菓子メーカーの事ですか!? ちょっとお高めで、特別な日に食べられる、あの!?」
「そう・・・。良かったら、一緒に来る?」
「いいんですか!?」
「う、うん・・・。1人くらいなら、たぶん・・・。」
他の子達も、ひまりに楽しんでほしいと、異論はありません。
「では、あおいちゃん。よろしくお願いします!」
~ Aパート ~
一方、敵のアジトでは、ディアブルが大きくなった事に、グレイブが手下にしようと言いますが、ディアブルにその気はなく、単独で出撃。
後日、ひまりは、あおいの家に来ていました。立神家の出席者としてスイーツマナーを学ぶよう、あおいの秘書・水嶌は言います。
まずは、ケーキのシートを手で取ろうとしますが・・・、
「マナー違反!」
続いて、シュークリームをいただく事に。
「マナー違反!」
では、節度ある食べ方とは、どんなものなのか? あおいが手本を示します。
まず、ケーキのシートの取り方については・・・、
このように、フォークを使って巻き取るのが適切です。
シュークリームについては・・・、
シューのふたにクリームをすくっていただくのが、マナーある食べ方です。
「立神家のお嬢様として当然です。今は、もっと本格的なレッスンをしていますよ。」
「はあ・・・。バンドもやりながらレッスンですよね・・・。すごいです・・・。」
「ま、好きな事やるために、約束したからね!」
「私も、新たなスイーツレシピのために、頑張ります!」
「でも、ま、美味しく食べるのが一番のマナーだよ。ほら、あーん。」
水嶌は、あおいとひまりを見て、変わった組み合わせだと言います。
「タイプが違うのに、仲がよろしくて。」
「私達がですか?」
発表会当日を迎えました。周りの華やかさに、ひまりは感動します。
そして、あおいは・・・、
ひまりは、あおいの美しさにも感動するものの・・・、
「企業の発表会だから、ちゃんとした格好がいいかと思って、私・・・。」
「なんだ・・・。全然大丈夫だって!」
「そうでしょうか・・・?」
直後、シックロッシュ社の社長がやって来ました。あおいは、社長にあいさつします。
「ごきげんよう。こちらこそ、お招きありがとうございます。父が、くれぐれもよろしくお伝えするようにと申しておりました。」
その後、社長が離れて、あおいはひまりに、スイーツを食べようと笑顔で誘いますが、ひまりは、どこか気後れを感じます。
ちょうどその時・・・、
「パルフェ!」
どうして、いちか達がここにいるのか?
それは、シエルがゲストパティシエと呼ばれたため。いちか達は、その手伝いとして来てもらいました。
あおいとひまりも、目一杯楽しもうと元気が湧いてきます。
ひまりは、あおいと初めて作ったスイーツがシュークリームだった事を思い出します。
「最初はなかなか膨らまなくて・・・。」
「でも、あの頃よりも随分上達したよね。」
「コツをつかみましたからね!」
「シュー生地はしっかり練ると・・・、」
「ちゃんと膨らむ!」
「そして、卵は、冷めないうちに手早く混ぜる事!」
その後、ひまりは、ノートを鞄の中にしまい、シュークリームをいただきます。 すると、ひまりは、あまりの美味しさに感動し、どうやって作られたのか興味が湧きました。
そんなひまりに、あおいは、パティシエに直接聞いてみてはどうか、と提案。そして、一緒にそのパティシエの元に向かいました。
しかし、あおいにあいさつしたい人がいるようです。ひまりは、1人で大丈夫だと言い、あおいは離れました。
ですが、ひまりは、パティシエに話そうとも、パティシエが他の人との会話で盛り上がっているため、話せません。
そこに、2人の男性がやって来ました。
2人は、ひまりを立神家の者だと思っていたようですが、そうではないと知ると、冷たい態度で離れていきました。
その後、ひまりも移動しますが、スイーツノートを落としてしまいます。ひまりは、その事に気付いていません。
その頃、ディアブルが会場に近くに。
~ Bパート ~
ひまりは、クリスタルアニマルを呼び出し、悩みを話しました。
「私とあおいちゃん、そんなに違うのかな・・・? 私達、どうして友達なんだろう・・・?」
直後、クリスタルアニマルは、ひまりから離れていきました。しかし、すぐに、ライオンのクリスタルアニマルと遭遇。
そして、その先には・・・、
「あおいちゃん・・・。」
鞄を手にしたひまりは、スイーツノートがない事に気付きます。そんなひまりを見たあおいは・・・、
「探しに行こう!」
「え・・・。でも・・・。」
そして、ノートを探す2人。
「あの・・・、あおいちゃん・・・。私1人で大丈夫ですから・・・。」
「何言ってんの!」
「え?」
「ひまりの大事なノートでしょ!」
「あおいちゃん・・・。」
少しして、2人は、スイーツノートを発見しました。
ひまりは、ノートを見つけられて、笑顔になります。
しかし、ディアブルの闇の力により、周りの人達が険悪な雰囲気になり、ひまりは後方の男から、前が見えないと注意されます。
そして、ひまりは後ろから押され、そのまま、前にいた人達も押してしまい、ドミノ式にセットが崩れてしまいました。
「すみません・・・。私がバランスを崩してしまったから・・・。」
ですが、周りの人達は、非情にも、新作発表が台無しだとひまりを責めます。
「あおいちゃん?」
「大変申し訳ありません。私の不注意です。」
「あおいちゃん・・・。」
「お嬢様・・・。」
しかし、周りの人達は、ディアブルの闇の力に当てられ、あおいを許さず、立神家の跡取りにふさわしくないとか、お菓子作りも道楽だという非難も出てきました。
「あおいちゃん・・・。」
「私のせいで・・・。」
そして・・・、
「あおいちゃんのせいじゃ・・・、ありません!」
「ひまり・・・。」
「あおいちゃんは、私をかばってくれて・・・。だから・・・、ごめんなさい・・・。」
「でも・・・、1つだけ訂正させて下さい・・・。私達、スイーツ作り、遊びでなんかやっていません! あおいちゃんのバンドだって!」
「それがどうした! そもそもバンドなんぞやってるお嬢様なんて、聞いた事がない!」
「そうだそうだ!」
「お嬢様はお嬢様らしく、おとなしくしてればいいんだ!」
「本当のあおいちゃんを知らないのに・・・、勝手な事言わないで下さい・・・。」
「ひまり・・・。」
「皆さんから見たら、立神家のお嬢様かもしれませんが、私にとっては・・・、ロックが大好きで、ハキハキしてて、元気で、でも、とっても優しくて、強くて、好きな事やるために一生懸命頑張ってる、本当にカッコいい女の子なんです!」
「ひまり・・・。」
「あおいちゃん・・・。」
ちょうどその時、ディアブルが会場に現れました。ディアブルは、人々やスイーツからキラキラルを吸い込んでいきます。
いちか達4人は、会場の人達を避難させ、ひまりとあおいは変身します。
バトルスタート。カスタードがディアブルの動きを封じてすぐに、ジェラートがディアブルを氷漬けにさせました。
しかし、ディアブルは打破してしまい、その後、カスタードを捕えました。
ジェラートはカスタードを助けようにも、ディアブルの攻撃でダメージを受け、近付く事ができません。
「カスタードを放せって・・・、言ってんだろ!」
「その威勢だけは買ってやろう。だが、そこまで必死になるほどの価値が、こいつにあるか?」
「価値・・・? あるに決まってんだろ・・・!」
「何・・・?」
「なあ、ひまり。自分でも、さっき、答え言ってたじゃん! あたしにとっても、ひまりは!」
「いいか! ひまりはな、おとなしそうに見えるけど、自分の好きな事にはすっごく頑固なんだぞ!」
「いっぱいスイーツの事調べてて、たまにちょっとずれたりする事もあるけど!」
「そんな一生懸命なところが好きなんだ!」
「大好きだから友達やってるんだ! 友達でいる理由なんて、それだけでいいんだよ!」
「なあ、ひまり?」
「はい・・・。あおいちゃん・・・!」
その後、ホイップ達の一斉攻撃が飛んできて、カスタードがディアブルの手から離れました。そこをジェラートが救出。
全員揃ったところで、ホイップ、マカロン、ショコラが攻撃。しかし、ディアブルは打ち破ります。
その直後・・・、
「シュークリームです! しっかり練ると・・・、」
「ちゃんと膨らむ!」
「そして、冷めないうちに手早く!」
カスタードイリュージョンで、ディアブルにダメージを与えました。すぐさま、アニマルゴーランドで撃退。
少しして、シックロッシュ社の社長をはじめとした、あおいやひまりを非難した人達は、2人に謝りました。
「本当にすまなかった・・・。」
「いえ。厳しい事をおっしゃって下さり、ありがとうございました。それに、厳しい方が、あたしのロック魂が燃えますんで!」
これなら立神家も安泰だと言いますが、あおいは、家を継ぐとかは考えていないようで。
直後、ひまりが、お騒がせした事を謝り、パーティーに出されていたスイーツがどのように作られているのか熱心に聞きました。
「スイーツに情熱的なお嬢さんだね。」
「この前、お2人はまったく違うタイプだと言いましたが、似ているところが1つだけありますね。」
「好きなものに対して、頑固なほど一途なところですよね!」
「2人って、このシュークリームみたい! 心の中に、自分の好きな事がいっぱい詰まってるの!」
「これからも、うちのお嬢様をよろしくお願い致します。」
「こ、こ、こちらこそです!」
「水嶌は大げさなんだよ! なあ、ひまり?」
「はい、あおいちゃん!」
今回は、これで終了です。
次回:「いちかとあきら! いちご坂大運動会!」
今日は、いちご坂大運動会。家が隣同士のいちかとあきらは、同じ組で出場する事に。
あきらはスポーツ万能ゆえ、いろいろな種目で大活躍します。ですが、何だかいつもと様子が違うようで・・・?
【まとめ】
あおいとひまりは、大手お菓子メーカー・シックロッシュ社の新作発表会に出席し、ひまりは、あおいとの違いに気後れを感じたものの、2人は、互いへの想いを言い合い、一層仲良くなりました。
あおいもひまりも、いい子過ぎる・・・。2人の友情に感動した!
今話の感想を簡単にまとめると、こうですね。あまりの感動に、色々と語るのは野暮かな、と感じています。まあ、語るんですけど。(笑)
ひまりとあおい。2人とも、2月に初めてプリキュアになっていて、かつ、同級生ではありますが、この2人だけがとりわけ目立った話は今までなかったんですよね。
それだけに、ここで2人揃ってのメイン回を初めて持ってきたのは、「今頃?」と思うところもありましたが、ここに持ってくるだけの価値は十分過ぎるほどあったと思います。これがもし、パルフェ登場前に出ていたら、今話の半分も感動してなかったでしょう。
これまでの友達との付き合いの長さがもたらした、秀逸な一話だったと感じています。
まず、あおいについては、友情の熱さに感動しました。ドレスが汚れるおそれがあるにもかかわらず、ひまりのスイーツノート探しに必死になったり、ひまりのために謝った姿には、心打たれました。
大企業のご令嬢である前に、友達思いで、好きな事をやるために一生懸命な年頃の女の子。それが、あおいの本質であり、魅力なんだと感じました。
そう思えるのは、自分の好きな事をやれている環境にあるからこそでしょうね。もし、一般的なお嬢様人生を送っていれば、金持ちしか相手しなかったでしょうし、ひまりの事を突き放していたでしょう。
そう思うと、あおいは、本当に環境に恵まれているように思いますね。あおいは、お嬢様らしくないお嬢様だが、そこが良い。今話見終えて、あおいの魅力を改めて感じました。
次に、ひまりについては、あおいを助けるために、あおいの良さを叫んだところが良かったですね。ひまりは、人に話しかけるのが苦手で、大集団の中で話すのは相当怖いはずなのに、あおいのためにあそこまで一生懸命になっていたのは、すごく感動しました。
ひまりは、序盤と比べると、だいぶ成長していると感じていますが、人との付き合いには、少し怖さを感じているでしょう。しかし、それ以上に、友達を失うのが怖いように感じました。
ひまりは引っ込み思案ゆえ、友達ができにくい子。それゆえ、せっかくできた友達が離れていくのは、喪失感が大きいでしょう。
自分のために謝ってくれているあおいが非難されているのに、それを見て見ぬふりしてしまえば、あおいから嫌われるかもしれない。そんな恐怖感が、ひまりを突き動かし、大勢に人達にあおいの良さを伝える「勇気」をもたらしたのだと思いますね。
スイーツの分量を量るのは好きだが、友達の気持ちを量るのは苦手。最初のひまりメイン回では、そんな事を言っていましたが、いちか達との付き合いで、少しずつ、それができるようになったんじゃないかと思います。
という訳で、あおいの魅力とひまりの成長を感じた今話でしたが、今後も、そういったのを深く感じる回はやって来るでしょう。
最終回まで残り15話程度と少なくなりましたが、その時が来たら、熱く注目していきたいと思います。